俺的ADVゲームランク
塩サイです。
なんとなくこれまでプレイしてきたゲームを振り返ってみたくなったので、思考整理がてらランク付けしてみることにしました。
もしかしたら当記事を参考にしてプレイするゲームを決める方が現れることもあるかもしれないので、極力ネタバレは避ける形で簡単な紹介文も添えて書いていきたいと思います。
ランク付けの基準
なおランク付けはS+←S←A+←A←B+←B←Cといった順番でつけていきます。
S : 傑作, 名作
A : 自信を持って人に勧められる作品群
B : 自分で楽しむ分には問題ない作品群
C : もう少し頑張って欲しかった作品群
基準に関しましては、
- シナリオの面白さ
に最も重点を置いて評価し、あとはなんとなくで付けていこうかなと思います。
因みに本編とFD(ファンディスク)は分ける方針で書いていきます。
また、同ランク帯でも上の方がより僕にとって好きな作品という認識でお願いします。
S+
CHAOS;CHILD
現状の1位はこちら、カオスチャイルドですね。
僕個人としては他作品と比較しても頭二つくらい抜けていると感じる作品ですね。
かの有名なシュタインズ・ゲートを手掛けられてる5pb.よりリリースされています。
非常におぞましい連続殺人事件を追う主人公たち。しかし事件を追っていくうちに気付けば自分たちが事件に追われている。確かに恐怖を感じるはずなのに自分たちが何に恐怖しているのかが分からないという独特の緊迫感を生むシナリオでした。
1週目を終えた段階で既に軽く放心状態ではありましたが、全ての√を終えて最後のTRUE√で賛否はあれど素敵な締め方をしてくれたので、僕の中で非常に思い入れのある作品となっています。
このゲームをプレイする際に注意点が2つほどあり、
- 画像検索すると致命的なネタバレが矢継ぎ早に飛んでくるので、TRUE√を終えるまで画像検索してはいけない
- 攻略サイトを覗くとネタバレを見ていなくても感の良い人ならとあることに気付いてしまう恐れがあるので、攻略サイトは1週目が終わるまで覗いてはいけない
以上2点には気を付ける必要があるかと思います。
どのようにプレイしても1週目は同じエンディングに辿り着くようになっているので何も見ずにプレイしましょう。
S
蒼の彼方のフォーリズム
sprite発のスポコン物。
僕が初めてプレイした江戸ゲですので、多少なりとも思い出補正はあるかと思いますが、それでも傑作と言って差し支えない作品だと思います。
フライングサーカスという架空のスポーツに青春を捧げる少年少女のお話。
物語開始時主人公は既にフライングサーカスから距離を置いてるため、挑戦するヒロインたちをコーチして支援する立場に回るんですよね。これがなかなか良くてヒロインの魅力を十二分に引き立たせてくれてるんですね。ヒロインひとりひとりがそれぞれ違う葛藤に悩み、そこから一皮むけて成長していく姿に感動しました。
単に江戸ゲ特有の可愛さだけではなく、スポコン物として友情, 努力, 勝利の三拍子が揃った熱い展開にも手に汗握りましたので、非常に完成度の高い作品だと思います。
Dies Irae Amantes amentes
light発の厨二バトル物。
PSPでリリースされたコンシューマー版を中学三年の頃にプレイしました。
この作品はとにかく設定が凄いですね。物語上では描かれていない裏設定も含めてとにかく緻密にデザインされています。そのため長い話であることも相まって話を理解するのに多少苦労はしましたが、全ての√を終えた頃にはこのゲームが大好きになってました。
江戸ゲというのは言ってしまえば紙芝居ゲーですので、バトルの様子を言葉で説明しなければならないわけですが、非常に豊富な表現, 言い回しで飽きさせないでくれたので上手な見せ方だなと子ども心ながらに感心しましたね。
シナリオもキャラも厨二全開なので、当時中学三年生だった僕にはぶっ刺さりでしたね。主人公の創造(平たく言えば必殺技)の詠唱実は今でも覚えてます。
景の海のアぺイリア
SILKY'S PLUS発のSF物。
