ソラノキオクを求めて(記事リンク集)
どうも、ポケ勢兼江戸ゲーマーの塩サイダーです。
こちらのブログでは主にプレイ済みのノベルゲームの感想記事を書いていきます。
不定期で更新させていただきますが、お付き合いいただければ幸いです。
書いていく内容がオタク全開の頭悪い文章で普通に恥ずかしいので大体の場合こっそりと更新していくかと思います。
記事リンク(五十音順)
さくら、もゆ。-as the Night's, Reincarnation-
Sugar*Style Music and Happiness Pack
Making*Lovers 激イチャアフターストーリー Vol.1-2
<番外編>
エロゲは実質トマトケチャップというお話
こちらのブログを動かすのは凡そ1年ぶりだろうか。
先日人と通話した際にエロゲ業界が衰退に向かっているという話を転がして、ある程度の結論に落ち着いたのだけれど、もう少し深掘りしてみたくなったので久々に文字を打ってみることにした。
仕事中空いた時間を使って諸々考えてみたところ4つほど大きな要因があるのかなと感じたので、それぞれ書き綴っていこうと思いますです。
①スマホ所持率の増加に反比例してのPCの所持率の低下
総務省のサイトを見てみると、2019年時点で既にスマホ普及率:90%、PC普及率:69%という数字が出ている。よって3年経った現在では更にスマホは上昇、PCは下降しているのが予想できる。
この傾向はほんと顕著で、僕はWebを生業とした職に就いてるので、稀に運用サイトのアナリティクスを眺める(サイトにアクセスした人の情報を調査する)機会があるんだけど、まあその殆どスマホなわけですよ。
サイトによってばらつきはあれど、大体の場合スマホとタブレットを統合すれば75%前後となるので、未だにPCでネットサーフィンしてる人種は実は結構希少種。
で、エロゲは多くの場合そのPCを使用しなければプレイすることができないため、PCの普及率に比例して人口も少なくなっているのが現状。
尤も、PCを使用しなければ成り立たない業職種は多く存在するから、PCに代替されるような機械製品がリリースされない限りはこの数字が一定値を下回ることはないんじゃないかなとも思うけどね。
とはいえ、この傾向は今後も続くし、スマホとPCの差は広がっていく一方なのは間違いよねと。
最近のノベルゲームはスマホ版もリリースされる傾向にあるけど、全体でみればやっぱり数は多くはないし、③にて後述する理由により爆発的な売り上げには繋がってはいない状況だったりする。
また、スマホ版を発売する最大の理由はこのスマホ、PCのシェア率から来るものなんだけど、TwitterのTLを眺めていると「外でエロゲなんてやらんでしょ」といった意見がとらほら見受けられた。つまり既存プレイヤーはこの背景よりも『出先でプレイすること』に意識が持っていかれているように感じる。
既存プレイヤーはPCを所持しているから、スマホ版を買うメリットは多くないので当然といえば当然だけど、こういった企業間とユーザー間での認識のずれも売り上げに繋がりきらない要素の一つなのかなと思考の片隅に引っかかっております。(スマホ版のターゲット層はPCを所持していない新規客であるため、そこまで気にするような要素でもないとは思うけどね。)
②プレイヤーの少子高齢化、及び高年齢層の引退
現状エロゲ業界は前述するPCの普及率の低下に伴い、新規層が入って来にくい構造が出来上がりつつある。
こうなると業界を支えるメイン層は既存のプレイヤー、所謂古参と呼ばれる方々になってくるわけだけども、残念ながらこちらも年々数を減らしてるんよね。
ここでエロゲ業界のターゲット層について考えてみよう。
エロゲは名の通り18歳以上を対象として市場に網を張っているので、下限は18歳。対して上限だけど、(これはあくまで僕の個人的な見解であり、統計上の数字等の用意はないのだが、)恐らく30歳前後がせいぜいかなと思ってる。
仕事であれば役職に就いたり、結婚し家庭を築いたのであればそちらに時間を割く必要が出てきたり、あとは純粋に飽きだよね。そういった要素が積み重なり大方三十路付近で落ち着く趣味なのかなと…。
この仮定で話を進めるとメインの対象層は18~30歳前後の男性となるわけで、かなりニッチな市場といえるよね。
少し話は逸れるんだけど、エロゲ業界の市場規模がどのくらいか皆さんは把握してらっしゃいますでしょうか。
(出典:株式会社矢野経済研究所・「オタク」市場に関する調査を実施(2016 年))
少々古めのデータだけども、エロゲ業界は凡そ185億円と言われてる。じゃあ185億という数字が多いか少ないかという話なのだが、まあ少ない…。
例えばソースの市場規模が約188億円(※)である。
ソースってあのソース?
そうです。中濃ソースやとんかつソースでお馴染みのあのソースです。
しかも負けています(笑)
他だとトマトケチャップは約177億円(※)と言われていて、一応こちらと比較すればギリ勝ちしてはいるけど、今年のデータ(※2)で比較すれば普通に負けているので、実質ドローですね。
つまりエロゲ≒トマトケチャップなのです。
ここまで聞いてピンと来ない方のために更に他の例を挙げますと、
家庭用ゲーム機;約4,070億円
ポケモン:約1,067億円
です。
もう話になりませんね。
簡単な話
ピカチュウが10万ボルトを撃てば、エロゲ業界5回滅ぼせます。
凄いですね、ポケモン。
話を戻すと、上記のようにただでさえ狭い市場に新規客は入って来ず、既存客も抜けている状況なので、市場規模はますます縮小していかざるを得ないというお話。
では何故既存客は離れていくのか。
勿論先ほど挙げたような理由も多くの割合を占めるかと思われるけど、他にもやはり大きな要因がある。
それが次項。
※ 出典:市場規模マップ | visualizing.info
※2 2021年時点で195億円(出典:カゴメ 2021年6月期 決算資料)
③他コンテンツの増加
これが非常に大きい。ほんとに。
現代はスマホ一つあればいくらでも暇つぶしができる。
- ソシャゲ
- 動画視聴
- 漫画アプリ
- SNS
中でも特にこれらが非常に大きな比重を占めており、エロゲ業界のターゲット層ほどこれらのコンテンツに傾倒する割合も高めだと思われる。
加えてエロゲは全体のプレイ時間そのものが長くなりがちなのに加え、一度のプレイの際にもそれなりにまとまった時間が必要。
対して上記のコンテンツは、空き時間があれば簡単に開き、楽しめてしまう都合上手軽さではこれらにまるで歯が立たない…。
①でエロゲのスマホ版のリリースについての話を転がしたけども、スマホで娯楽を楽しむユーザーの特性として『ストレスなく手軽に楽しめるコンテンツを求める』、というものがあるため、そもそもターゲットユーザーに対してエロゲはあまり相性が良くなかったりする。
さらに追い打ちでこれらの強力な点がもう一つある。
それは手軽に始められ手軽に終われるが、『敢えて終わらない』という選択肢をとることも非常に容易であるという点。
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ソシャゲ:
ログインボーナスやデイリー周回後、キャラの育成や他ミッションを進める
動画視聴:
見たい動画を見終えた後、関連動画を回り他動画も次々視聴していく
漫画アプリ:
動画同様目当て物を読み終えた後他作品に目を向ける
SNS:
TLでイラストを漁ったり、リプライを返す際その返事を考える等
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このようにいくらでも追加で時間を割くことが可能。
どれにせよ自社コンテンツからの離脱率を下げるための施策を行っているのである。
やー誘惑が上手いねほんと…。
どんな人間でも時間だけは平等に24時間持っている。
ただ逆に言えば24時間しかないわけで、その中でさらに限られた空き時間に該当する部分を各種エンターテインメント系の企業や、あるいはYouTuberであれば個人が奪い合っているわけですよ。
そのような中で小回りの利きづらいエロゲが競争に参戦しても、当然これら強力なコンテンツに追いやられ、フェードアウトへ向かってしまうという結果は見えている。
そのため既存客もエロゲから離れていってしまうわけですな。
④競合他社との競争力の低下
上記3種の流れにより市場の規模は年々縮小し、エロゲ業界の各企業も資金の調達が難しくなるため、一作あたりの質も低下傾向にある。
事実直近1~2年で『これはエロゲ業界でも屈指の名作だ!』と言われるような作品は出ていないのではないかなと思ったり思わなかったり。
寧ろ体験版の範囲、あるいは中盤前後までは面白くても終盤に失速するという作品が多い印象を受けており、予算不足が響いているのかなと若干心配。
こういった作例が続くと、ベンチマークの基準が下がり、企業間での競争力も低下し、俗に言う面白いとされる作品の数も少なくなっていってしまうと思う。
要は「あの会社のレベルがこれなんだからうちのこっちなら全然マシでしょ」といった流れになってしまうのではないかと危惧してる。(メーカーの方々には大変失礼な話で恐縮ですが…。)
ユーザー視点でも初動は様子見し、評判が良さそうであれば購入を検討するといったユーザーが増えていくだろうし、体験版の範囲までを面白くしても丸裸にされ、売り上げに繋がらない結果になってしまうからね。
昨今では某批評空間に限らずTwitterでも評判を聞くことはできるため、情報収集は容易だし、この『Twitterに割く時間』というのが③でも触れたエロゲをプレイする時間を他に充ててることにも繋がっているので更に厳しくなる一方。
業界全体がこの負のスパイラルから抜け出せない以上、これから先再び市場規模が膨れ上がる未来が訪れることはないのでしょう。
おわりに
考えれば考えるほど厳しい…。
僕のような半端者ではこの辺りの考えがせいぜいだけども、業界人の方からしたら更に何か伸び悩む要因が思い当ったりするのかもしれんね。
あくまでもノベルゲームという媒体を維持して勝負するのであれば、個人的にはPCの普及率低下を考慮しスマホ版、あるいはswitch、ps4版のリリースは必須かなと思う。
PCでの新規層の獲得が難しいのであれば、多少相性が悪かろうとこちらを開拓するしかないし、一応広告を打てる機会も設けられ、ユーザーの接触回数を増やすこともできるだろうからね。
よくTwitterでも何故全年齢版に拘るのだろうといった意見を目にするけど、そうしたいからではなく、そうせざるを得ないところまで追い込まれてるからなのでしょうね。
また、必須ではないけど、離脱率を下げる目的で『短く高品質なシナリオ』に仕上げるというのも戦略の一つかなとも思う。
で、これらの要素を兼ね備えた作品が実は既にあって、
それがkeyの『LOOPERS』。
大きなヒット作になったわけではないのだけども、必要な要素を兼ね備えた優れた作品なのではないだろうか。
案外こういった思考から逆算して作られた作品なのかもしれないね。
じゃあLOOPERSやATRIのような作品を出し続ければいいのかというとそこもまた難しい。
既存客にはある程度のボリュームで重厚なるストーリーを求めている層も一定数存在する。
ちなみに僕もその一人だったりする。
仮に短編作品がエロゲ市場に溢れた場合、僕のような捻くれた人間は「(今のも好きだけど)昔の方が良かったな」と老害のテンプレートみたいな発言をしてしまう気がしないでもない。
ただボリュームのあるシナリオゲーを出したとしてもこれまで再三書いてきた通り新規は買わず、既存の客は次第に抜け、一部の物好きしか買わないので、この辺りの塩梅の調整が本当に難しいだろうなと思う…。
エロゲ業界がオワコンで今すぐに終焉を迎えるのかと言われればNO。
あくまで回復の兆しも見えない中5年10年とゆっくりと時間をかけて衰退していくといったお話。
例えとしてはあまり良くないけど、完治しない病気が身体を蝕み続けるのを見ている、あるいは薬で進行を遅らせるしかできないようなものかなと。
僕はノベルゲームが好きな人種なので出来るだけ長く目を向けていたいところだけど、街のゲーム屋さんやレンタルビデオ店がオンラインストアに淘汰されたようにこれもひとえに時代の流れなのでしょう。
企業様各位には何とか粘ってほしいものです。
アサガオは夜を識らない。 体験版 評価 / 感想
あぁそうだ……
僕達は皆ーー"○○"なんだ
前書き
先日エロゲ好きの友人たちから今月末面白そうなゲームが出るといった話を頂き、気になったので調べたところ、その作品は確かに目を引くあらすじやHPをしていました。
まず、真っ先に惹かれたか要素は何かといった話ですが、
上記公式サイトのリンクを叩いてみてください。
星空をバックに可愛らしい少女が兎を抱いてるCGが見受けられますね。
次に18歳以上の方は選択肢を『はい』を選んでみてください。
するとどうでしょう。
さっきまで抱かれていた兎が首を切られ血塗れの姿に変化します。
下衆の勘繰りのようなものですが、こういった演出を考える輩は性格が捻くれているのだろうなという思いがあり、凄惨な物語が待ち受けているのではと感じました。
かくいう私も多少捻くれた部分を持ち合わせており、どうにもならない理不尽を突き付けられたり、人々のコンプレックスを浮き彫りにさせるような重めな描写が多い作品を好む傾向にあるためシンパシーを感じ、久々に体験版を触りたいといった気持ちになったので、早速DLしプレイしてみたといったお話です。
そしてこれがなかなか期待が持てそうな感触でしたので、記事に残しておこうと思った次第です。
体験版の範囲ですので、語れることが多くない都合上少々ネタバレに触れる部分はありますが、一応核心に迫る部分はぼかした表現を用いて綴ります。
よって一切前情報無しで作品に触れたい方は閲覧を控えることをお勧めします。
アサガオは夜を識らない。 とは
MELLOW発のシリアスもの。
精神的に何らかの問題を抱える若い男女が集められた島に移住することになった記憶喪失の主人公・吉良碧依。
そしてその島に住む住人たちと交流を深めながら、自分の記憶の断片を探る生活をしていきます。
そんな中ふと見つけた一人の少女。緋色アサガオ。
まるで幼児のような喋り方、思考で絵日記も年相応とは思えないような内容を綴るそんな彼女を見た瞬間、自分の中にデジャブにも似た何かを感じた碧依。
もしかしたら過去に会ったことがあり、彼女の存在が自分の記憶を取り戻す鍵となり得るのではないかと考え、接触を試みるが......。
体験版の範囲では島に移住してからの12日間までが描かれています。
体験版感想
続きが気になるような内容、終わり方でした。
ところどころ「"――"」と伏字になっている台詞があり、想像を掻き立ててくれたのは良い演出ですね。
序盤に伏線を張り巡らす展開や叙述トリック等が好きな人間ですので、こういった先に不鮮明な箇所を提示しておき、後々に回収するといった構成も好みです。