意志を持つ人工知能(AI)とVRMMOセカンドのお話。
仲間と共に仮想世界のゲームの中に入るといった内容ですので、SAOの様な感覚と言えば想像しやすいかと思います。
所謂タイムリープ物なのですが、僕が触れてきたこの系統の作品の中で最も丁寧に時間軸の世界解釈説明をしてくれているゲームだと思います。シナリオの完成度も非常に高く、プレイヤーが立てた予想を次々と上回る展開と綺麗な伏線回収の仕方は見事の一言ですね。プレイしていて非常に爽快でした。会話の中に真実とフェイクを織り交ぜながら進行するシーンとか最高でした。
笑いありシリアスありで考察しながら読み進められるので、シナリオ重視の作品を求めている方には胸を張って勧められる作品だと思います。
さくら、もゆ。-as the Night's, Reincarnation-
FAVORITE発の魔法少女物。
独特な世界観で描かれる美しくも切ない物語が印象的でしたね。
魔法少女とは言ってももう既に大いなる敵を倒した後の世界が舞台ですので、最初はどう楽しめばいいのか曖昧だったのですが、人間(あるいは怪物)同士のドラマに重点を置いた話なのだなと理解してからは世界観に上手く入り込んでいくことができました。
ヒロイン√も非常に感動するお話なのですが、それ以上にTRUE√の出来がなかなか良く、胸を撃たれましたね。あまり言うとネタバレになるので難しいですが、この作品のTRUE√って他ヒロインの√を巻き込んでるんですよね。そのデザインというか作りが珍しくて良い意味で印象に残っています。
人々の残酷さ, 温かさに触れられる素敵な作品でした。
シナリオ上の瞬間最大風速は凄まじいのですが、如何せん長いお話(TRUE√だけで江戸ゲ1本できるくらいには長い話)ですので、プレイ中多少中弛みが生まれてしまった点が勿体ないなと感じました。
9-nine-シリーズ
ぱれっと発の異能バトル物。
アーティファクトにより能力に目覚めた少年少女の物語。
全4作で完結の分作物でもありますね。ですのでこのランクはあくまで4作総合での評価という形になります。
単体でそれぞれのランク付けをするなら
ここのかここのつここのいろ(1作目)→B
そらいろそらうたそらのおと(2作目)→B+
はるいろはるこいはるのかぜ(3作目)→A
ゆきいろゆきはなゆきのあと(4作目)→A+
といった具合でしょうか。この作品の凄いところは上記の通り面白さが順を追うごとに増している点ですね。ここいろ, そらいろ辺りは序盤故、物語の動きも少なく、高い評価とはなりませんでしたが、それでも一切の中弛みなく完結させられた点は素晴らしいと思います。
シナリオも分作だからこそ実現できたクオリティですので、他の作品にはないアドバンテージがありますね。
水葬銀貨のイストリア
ウグイスカグラ発の作品。
18禁というジャンルの中では恐らく1番好きな作品ですね。
TRUE√のシナリオが素晴らしく、これでもかというほど過酷な状況に立たされる中、どんなに辛い思いをしても決して折れない主人公を見ていて胸を撃たれました。
ヒロインたちよりも主人公を好きになった珍しい例ですね。
また、ポーカーがテーマの作品で、主人公がプレイする様に影響され、僕もポーカーを始めたという経緯があります。結構楽しいですよ。
ただし、残念な点が複数あり、シナリオ面以外(ヒロイン√, UI, 誤字脱字, デバッグ, ED無し)の要素があまりにも酷くてとてもじゃないですが人に勧められるような出来ではないと思います。それでもTRUE√の出来は非常に良い物ですので、お情けでSに置かせていただきました。
詰めの甘さがなければS+もあり得た作品なだけに勿体ないですね。
A+
Making*Lovers
SMEE発のイチャラブゲー。
(ここに来てようやく江戸ゲらしい江戸ゲのランクイン。)
江戸ゲと言えば学園物が定番ですが、このゲームは社会人の恋愛がテーマなんですよね。
分岐が早く、かつヒロインごとに主人公の生活スタイルが大きく変化するので飽きさせ辛い作りになっている点もGood!