島の施設内に住む男女は定期的にカウンセリングを受けていることから、精神病棟系の話かと思ったのですが、思った以上にどの人物も健常というか、表の面しか見せてくれないので妙だなと思ったのですが、最後まで読み進めて納得といった具合ですね。
確かにそちらなら精神的に問題のある子どももいれば一方で健常者とそう変わらない子もいると納得できますね。尤も、後々豹変するのでしょうが。
島の特性というか集められた人たちの特徴を考えればやたら良い性格した連中が多めなのにも合点がいきます。それぞれこの島は来ることになったトリガーとなり得る事件があったのでしょうが、それは追々といった感じでしょうね。
ひとまず舞台の雰囲気、設定を掴ませてもらえただけでも御の字です。
どの人物も裏に何か抱えてそうな雰囲気は感じましたが、やはり最も気になるのは主軸となるアサガオですよね。
アサガオに関して現時点で覚えておくべき要素としましては、
・皆から避けられる理由
・熊のお守り, 朝顔の髪飾り
・過去の記憶(碧依との約束)
・友人のソラの存在と姿を消した理由
・絵日記のブランク
この辺りでしょうか。
言動や立ち振る舞いが素なのかあるいは意図的なのかも気になるところです。
朝顔の髪飾りは恐らくは記憶を失う前の碧依が贈ったものと考えるのが妥当でしょうが、それにどういった意味合いが込められているのかも考えながら本編を読み進めていきたいですね。
他の人物ですと、立ち絵は無いながらも双子姉妹は少々気になりますね。
姉の方はあまり賢そうに見えませんでしたが、妹の方はしたたかで、感情を表に出しやすい姉と比較すると落ち着いており、姉のブレーキ役として作用しているようですが、体育館にて如月先生と姉がどう話していたのかを聞いた後、姉のような振る舞いをして如月先生へ取り入る描写が見受けられたので、モブキャラながら今後の動向に注目していきたいところです。
教員サイドは言うまでもなく島民の監視も任務の一つとして行なっているが故に多少性格が歪んでいる節が見受けられましたね。
特に如月先生の方は善意を利用し人を追い込むタイプのようでしたので、良い外道感が滲み出ていました。
表ではニコニコしつつ裏では場を引っ掻き回して笑ってるといったタイプ。この手の話にはやはりこういった人物がいてくれる方が話を動かしやすいでしょうし、展開もプレイヤー好みに仕上げやすいので個人的にはいてくれて良かったと思えるキャラですね。まだ片鱗しかみせてくれていませんが、本編ではどのような外道っぷりを見せてくれるか楽しみです。
緑華の方も多少捻くれてはいるのでしょうが、この人からは優しさの方が強く出ているように感じたため、後々主人公を含め島民に危害を加える側に回ることは恐らくないでしょう。寧ろ庇う側といった印象。理由は後述。
物事を理屈で考えたり、周りに誰もいないときに独り言を発して思考整理をする癖は私もあるので、多少親近感が湧きましたね。
このような具合で、序盤からいくつも謎や厄介事の火種になりそうな要素がいくつも見受けられたこともあり、前書きでも書いた通り、今後の展開も面白くなることが予想されます。
個人的に気になった点
- 主人公の性格、及び貞操観念
作中でも言われている通り、本作の主人公・碧依はダウナー系と言いますか、あまり明るくない性格をしています。その都合上心理面の描写において悪態を突くようなシーンが度々見受けられました。
尤も碧依は記憶を失っており、記憶を失う前も恐らくはあまり良いとはいえないような家庭環境に身を置いていたため、そういった性格になるのも納得といった部分はありますけどね。
そこまで不快感を感じることはありませんでしたが、どこまで感情移入出来るかは未知数であるため、僅かに懸念点といった具合です。
それと碧依に限った話ではないのですが、島民の貞操観念がなかなか終わってらっしゃいますね。
会って1週間程度の人間を抱かせてしまう女性にはうん?となりましたし、1人抱いた数日後碧依は別の子とも行為に及んでいるため、これに関しては些か疑問を抱かざるを得ませんでしたね。
碧依は感情に疎く、好きがなんなのかもよく分かっていない状態である点、島に集められた男女の特徴を考えれば分からなくもないですが、受け入れやすい展開かと聞かれたら個人的にはNOかなと思います。
あと屋上での行為は島の特性を考えたら普通にカメラでバレるでしょう。その辺りの設定面も大丈夫なのか一抹の不安はありますね。
- 10年ほど前にプレイした作品と同系統である
丁度10年前に5pb.よりリリースされたノベルゲームに『DUNAMIS15』といった作品があります。
こちらも本作同様閉鎖された島に若い男女がいて、教師より教えを乞うて学生生活を送っていましたが、島の真実を知って脱出を目指すというような内容となっています。
・外部へ渡る手段が限られた閉鎖された島という舞台
・(↑に付随する要素として)定期便で好きなものを購入できるという制度
・メインヒロインが感情表現に疎い子である
・ぱっと見人柄良さそうな大人が外道
・島内各地に仕掛けられているカメラや警備部隊といった設定
この辺りの設定が似ているなと感じましたね。
如何せんプレイしたのが10年も前の話のため、始めは既視感を感じる程度でしたが、進めていくうちに「あーあれとそっくりだ、だからデジャブ感じたのか。」と思い出してきました。
とはいえ似てはいるものの話の主軸は別物です(DUNAMIS15は人の細胞、本作は愛?をテーマにしている)ので、同じ展開になることはまずないでしょうが、どういった面で差別化をしてくれるのか期待していきたいところです。
因みに前述した緑華が島民を庇う側と考えたのは、このDUNAMIS15の生徒たちの担任も女性教師で、緑華と多少似た立ち位置をしており、作中で主人公たちを度々助ける描写が見られたというのが理由の一つです。
- テキスト上にて見受けられる『ら抜き言葉』や脱字
このようなことをいちいち気にするのも我ながらどうなのだろうという思いはありますが、やはり『信じれる』といった表現を見ると違和感を感じてしまう性分なのです。
それとは別に脱字も見受けられまして、やはりこういったミスというのは冷めさせると言いますか、現実に戻されるような気がしてあまり気分は良くないですね。前者はもう癖のレベルですので難しいでしょうが、せめて脱字の方だけでも製品版では直っていることを祈ります。
総括
一つ確実に言えることがあるとすれば本作は万人受けではありませんね。
とはいえ公式サイトを見た時点で何かしら惨い描写があるのは見て取れたので、苦手意識のある方はそこでストップをかけられるでしょう。
脚本家曰く『世界一濁りのない純粋な愛』を表現したとのことなので、恐らくは最終的には犠牲はあれど綺麗な終わり方になるのかなという予想はあります。
タイトルが『アサガオは夜(アイ)を識らない。』であることを考えても、やはり話の主軸はアサガオの感情面になっていくのでしょう。
体験版の範囲では前述した通り、アサガオが碧依に気付いていない振りをして、敢えて幼児のような振る舞いを取っていたのか、あるいは12日の夜に記憶を取り戻したのか、少なくともこの子視点で心情が語られるシーンは一つもなかったので、現状見えている情報だけで断定するのは少々難しそうですね。
現状ベールで被われている部分を追いたいと思わせるような内容でしたので、懸念点を払拭して更なるブラッシュアップをした本編に触れられることを切に願います。
ではっ!
月影のシミュラクル -解放の羽- 評価 / 感想
―これは蜘蛛の糸にとらわれた蝶が再び羽ばたくまでの物語
月影のシミュラクル -解放の羽- とは
あっぷりけ発の怪奇もの。
ホラー・グロテスク要素もありますが、それほどキツい描写はないので、そういったものが苦手な方でも楽しめるかと思います。
伊沢という名の田舎町に縛られる如月の一族とその家宝である生き人形にまつわる数奇なお話。
如月家は伊沢の地において絶大な権力を持ち、町の人々の殆どが如月の系列企業に勤めているため知らぬ者はおらず、常に機嫌を伺っているといった具合ですね。だからといって如月家は暴利を尽くすようなことはせず、表面上は穏やかに暮らしています。
といいますのも如月家には多くの分家があり、生き人形を用いた儀式を不定期で行っており、これは言うなれば如月とその分家間における権力争いでもあるため、如月の人間からしたら非常に厄介なお話であるというわけですね。
そんな中再び儀式が行われる時期になり、生き人形のつがい相手として白羽の矢が立ったのが如月の分家の一つである卯月家に身を置く主人公・誠一。
分家といっても卯月家は如月家を巡る権力争いからは外れており、殆どただの親戚のような立ち位置であるため、誠一は気楽に伊沢へ里帰りします。
ですが、儀式を行った夜屋敷の中でとある人物に会うことで、そこから誠一の日常は一変していきます。
この作品の魅力
ライトな感じの和風ホラーを楽しめます。
尤も、話の本質はホラー要素ではないので、あくまでも生き人形とのやり取りにフォーカスを当てた作品ではありますが。
生き人形は物語におけるジョーカー的役割を担っており、会う度に態度がコロコロ変わる様がなかなか楽しませてくれますね。
また、こちらの作品システム面が非常に優秀です。
昨今標準搭載の機能は殆ど抑えてあり、プレイしていて苦痛に感じる部分はありませんでした。
特にタイトル画面から飛べるフローチャートシステムが良かったです。
本作はEND数が10を超えるほど多く存在するため、このシステムはありがたかったですね。ひと昔前の作品であれば自分でいくつもセーブポイントを用意してフラグ管理をしなければなりませんでしたが、本作はこのフローチャートのおかげでセーブという行為そのものすらいらないのではないかと思わせるくらいの便利さでした。
最近の作品はこういったシナリオやキャラの面以外の要素にも力を入れてくれる傾向にあって嬉しい限りですね。
シナリオ感想(この項目よりネタバレ有り)
非常によくできた作品だと思います。
ミドルプライスであるため、話の広がりが中途半端で肩透かしを食らったらどうしようとも思いましたが、杞憂でした。
限られた舞台の中でもやりたいことが出来たといった印象を受けましたね。
話の軸が全編通して生き人形こと紅にあるため、この存在の扱い方一つで良作にも駄作にもなり得るわけですが、そのあたりのコントロールが上手にできていました。
紅が悪逆の限りを尽くしてしまっては、プレイヤーが感情移入しづらいですし、逆に簡単に懐柔出来てしまっては「この程度の存在を何世代にも渡って恐れ続けてきたの?」となってしまいますからね。
ちゃんと悪意を向けられて暴走し、誠一を追い続ける、あるいは殺すENDを設けた上でTRUEへ向かわせる分岐構造は物語の構成上良かったと思います。
また、主人公が誠一である必要性という点もよく考えられていました。
というのも詳細は後述しますが、紅は相対した人間の思考を反射する性質を持っているため、誠一のように元から穏やかな心を持っており、紅を恐れず、受け入れることができる器でなければ如月と蜘蛛神との因縁を断ち切れなかったでしょう。蜘蛛の物体の構造把握能力を有しているのも理由の一つですしね。
この誰でも良かったというわけではなく誠一でなければならない理由を主人公に持たせられたのは個人的に好印象でした。
強いて惜しかった点を挙げるとすれば、
・誠一の構造把握能力を活かせる場面が少なかった
・紅と仲を深める過程がもう少し長くてもよかった
といった辺りでしょうか。
ミドルプライスであることを考えれば、尺の都合上仕方ありませんね。
尤も、後者に関して言えば、零や如月の叔父さん含め屋敷の人間全員に知られてはならない状況でもあったため、元々難しい問題ではありましたが...。
とはいえやはり全体を通してみれば綺麗にまとまっており、十分良作だったと言えるでしょう。
紅という女の魅力
この紅というヒロインですが、非常に面白い性質を持っています。
それは相対した人間の感情・思考をトレースし、それに見合った行動を行うといったものですね。
人形であるが故に感情を持たず、人の真似をするわけですが、誰かを殺したいといった害意を持った状態で紅に接触すると紅も残虐な性格になり、逆に好奇心を持った状態で接触すれば、紅もそれに応じて好奇心旺盛で挑発するような性格に変わるといった具合です。
これがこの物語の根幹を担っているといっても過言ではなく、紅は如月の分家による醜悪な欲望や追い落としてやりたいといった敵意を頻繁に受けやすい環境に身を置いていたため、誰も御することが出来なかったという理屈ですね。
紅の存在が生き人形であったという点も個人的には良かったと思っていて、
といいますのも、作中では紅が多くの人を殺す、あるいは死に追いやるといった描写が見受けられます。これが人間だったらただの人殺しなので、多くのプレイヤーから反感を買ってしまっていたでしょう。
そこを人形かつ他者の思考を反射するという性質を持ち出すことで、悪いのは悪意持って接した人間側であるという理由付けができ、紅の純粋さは守られるという点で上手だなと感じましたね。
過去に様々な作品に触れ、アンドロイドやAIの様な同系統のヒロインを見てきましたが、この他者の思考や感情をトレース・反射する性質を持っているといったヒロインは紅が初めてでしたので、私の中では非常に新鮮な感覚でした。
最初は人殺しの狂気キャラなんて好きになれんだろう…と不安でしたが、物語を読み進め、上記の流れを介することで、最後に感情に目覚めるお約束含め、非常に魅力的なヒロインだと思えるようになりました。
怪しさ、不気味さ、力強さを感じさせるテーマ曲も紅という存在に合っており、こちらも聴いていくうちに気に入りましたね。
総括
価格帯を考えれば十分良作と言えるでしょう。
紅という他作品では真似できないヒロインの存在が非常に大きいですね。
仮にフルプライスの作品と比較しても、差別化点として大きなアドバンテージになり得る思います。
少なくとも僕の中では後々へも良い意味で記憶に残るであろう作品なのかなと感じていますね。
実は本作はDMMの10本1万円セールで購入したものなので、非常に安値で購入することができましたが、この出来であれば満額でも損はしなかったと思います。
社会人生活の影響もあり、エロゲ自体をプレイするのも久々でしたが、なかなかの当たりを引けて良かったです。
次にプレイする作品も良いものであることを期待したいですね。
余談ですが、当ブログ更新頻度が以前と比べて大分落ちてしまいましたが、毎日一定数の方がいらしてくれているみたいで非常にありがたい限りです。エロゲ自体は引き続きプレイしていきたく、印象に残ったら今回のように記事に残していければと考えておりますので、引き続きよろしくお願いいたします。
ではっ!