話が良いのは勿論なんですけど、このゲームはギャグのキレもピカイチなんですね。というかSMEEのゲームやれば大体笑えます。
取りあえず北大路可憐は最高クラスのヒロインです。こいつがいたからこそこのランクに置くことができましたし、いなければ恐らく後述するSugar*Styleとイーブンだったでしょう。
時計仕掛けのレイライン
UNISON SHIFT発の魔術学園物。
全三部作構成ですので、全体で見ればそこそこボリュームがあり楽しめます。
話の内容としましては、学園内で特殊な魔術道具(遺品)が暴走し、その特性を調べ、仲間と協力して封印していくといったものですね。ですのでSCPが好きな人とかは面白いと感じるかと思います。
伏線の撒き方、及び回収の仕方が非常に綺麗で、序盤???と思っていた部分が明らかになり、終盤繋がっていく感覚は気持ち良かったですね。叙述トリックでミスリードを誘う描写が見られた点も僕好みでした。
三部作構成ということで、一作目はキャラや舞台の紹介がメイン故少々退屈でしたが、二作目以降は面白さが加速していき、二作目から三作目に移るころには続きが気になって仕方なかったです。
シナリオがもうワンパンチ弾けていたらSもあり得た良作ですね。
ISLAND
Front Wing発のSF物。
こちらの作品は厳密には江戸ゲではなく全年齢対象ゲーですね。
小さな島の中で繰り広げられるお話。物語中明かされる情報と隠されている情報が分かれているためプレイヤーにミスリードさせる話の作りは結構好きでしたね。話自体も壮大で、プレイ後は良い余韻に浸れて満足だったのですが、いくつかツッコミどころがあった点がSには至らなかった要因です。結局のところそういう世界なんだから納得しろというお話なのでしょうね。
全年齢対象ということで採用されている声優さんも表で有名な方々ということもあり、演技も安定していたこと、ツッコミどころはあれど物語全体で見ればやはり観ていて面白かったのでこのランクです。
余談ですが、タイトル画面で流れるBGM「繰り返す季節の中で」が非常に好きで、落ち着きたいときよく聴いています。
Butterfly Seeker カオスナイトメア
SILKY'S PLUS発の推理サスペンス物。
こちらは後述する本編Butterfly Seekerの後日談にあたるFD(ファンディスク)ですね。ですのでこちらの作品は本編プレイが前提の内容となっております。
勿論本編も面白かったのですが、何故本編よりこちらのFDの方がランクが上なのかという話ですが、それは本作の話の構成の綺麗さにあります。
FDということで物語自体は短めなのですが、その短い話の中に
- 序盤から撒かれる伏線
- 不可解な謎
- ゾッとする展開
- 納得のいく結末
- 本編より質の高いトリック
が仕込まれており、非常に上手な構成だなと感じましたね。
主人公たちは高校生で、ヒロインの一人が先輩故、本編終了時点で高校を卒業しているため話作りが難しそうだなと感じていた部分もあったのですが、その辺りも綺麗に落とし込んでくれたのも評価点です。
記憶を消してもう一度やりたい系統の作品の一つですね。
きまぐれテンプテーション
SILKY'S PLUS発イチャラブゲー?です。
この見た目からして抜きゲーに見える作品ですが、実は全然そんなことなかった作品。
お話としては主人公が陰陽師で謎の集団自殺を図ったアパートの謎を解くために訪れ、アンネリーゼ(画像の子)と協力して真相に迫っていくといった感じですね。
ロープライスな作品ですので、ボリュームは少なく、話自体は結構短くまとまっています。短いながらもテーマがあり、自分の内にある誰かからの寵愛を受けたい, 必要とされたいといったコンプレックスが浮き彫りにされるような心に突き刺さるシナリオでした。
全体的に非常に完成度の高い作品ではありますが、気になった要素もありまして、このゲームってアンネリーゼの立ち絵が動くんですよ。それが斬新で素敵だったのですが、非常にPCに負荷がかかって重くなりがち(まともにプレイできないレベル)だったのでそこが少し残念だったかな。
A
十三機兵防衛圏
ATLUS発のSF物。
こちらはPS4版のゲームでバトル要素もあるので、明確にはノベルゲームではありませんが、ストーリーパートはADV形式で進んでいくため含ませていただきました。
所謂群像劇で、13人の少年少女のそれぞれのお話が組み合わさってやがて一つの大きな物語になるといったオムニバス形式のお話なんですね。この系統の作品はあまり触れた経験がなく、僕自身追い求めていたタイプのゲームですので、プレイできてよかったと感じています。
ストーリー自体も複数の時代を行き来するタイムスリップ要素やミスリードを誘う演出等もあり、なかなか先を読ませない展開が続いて中盤以降は夢中でプレイしてましたね。
人数が多いためひとりひとりの物語のボリューム自体はそこまで多くない点、仲の良い組み合わせとそうでない(ほぼほぼ接点のない)組み合わせが生まれてしまった点が残念でしたが、それを差し引いても十分良作だったと言えます。
ATRI -Dear My Moments-
Front Wing × 枕発のSF物。
海に沈んだ荒廃した舞台とロボットの少女が織りなす45日の物語。
ヒューマノイドと町の人々の心を見定めていくお話ですので、温かな気持ちにさせられる感動系のシナリオとなっています。
SF物ではありますが、取っ付きにくい展開はなく、小難しい話もないため誰にでも勧められる系統の作品だと思います。
¥2,200という非常にロープライスな上にシナリオもしっかり纏まっているので、もう少し上の位置においてもいいかとも思いましたが、上位の作品と比較してボリューム的な面がやはり懸念となったため私の中ではこの位置が妥当でしょうか。
セヴンデイズ あなたと過ごす七日間
LIFE0発の感動イチャラブゲー。
まずLIFE0という会社が面白くて規模の小さい会社で、売れないと「LIFE0のライフが0になる!」と公式が自虐するくらい毎作背水の陣で作ってらっしゃる会社なんですね。
そのLIFE0の処女作であるこちらの作品セヴンデイズ。正直処女作とは思えないくらい良い出来でした。
呪いのブルーレイ()を見た主人公が霊に取りつかれ、その霊に「自分の中にあと6人の人間が入っているからそれぞれの人生を終わらせてほしい。」と頼まれ、7人の女の子とそれぞれ1週間ずつ向き合う時間を作り看取っていくといったお話。
つまりヒロイン7人全員が物語開始時点で既に死んでいるという珍しい作品。
プレイしてみるとひとりひとり結構感動するお話になっており、胸が温まる気持ちになりましたね。
Butterfly Seeker
SILKY'S PLUS発の推理サスペンス物。
A+の項で紹介させていただいたカオスナイトメアの本編ですね。
主人公はバタフライシーカーという死体(の一部でも可)に触れるとその人(動物)が死んだ遠因の一つが分かるという能力を駆使して事件の真相に迫っていくお話。
この遠因というのがミソで、原因ではないので、当然それだけだと何が何だかさっぱりな状態なんですよね。そこからプロファイルや推理を繰り返して進めていくというスタイルが結構面白かったですね。
気になった点は1つの√をクリアすると他√の話もなんとなく先が見えてきてしまう点, 主人公勢はプロファイリングを過信し過ぎている節がある点の2点でしょうか。
また、セーブデータに名前を付けられるので、どこの分岐かの情報を整理しやすかったのも個人的に良かったと思える点の一つですね。
Sugar*Style
SMEE発のイチャラブゲー。
本作は手違いで女子寮に住むことになった主人公のお話です。
Making*Loversもそうですが、SMEEのゲームは非常に笑わせてくれます。