ATRI -My Dear Moments- 評価 / 感想
沈みゆく世界で、君を見つけた。
ATRI -My Dear Moments- とは
Front Wing × 枕発のSF物。
Front Wingといえば過去にISLANDやグリザイアシリーズを手掛けられていることで有名ですね。
本作も島と海が舞台ですのでISLANDを彷彿とさせるものがあります。
原因不明の海面上昇で沈んでしまった町の人々とエリートだったが心が折れて挫折した主人公、そして海の底で眠っていた少女の姿をしたロボットが織りなす『心』と『復旧』の物語。
本作の主人公(斑鳩夏生)はトンネルの崩落事故により足を失っているんですね。
色々作品には触れていますが、四肢のいずれかが欠けている主人公というのは比較的珍しい気がします。夏生は物理的に、ヒロインであるアトリは精神的に未熟な部分があるので二人の関係が対照的に見えるのは良いですね。
持ち船のサルベージで祖母の遺産を引き上げる話になり、目的の場所へ向かうとアトリが眠っていて引き上げて一緒に暮らしていくという流れですね。
(主人公がサルベージャーで海底のヒロインを目覚めさせて一緒に暮らすってどこぞの少年を彷彿とさせますね。)
本作の魅力
何といってもコスパでしょう。
こちらの作品の価格ですが、なんと驚異の¥2,200(税込み)です。
あの伝説のゲーム『ファイナルソード』が¥1,890ですので、ほぼ1FS(ファイナルソード)と言っても差し支えありませんね。
ノベルゲームなんて大体¥8,000前後しますからね。
その中で¥2,200はもう実質無料と言っても過言ではないでしょう。
(↑画像の一番右がサウンドトラックなのですが、まさかのゲーム本体の1.5倍の価格設定というね)
続いての魅力は非常に緻密に描き込まれた背景ですね。
これが1枚1枚美しい。空や海、町の描き込みが細かいのはISLANDでも感じていたことなので、本作というよりFrontWingの強みと言えるでしょうね。
実際にそういう場所があるのではないか、自分もその場に足を運んでみたいと思わせるような魅力があります。
他にも心温かな登場人物が何人もいる点ですね。
荒廃した町の中でも人々は元気なんだぞというのが分かると安心させられます。
島に来た主人公を子どもや町の人々が(学者)先生と呼んで慕ってくれるのでばらかもんっていう漫画を思い出しましたね。
道標を失い島に来た暗い主人公が、町の人々と過ごし徐々に明るくなっていく過程も成長を感じられて良かったです。
シナリオ感想(ネタバレ無し)
短くまとまっていながらも必要な要素を兼ね備えている完成度の高いシナリオという印象でした。
EDはTRUE含め3つあるのですが、実質一本道で10時間もかからずに回収できました。ヒロインがアトリ一人で作品のテーマも分かりやすいので、進めていて理解に困るといった描写もなく、SFものでも世界観を受け入れるのに時間はかからなかったです。
テーマの一つの『復旧』も最初は子供たちだけで小さなことから行っていくのですが、それらを達成することで自信と信用が生まれ、少しずつ町の人たちも協力して話が広がっていくのも素敵でしたね。最初は曲がっていたり諦めのような感情を持っていた人たちも小さな成功を収めた夏生に感化され、少しずつ前向きになっていく過程も良かったです。知らない間に子どもたちやアトリのお陰で人付き合いが上手くない夏生のことを自然と町の人々が受け入れる描写も個人的に好きでしたね(ばらかもんが好きなので)。
SFにありがちな壮大な物語というのは尺の都合もありありませんでしたが、人々の温かさに触れつつ愛を育む良シナリオだったと言えるでしょう。
それではこれよりネタバレを含んだ感想に入ります。
以降の項目には物語の結末を含む重大なネタバレが含まれますので、未プレイの方は閲覧をここまでで留めることをお勧めします。
気になった方は是非体験版にでも触れてみてください。
シナリオ感想(ネタバレ有り)
この作品を語るうえで最も重要と言っても過言でない部分が、アトリの行動全てがパターンから学習した感情とは無縁の偽りのものだったという点ですよね。この展開を受け入れられるかがこの作品の評価に直結して来るかと思います。
とはいえDMM等の評価を見ても非常に高水準であることから多くの方に受け入れられた展開であるということが伺えますね。短い物語かつ45日と期間が決まっている中でただアトリが可愛いだけで終わったら話としてなにも面白みがなく、抑揚をつけるならどこかで曲げさせる必要があったので、その部分をAIとしての特性を利用するというのは妥当だし自然な展開だったので、上手く落とし込んでくれたなという印象です。
もっとも夏生母(アトリ本来のマスター)に仕えていた頃からアトリには心が芽生え始めていたので、全て終わってみれば今までの行い全てが無駄ではなく、アトリを構成する一要素になっていたと考えれば些細な問題として流せますよね。
同じAI系統のヒロインでアぺイリア(景の海のアぺイリア)がいますが、あちらは人に近すぎたので、ちゃんとロボ子(ロボット愛護法抵触注意)してたアトリの方がそういった面では気に入ってみれましたね。
余談ですが、オサダさんは私個人としてはもう少し報われてほしいと思いました。
自分と尊敬する博士が人生かけて研究していたものが理不尽な暴走をしたせいで立場を追われ、博士は志半ばで命を落とし、オサダさん自身もその後30年復讐のことだけ考えて生きてきたという設定ですが、あまりに救いがなく、作中でもぽっと出の敵役で終わってしまったのでただただ同情ですね。夏生が自分と重ねてみていたので何もないよりはマシでしたが、敵というより悲しい人という形に見えてしまいましたね。
最終的にアトリはエデンにその身を沈め、夏生は前を向き、地球を救うために歩き出すというエンディングでしたね。その後多くの功績を残し、晩年の自身とアトリ(エデン)が最後の一日だけ二人きりで自由に過ごすというのがTRUE ENDでした。
晩年のワンシーンがどことなくさくら、もゆ。の千和√と重なって見えましたね。
45日をフルに使うのではなく1日だけ残しておくというの中々粋な計らいですよね。
自身らの最期の瞬間を共に過ごせるというのはこれほど嬉しいこともないでしょう。この作品を知ったときに想定した終わり方に『アトリが消えた後復活する』『アトリが消えた後その残滓のようなものを頼りに主人公が地球を救う』といったものを考えたのですが、後者に近くもその予想を斜め上くらいの着地点を迎えてくれたので、私個人としては非常に満足のいく出来でした。
総括
あくまでノベルゲーム一本としてみるなら話のボリュームは少なくすぐにエンディングを迎えるので、若干の物足りなさはあります。しかしこの作品を¥2,200(1FS)であることを考慮するのであれば非常に高水準なものと言えるでしょう。
(本当にこの価格は安過ぎるくらいです。)
空いた時間にプレイしたい、長時間プレイするのは億劫だけど質の良いシナリオを楽しみたいといった方に勧めやすい作品かと思います。
あとこれは私の偏見なのですが、オタクという生き物は結構文明が荒廃した世界を好む傾向があるので、そういった舞台設定が好きな方にもお勧めですね。
ここ数ヶ月ブログの更新が滞ってたことからも分かる通り、私は最近読み物系の作品に触れていなかったので、リハビリには丁度良い作品でした。
ではっ!