最初は他の女の子たちから距離を置かれている主人公ですが、持ち前のコミュ力でゴリゴリ仲を深めていくわけですね。本作は全員が同じ専門学校に通っているので、メイラバのように他ヒロイン同士の関係性が希薄ということもなく楽しめます。また、昼と夜で少し違ったヒロインの一面が見れるというのもオタク心に響く作品ですね。
I × SHE Tell
HOOKSOFT発のイチャラブゲー。
このゲームは何といってもモテる、それに尽きます。
どのくらいモテるのかといいますと、ヒロイン5人全員からOPの前に告白されるレベルです。
ですが、ちゃんと主人公にも告白されるなりの理由があり、主人公自身も傲慢な態度にならず、ひとりひとりと向き合い答えを出すという姿勢を持ち合わせているためプレイヤー視点でも好感が持てます。
開発にSMEEも関わっているためギャグのレベルも高くてヒロインたちの熱いアピール合戦でなかなか笑えます。
かりぐらし恋愛
Asaproject発のイチャラブゲー。
ヒロイン4人全員が幼馴染というこれまた珍しい設定の作品。
主人公は久々に故郷に戻って来るも住める場所がなく、かつて仲良くしていた人の家に泊めてもらおうというお話。独り立ちできる資金がたまるまで幼馴染の家をたらい回しにされるんですね。
幼馴染とはいってもしっかり覚えている人もいれば誰お前?レベルで忘れている人もいるためそれぞれ違った話しが楽しめて面白かったですね。
みよりさんとかいうサブキャラがヒロインを喰う勢いで強過ぎたのも面白ポイント。
Making*Lovers 激イチャアフターストーリー
SMEE発のイチャラブゲー。
A+の項で紹介させていただいたMaking*LoversのFDですね。
本編の後日談を描いたシナリオで、ヒロインの髪形を2種類から選べるのが特徴です。本編の頃より成長したんだなというのが分かる素敵な試みだと思います。
ボリューム自体は一人につき20分前後とあまり多くはなかったのですが、話自体はやはり面白く、笑えたのでこの位置に置かせていただきました。
Sugar*Style Music and Happiness Pack
SMEE発のイチャラブゲー。Sugar*StyleのFDです。
こちらも本編から1年後のヒロインたちとの生活を描いた内容ですね。
恋人以上夫婦未満をキャッチコピーにしているだけあって、本編以上の仲を見せつけてくれるため、見ていて安心感のようなものを感じましたね。
また、メイラバのFDの1.3倍のボリュームという触れ込みで実際そのくらいの多さはあったのでコスパGoodでした。全曲収録のサントラが付属する点も魅力ですね。
B+
FATAL TWELVE
あいうえおカンパニー発の全年齢対象サスペンスビジュアルノベル。
全く同じ時間に亡くなった12人による生き残りを賭けた女神の選定という名の戦いを行うお話。戦いと言っても殴る蹴るの様な肉弾戦や異能力バトルものではなく相手の<氏名>, <死因>, <未練>の3種の情報を集めることが勝利条件というなかなか目を引く設定でしたね。
話自体も起承転結がしっかりしており、内容も協力や騙し合いの連続で結構面白く、主人公だけでなく他のキャラも選定中に成長してるのが見て取れたので、見応えのあるシナリオでしたね。
今回B+に置かせていただきましたが、出来栄えとしてはAに片足突っ込んでる印象です。値段も¥2,500とリーズナブルで手を出しやすい点も魅力ですね。
恋愛、借りちゃいました
Asaproject発のイチャラブゲー。
色々訳有りの女の子たちによるレンタル彼氏を巡ってのお話。
シナリオは普通に面白く、女の子たちも可愛かったのですが、主人公があまり好きになれないタイプだったのでそこが僕とは相性が悪かったように感じます。ヒロインの1人が苦手とかだったらそこまででもないのですが、主人公は四六時中見ることになるので、少々しんどい部分はありましたね。
ただ三角関係の描写は上手で、どろどろにならない平和な三角関係を維持できた点は良かったと思います。
きゃらぶれーしょん!