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9-nine-シリーズ25万本おめでとうございます #ぱれっと #9そらいろ pic.twitter.com/tFwkUoJJBH
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初めて絵というものに挑戦してみた
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見様見真似新海天 #ぱれっと #9そらいろ pic.twitter.com/bNhCVzVH0t
俺的ADVゲームランク
塩サイです。
なんとなくこれまでプレイしてきたゲームを振り返ってみたくなったので、思考整理がてらランク付けしてみることにしました。
もしかしたら当記事を参考にしてプレイするゲームを決める方が現れることもあるかもしれないので、極力ネタバレは避ける形で簡単な紹介文も添えて書いていきたいと思います。
ランク付けの基準
なおランク付けはS+←S←A+←A←B+←B←Cといった順番でつけていきます。
S : 傑作, 名作
A : 自信を持って人に勧められる作品群
B : 自分で楽しむ分には問題ない作品群
C : もう少し頑張って欲しかった作品群
基準に関しましては、
- シナリオの面白さ
に最も重点を置いて評価し、あとはなんとなくで付けていこうかなと思います。
因みに本編とFD(ファンディスク)は分ける方針で書いていきます。
また、同ランク帯でも上の方がより僕にとって好きな作品という認識でお願いします。
S+
CHAOS;CHILD
現状の1位はこちら、カオスチャイルドですね。
僕個人としては他作品と比較しても頭二つくらい抜けていると感じる作品ですね。
かの有名なシュタインズ・ゲートを手掛けられてる5pb.よりリリースされています。
非常におぞましい連続殺人事件を追う主人公たち。しかし事件を追っていくうちに気付けば自分たちが事件に追われている。確かに恐怖を感じるはずなのに自分たちが何に恐怖しているのかが分からないという独特の緊迫感を生むシナリオでした。
1週目を終えた段階で既に軽く放心状態ではありましたが、全ての√を終えて最後のTRUE√で賛否はあれど素敵な締め方をしてくれたので、僕の中で非常に思い入れのある作品となっています。
このゲームをプレイする際に注意点が2つほどあり、
- 画像検索すると致命的なネタバレが矢継ぎ早に飛んでくるので、TRUE√を終えるまで画像検索してはいけない
- 攻略サイトを覗くとネタバレを見ていなくても感の良い人ならとあることに気付いてしまう恐れがあるので、攻略サイトは1週目が終わるまで覗いてはいけない
以上2点には気を付ける必要があるかと思います。
どのようにプレイしても1週目は同じエンディングに辿り着くようになっているので何も見ずにプレイしましょう。
S
蒼の彼方のフォーリズム
sprite発のスポコン物。
僕が初めてプレイした江戸ゲですので、多少なりとも思い出補正はあるかと思いますが、それでも傑作と言って差し支えない作品だと思います。
フライングサーカスという架空のスポーツに青春を捧げる少年少女のお話。
物語開始時主人公は既にフライングサーカスから距離を置いてるため、挑戦するヒロインたちをコーチして支援する立場に回るんですよね。これがなかなか良くてヒロインの魅力を十二分に引き立たせてくれてるんですね。ヒロインひとりひとりがそれぞれ違う葛藤に悩み、そこから一皮むけて成長していく姿に感動しました。
単に江戸ゲ特有の可愛さだけではなく、スポコン物として友情, 努力, 勝利の三拍子が揃った熱い展開にも手に汗握りましたので、非常に完成度の高い作品だと思います。
Dies Irae Amantes amentes
light発の厨二バトル物。
PSPでリリースされたコンシューマー版を中学三年の頃にプレイしました。
この作品はとにかく設定が凄いですね。物語上では描かれていない裏設定も含めてとにかく緻密にデザインされています。そのため長い話であることも相まって話を理解するのに多少苦労はしましたが、全ての√を終えた頃にはこのゲームが大好きになってました。
江戸ゲというのは言ってしまえば紙芝居ゲーですので、バトルの様子を言葉で説明しなければならないわけですが、非常に豊富な表現, 言い回しで飽きさせないでくれたので上手な見せ方だなと子ども心ながらに感心しましたね。
シナリオもキャラも厨二全開なので、当時中学三年生だった僕にはぶっ刺さりでしたね。主人公の創造(平たく言えば必殺技)の詠唱実は今でも覚えてます。
景の海のアぺイリア
SILKY'S PLUS発のSF物。
意志を持つ人工知能(AI)とVRMMOセカンドのお話。
仲間と共に仮想世界のゲームの中に入るといった内容ですので、SAOの様な感覚と言えば想像しやすいかと思います。
所謂タイムリープ物なのですが、僕が触れてきたこの系統の作品の中で最も丁寧に時間軸の世界解釈説明をしてくれているゲームだと思います。シナリオの完成度も非常に高く、プレイヤーが立てた予想を次々と上回る展開と綺麗な伏線回収の仕方は見事の一言ですね。プレイしていて非常に爽快でした。会話の中に真実とフェイクを織り交ぜながら進行するシーンとか最高でした。
笑いありシリアスありで考察しながら読み進められるので、シナリオ重視の作品を求めている方には胸を張って勧められる作品だと思います。
さくら、もゆ。-as the Night's, Reincarnation-
FAVORITE発の魔法少女物。
独特な世界観で描かれる美しくも切ない物語が印象的でしたね。
魔法少女とは言ってももう既に大いなる敵を倒した後の世界が舞台ですので、最初はどう楽しめばいいのか曖昧だったのですが、人間(あるいは怪物)同士のドラマに重点を置いた話なのだなと理解してからは世界観に上手く入り込んでいくことができました。
ヒロイン√も非常に感動するお話なのですが、それ以上にTRUE√の出来がなかなか良く、胸を撃たれましたね。あまり言うとネタバレになるので難しいですが、この作品のTRUE√って他ヒロインの√を巻き込んでるんですよね。そのデザインというか作りが珍しくて良い意味で印象に残っています。
人々の残酷さ, 温かさに触れられる素敵な作品でした。
シナリオ上の瞬間最大風速は凄まじいのですが、如何せん長いお話(TRUE√だけで江戸ゲ1本できるくらいには長い話)ですので、プレイ中多少中弛みが生まれてしまった点が勿体ないなと感じました。
9-nine-シリーズ
ぱれっと発の異能バトル物。
アーティファクトにより能力に目覚めた少年少女の物語。
全4作で完結の分作物でもありますね。ですのでこのランクはあくまで4作総合での評価という形になります。
単体でそれぞれのランク付けをするなら
ここのかここのつここのいろ(1作目)→B
そらいろそらうたそらのおと(2作目)→B+
はるいろはるこいはるのかぜ(3作目)→A
ゆきいろゆきはなゆきのあと(4作目)→A+
といった具合でしょうか。この作品の凄いところは上記の通り面白さが順を追うごとに増している点ですね。ここいろ, そらいろ辺りは序盤故、物語の動きも少なく、高い評価とはなりませんでしたが、それでも一切の中弛みなく完結させられた点は素晴らしいと思います。
シナリオも分作だからこそ実現できたクオリティですので、他の作品にはないアドバンテージがありますね。
水葬銀貨のイストリア
ウグイスカグラ発の作品。
18禁というジャンルの中では恐らく1番好きな作品ですね。
TRUE√のシナリオが素晴らしく、これでもかというほど過酷な状況に立たされる中、どんなに辛い思いをしても決して折れない主人公を見ていて胸を撃たれました。
ヒロインたちよりも主人公を好きになった珍しい例ですね。
また、ポーカーがテーマの作品で、主人公がプレイする様に影響され、僕もポーカーを始めたという経緯があります。結構楽しいですよ。
ただし、残念な点が複数あり、シナリオ面以外(ヒロイン√, UI, 誤字脱字, デバッグ, ED無し)の要素があまりにも酷くてとてもじゃないですが人に勧められるような出来ではないと思います。それでもTRUE√の出来は非常に良い物ですので、お情けでSに置かせていただきました。
詰めの甘さがなければS+もあり得た作品なだけに勿体ないですね。
A+
Making*Lovers
SMEE発のイチャラブゲー。
(ここに来てようやく江戸ゲらしい江戸ゲのランクイン。)
江戸ゲと言えば学園物が定番ですが、このゲームは社会人の恋愛がテーマなんですよね。
分岐が早く、かつヒロインごとに主人公の生活スタイルが大きく変化するので飽きさせ辛い作りになっている点もGood!
話が良いのは勿論なんですけど、このゲームはギャグのキレもピカイチなんですね。というかSMEEのゲームやれば大体笑えます。
取りあえず北大路可憐は最高クラスのヒロインです。こいつがいたからこそこのランクに置くことができましたし、いなければ恐らく後述するSugar*Styleとイーブンだったでしょう。
時計仕掛けのレイライン
UNISON SHIFT発の魔術学園物。
全三部作構成ですので、全体で見ればそこそこボリュームがあり楽しめます。
話の内容としましては、学園内で特殊な魔術道具(遺品)が暴走し、その特性を調べ、仲間と協力して封印していくといったものですね。ですのでSCPが好きな人とかは面白いと感じるかと思います。
伏線の撒き方、及び回収の仕方が非常に綺麗で、序盤???と思っていた部分が明らかになり、終盤繋がっていく感覚は気持ち良かったですね。叙述トリックでミスリードを誘う描写が見られた点も僕好みでした。
三部作構成ということで、一作目はキャラや舞台の紹介がメイン故少々退屈でしたが、二作目以降は面白さが加速していき、二作目から三作目に移るころには続きが気になって仕方なかったです。
シナリオがもうワンパンチ弾けていたらSもあり得た良作ですね。
ISLAND
Front Wing発のSF物。
こちらの作品は厳密には江戸ゲではなく全年齢対象ゲーですね。
小さな島の中で繰り広げられるお話。物語中明かされる情報と隠されている情報が分かれているためプレイヤーにミスリードさせる話の作りは結構好きでしたね。話自体も壮大で、プレイ後は良い余韻に浸れて満足だったのですが、いくつかツッコミどころがあった点がSには至らなかった要因です。結局のところそういう世界なんだから納得しろというお話なのでしょうね。
全年齢対象ということで採用されている声優さんも表で有名な方々ということもあり、演技も安定していたこと、ツッコミどころはあれど物語全体で見ればやはり観ていて面白かったのでこのランクです。
余談ですが、タイトル画面で流れるBGM「繰り返す季節の中で」が非常に好きで、落ち着きたいときよく聴いています。
Butterfly Seeker カオスナイトメア
SILKY'S PLUS発の推理サスペンス物。
こちらは後述する本編Butterfly Seekerの後日談にあたるFD(ファンディスク)ですね。ですのでこちらの作品は本編プレイが前提の内容となっております。
勿論本編も面白かったのですが、何故本編よりこちらのFDの方がランクが上なのかという話ですが、それは本作の話の構成の綺麗さにあります。
FDということで物語自体は短めなのですが、その短い話の中に
- 序盤から撒かれる伏線
- 不可解な謎
- ゾッとする展開
- 納得のいく結末
- 本編より質の高いトリック
が仕込まれており、非常に上手な構成だなと感じましたね。
主人公たちは高校生で、ヒロインの一人が先輩故、本編終了時点で高校を卒業しているため話作りが難しそうだなと感じていた部分もあったのですが、その辺りも綺麗に落とし込んでくれたのも評価点です。
記憶を消してもう一度やりたい系統の作品の一つですね。
きまぐれテンプテーション
SILKY'S PLUS発イチャラブゲー?です。
この見た目からして抜きゲーに見える作品ですが、実は全然そんなことなかった作品。
お話としては主人公が陰陽師で謎の集団自殺を図ったアパートの謎を解くために訪れ、アンネリーゼ(画像の子)と協力して真相に迫っていくといった感じですね。
ロープライスな作品ですので、ボリュームは少なく、話自体は結構短くまとまっています。短いながらもテーマがあり、自分の内にある誰かからの寵愛を受けたい, 必要とされたいといったコンプレックスが浮き彫りにされるような心に突き刺さるシナリオでした。
全体的に非常に完成度の高い作品ではありますが、気になった要素もありまして、このゲームってアンネリーゼの立ち絵が動くんですよ。それが斬新で素敵だったのですが、非常にPCに負荷がかかって重くなりがち(まともにプレイできないレベル)だったのでそこが少し残念だったかな。
A
十三機兵防衛圏
ATLUS発のSF物。
こちらはPS4版のゲームでバトル要素もあるので、明確にはノベルゲームではありませんが、ストーリーパートはADV形式で進んでいくため含ませていただきました。
所謂群像劇で、13人の少年少女のそれぞれのお話が組み合わさってやがて一つの大きな物語になるといったオムニバス形式のお話なんですね。この系統の作品はあまり触れた経験がなく、僕自身追い求めていたタイプのゲームですので、プレイできてよかったと感じています。
ストーリー自体も複数の時代を行き来するタイムスリップ要素やミスリードを誘う演出等もあり、なかなか先を読ませない展開が続いて中盤以降は夢中でプレイしてましたね。
人数が多いためひとりひとりの物語のボリューム自体はそこまで多くない点、仲の良い組み合わせとそうでない(ほぼほぼ接点のない)組み合わせが生まれてしまった点が残念でしたが、それを差し引いても十分良作だったと言えます。
ATRI -Dear My Moments-
Front Wing × 枕発のSF物。
海に沈んだ荒廃した舞台とロボットの少女が織りなす45日の物語。
ヒューマノイドと町の人々の心を見定めていくお話ですので、温かな気持ちにさせられる感動系のシナリオとなっています。
SF物ではありますが、取っ付きにくい展開はなく、小難しい話もないため誰にでも勧められる系統の作品だと思います。
¥2,200という非常にロープライスな上にシナリオもしっかり纏まっているので、もう少し上の位置においてもいいかとも思いましたが、上位の作品と比較してボリューム的な面がやはり懸念となったため私の中ではこの位置が妥当でしょうか。
セヴンデイズ あなたと過ごす七日間
LIFE0発の感動イチャラブゲー。
まずLIFE0という会社が面白くて規模の小さい会社で、売れないと「LIFE0のライフが0になる!」と公式が自虐するくらい毎作背水の陣で作ってらっしゃる会社なんですね。
そのLIFE0の処女作であるこちらの作品セヴンデイズ。正直処女作とは思えないくらい良い出来でした。
呪いのブルーレイ()を見た主人公が霊に取りつかれ、その霊に「自分の中にあと6人の人間が入っているからそれぞれの人生を終わらせてほしい。」と頼まれ、7人の女の子とそれぞれ1週間ずつ向き合う時間を作り看取っていくといったお話。
つまりヒロイン7人全員が物語開始時点で既に死んでいるという珍しい作品。
プレイしてみるとひとりひとり結構感動するお話になっており、胸が温まる気持ちになりましたね。
Butterfly Seeker
SILKY'S PLUS発の推理サスペンス物。
A+の項で紹介させていただいたカオスナイトメアの本編ですね。
主人公はバタフライシーカーという死体(の一部でも可)に触れるとその人(動物)が死んだ遠因の一つが分かるという能力を駆使して事件の真相に迫っていくお話。
この遠因というのがミソで、原因ではないので、当然それだけだと何が何だかさっぱりな状態なんですよね。そこからプロファイルや推理を繰り返して進めていくというスタイルが結構面白かったですね。
気になった点は1つの√をクリアすると他√の話もなんとなく先が見えてきてしまう点, 主人公勢はプロファイリングを過信し過ぎている節がある点の2点でしょうか。
また、セーブデータに名前を付けられるので、どこの分岐かの情報を整理しやすかったのも個人的に良かったと思える点の一つですね。
Sugar*Style
SMEE発のイチャラブゲー。
本作は手違いで女子寮に住むことになった主人公のお話です。
Making*Loversもそうですが、SMEEのゲームは非常に笑わせてくれます。
最初は他の女の子たちから距離を置かれている主人公ですが、持ち前のコミュ力でゴリゴリ仲を深めていくわけですね。本作は全員が同じ専門学校に通っているので、メイラバのように他ヒロイン同士の関係性が希薄ということもなく楽しめます。また、昼と夜で少し違ったヒロインの一面が見れるというのもオタク心に響く作品ですね。
I × SHE Tell
HOOKSOFT発のイチャラブゲー。
このゲームは何といってもモテる、それに尽きます。
どのくらいモテるのかといいますと、ヒロイン5人全員からOPの前に告白されるレベルです。