あかべえソフト3発の学園(女子寮)物。
主人公が女装して女子寮に潜入する, ヒロイン5人全員が二面性を抱えているといった設定をはじめ、色々ぶっ飛んでて面白かったですね。ヒロイン視点からは自分の二面性がバレないようにしてるつもりでも主人公視点だとどの子もバレバレなのがまた笑いを誘うんですよね。
パロディネタの完成度も高く、秒単位で表情が変化する点もしっかり作りこまれており感心しました。
メインヒロインである灰のシナリオが特に良く、ラストシーンを見る限りここを出発点として作られた作品なのかなと思いましたね。
B
未来ラジオと人口鳩
Laplacian発のSF物。
雰囲気が凄く良い作品ですね。事故が原因で電話やテレビ等が使えなくなった舞台というのも斬新な設定だなと思いました。
シナリオ自体はそう悪いものでもなかったのですが、他作品と比較した際惹きつけられる部分が少なかったという点、メインヒロインの√に入った時点で殆どの情報が出切ってしまっており、どんでん返しも無いまま終わってしまった点が少々勿体ないなと感じましたね。
作り方次第では大化けしていた可能性があるくらいにはポテンシャルは優秀。
メインヒロインである葉月かぐや(画像の子)のルックスは非常に僕好みでした。
景の海のアぺイリア ~カサブランカの騎士~
SILKY'S PLUS発のSF物。
Sの項で紹介させていただいた景の海のアぺイリアのFDですね。
作中で攻略できなかった2人の女の子を新たにヒロインとして描いた作品。
こちらも他作品のFD同様後日談のエピソードという形になるのですが、僕個人としては本編の終わり方が非常に綺麗だっただけに無理に話を広げる必要はなかったかなという印象です。
相変わらず主人公が大真面目に馬鹿なことをやるのは見ていて面白かったですけどね。
セヴンデイズ 紫色の封筒篇
LIFE0発の感動イチャラブゲー。
Aの項で紹介させていただいたセヴンデイズのDLCですね。
本編では7人の女の子の話がメインで、紫(画像の子)は主人公をサポートする立場だったのですが、本DLCはその紫に焦点を当てたお話。
2, 30分で終わるボリュームで、内容もどちらかといえば物語の補完用といった立ち位置のエピソードでしたね。紫が好きな人、純粋にこの作品が好きな人にとっては良いDLCだったと思います。ただプレイしなくても問題なかったと思います。
C
流星ワールドアクター
heliodor発の異能力刑事物。
人間の他にエルフやピクシーといった異種族が共存する世界で治安を守っていくお話。
この作品はなんというか...キャラ, 舞台設定, 音楽, UIどれも素晴らしいものだったのですが、脚本がそれらを台無しにしてしまった形ですね。
アニメで言うところのギル○ィクラウンと言えば伝わるでしょうか。正直話が何も解決せず投げっぱなしENDで終わってる分ギル○ラよりたちが悪いです。
体験版触った時点では期待しかなかった状態でしたので、蓋を開けてみて落胆しましたね。ポテンシャル自体は上述した未来ラジオ以上だったので本当に残念です。
続編があるということらしいので、(作れるなら)しっかりとした出来に仕上げてもらいたいところです。
枯れない世界と終わる花
SWEET&TEA発のファンタジーシリアス物。
この作品って物語開始時では謎な部分が多くてミステリアスな雰囲気で進んでいくのでどういう風に話が展開されるか楽しんでみてました。ですが、進行がワンパターンで、その上安い感動の押し付けのようなものが見られ、キャラに感情移入できなかったというのが正直なところです。終わり方も腑に落ちないというかツッコミどころがいくつかあったのも残念な点です。
他サイトを見てると絶賛してる方が多くて僕の感性が腐っているだけの可能性はあるやもしれません。
キャラや声優さんの演技に関しては目を見張るものがあったくらいには素敵でした。
あとがき
如何だったでしょうか。
私自身整理してみて「あ、この作品それより上なんだ...」と意外に思う部分もありました。1位がカオチャというのは書く前から決めていたのですが、それ以外はふわふわしていたため、こうして改めて自分の中で整理する機会を作れて良かったなと感じています。
現状私のADVゲームのプレイストックは30作前後と他の先駆者の方々と比較しても少ない部類に入るため、このような記事を出すのは時期尚早かとも思いましたが、実際文字に起こしてみたら1万字を越える文章量に膨れ上がってしまったため寧ろ今書けて良かったとまで思っています。
とはいえこれで書いて終わりではなく今後プレイしたゲームも吟味して本記事のランクに加えていく随時更新型にしていこうかなと考えています。ですので既存の作品のランクが上下することもあるかと思います。今後もチラ見しに来ていただければ幸いです。
感想記事の方も今後ともよろしくお願いいたします。
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