ですが、ちゃんと主人公にも告白されるなりの理由があり、主人公自身も傲慢な態度にならず、ひとりひとりと向き合い答えを出すという姿勢を持ち合わせているためプレイヤー視点でも好感が持てます。
開発にSMEEも関わっているためギャグのレベルも高くてヒロインたちの熱いアピール合戦でなかなか笑えます。
かりぐらし恋愛
Asaproject発のイチャラブゲー。
ヒロイン4人全員が幼馴染というこれまた珍しい設定の作品。
主人公は久々に故郷に戻って来るも住める場所がなく、かつて仲良くしていた人の家に泊めてもらおうというお話。独り立ちできる資金がたまるまで幼馴染の家をたらい回しにされるんですね。
幼馴染とはいってもしっかり覚えている人もいれば誰お前?レベルで忘れている人もいるためそれぞれ違った話しが楽しめて面白かったですね。
みよりさんとかいうサブキャラがヒロインを喰う勢いで強過ぎたのも面白ポイント。
Making*Lovers 激イチャアフターストーリー
SMEE発のイチャラブゲー。
A+の項で紹介させていただいたMaking*LoversのFDですね。
本編の後日談を描いたシナリオで、ヒロインの髪形を2種類から選べるのが特徴です。本編の頃より成長したんだなというのが分かる素敵な試みだと思います。
ボリューム自体は一人につき20分前後とあまり多くはなかったのですが、話自体はやはり面白く、笑えたのでこの位置に置かせていただきました。
Sugar*Style Music and Happiness Pack
SMEE発のイチャラブゲー。Sugar*StyleのFDです。
こちらも本編から1年後のヒロインたちとの生活を描いた内容ですね。
恋人以上夫婦未満をキャッチコピーにしているだけあって、本編以上の仲を見せつけてくれるため、見ていて安心感のようなものを感じましたね。
また、メイラバのFDの1.3倍のボリュームという触れ込みで実際そのくらいの多さはあったのでコスパGoodでした。全曲収録のサントラが付属する点も魅力ですね。
B+
FATAL TWELVE
あいうえおカンパニー発の全年齢対象サスペンスビジュアルノベル。
全く同じ時間に亡くなった12人による生き残りを賭けた女神の選定という名の戦いを行うお話。戦いと言っても殴る蹴るの様な肉弾戦や異能力バトルものではなく相手の<氏名>, <死因>, <未練>の3種の情報を集めることが勝利条件というなかなか目を引く設定でしたね。
話自体も起承転結がしっかりしており、内容も協力や騙し合いの連続で結構面白く、主人公だけでなく他のキャラも選定中に成長してるのが見て取れたので、見応えのあるシナリオでしたね。
今回B+に置かせていただきましたが、出来栄えとしてはAに片足突っ込んでる印象です。値段も¥2,500とリーズナブルで手を出しやすい点も魅力ですね。
恋愛、借りちゃいました
Asaproject発のイチャラブゲー。
色々訳有りの女の子たちによるレンタル彼氏を巡ってのお話。
シナリオは普通に面白く、女の子たちも可愛かったのですが、主人公があまり好きになれないタイプだったのでそこが僕とは相性が悪かったように感じます。ヒロインの1人が苦手とかだったらそこまででもないのですが、主人公は四六時中見ることになるので、少々しんどい部分はありましたね。
ただ三角関係の描写は上手で、どろどろにならない平和な三角関係を維持できた点は良かったと思います。
きゃらぶれーしょん!
あかべえソフト3発の学園(女子寮)物。
主人公が女装して女子寮に潜入する, ヒロイン5人全員が二面性を抱えているといった設定をはじめ、色々ぶっ飛んでて面白かったですね。ヒロイン視点からは自分の二面性がバレないようにしてるつもりでも主人公視点だとどの子もバレバレなのがまた笑いを誘うんですよね。
パロディネタの完成度も高く、秒単位で表情が変化する点もしっかり作りこまれており感心しました。
メインヒロインである灰のシナリオが特に良く、ラストシーンを見る限りここを出発点として作られた作品なのかなと思いましたね。
B
未来ラジオと人口鳩
Laplacian発のSF物。
雰囲気が凄く良い作品ですね。事故が原因で電話やテレビ等が使えなくなった舞台というのも斬新な設定だなと思いました。
シナリオ自体はそう悪いものでもなかったのですが、他作品と比較した際惹きつけられる部分が少なかったという点、メインヒロインの√に入った時点で殆どの情報が出切ってしまっており、どんでん返しも無いまま終わってしまった点が少々勿体ないなと感じましたね。
作り方次第では大化けしていた可能性があるくらいにはポテンシャルは優秀。
メインヒロインである葉月かぐや(画像の子)のルックスは非常に僕好みでした。
景の海のアぺイリア ~カサブランカの騎士~
SILKY'S PLUS発のSF物。
Sの項で紹介させていただいた景の海のアぺイリアのFDですね。
作中で攻略できなかった2人の女の子を新たにヒロインとして描いた作品。
こちらも他作品のFD同様後日談のエピソードという形になるのですが、僕個人としては本編の終わり方が非常に綺麗だっただけに無理に話を広げる必要はなかったかなという印象です。
相変わらず主人公が大真面目に馬鹿なことをやるのは見ていて面白かったですけどね。
セヴンデイズ 紫色の封筒篇
LIFE0発の感動イチャラブゲー。
Aの項で紹介させていただいたセヴンデイズのDLCですね。
本編では7人の女の子の話がメインで、紫(画像の子)は主人公をサポートする立場だったのですが、本DLCはその紫に焦点を当てたお話。
2, 30分で終わるボリュームで、内容もどちらかといえば物語の補完用といった立ち位置のエピソードでしたね。紫が好きな人、純粋にこの作品が好きな人にとっては良いDLCだったと思います。ただプレイしなくても問題なかったと思います。
C
流星ワールドアクター
heliodor発の異能力刑事物。
人間の他にエルフやピクシーといった異種族が共存する世界で治安を守っていくお話。
この作品はなんというか...キャラ, 舞台設定, 音楽, UIどれも素晴らしいものだったのですが、脚本がそれらを台無しにしてしまった形ですね。
アニメで言うところのギル○ィクラウンと言えば伝わるでしょうか。正直話が何も解決せず投げっぱなしENDで終わってる分ギル○ラよりたちが悪いです。
体験版触った時点では期待しかなかった状態でしたので、蓋を開けてみて落胆しましたね。ポテンシャル自体は上述した未来ラジオ以上だったので本当に残念です。
続編があるということらしいので、(作れるなら)しっかりとした出来に仕上げてもらいたいところです。
枯れない世界と終わる花
SWEET&TEA発のファンタジーシリアス物。
この作品って物語開始時では謎な部分が多くてミステリアスな雰囲気で進んでいくのでどういう風に話が展開されるか楽しんでみてました。ですが、進行がワンパターンで、その上安い感動の押し付けのようなものが見られ、キャラに感情移入できなかったというのが正直なところです。終わり方も腑に落ちないというかツッコミどころがいくつかあったのも残念な点です。
他サイトを見てると絶賛してる方が多くて僕の感性が腐っているだけの可能性はあるやもしれません。
キャラや声優さんの演技に関しては目を見張るものがあったくらいには素敵でした。
あとがき
如何だったでしょうか。
私自身整理してみて「あ、この作品それより上なんだ...」と意外に思う部分もありました。1位がカオチャというのは書く前から決めていたのですが、それ以外はふわふわしていたため、こうして改めて自分の中で整理する機会を作れて良かったなと感じています。
現状私のADVゲームのプレイストックは30作前後と他の先駆者の方々と比較しても少ない部類に入るため、このような記事を出すのは時期尚早かとも思いましたが、実際文字に起こしてみたら1万字を越える文章量に膨れ上がってしまったため寧ろ今書けて良かったとまで思っています。
とはいえこれで書いて終わりではなく今後プレイしたゲームも吟味して本記事のランクに加えていく随時更新型にしていこうかなと考えています。ですので既存の作品のランクが上下することもあるかと思います。今後もチラ見しに来ていただければ幸いです。
感想記事の方も今後ともよろしくお願いいたします。
塩サイダー (@ShioCider_RUKIT) | Twitter
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