塩の江戸ゲ戦記

ソラノキオクを求めて

塩サイダー(@ShioCider_RUKIT)のエロゲ感想日記

時計仕掛けのレイライン EP1-3 評価 / 感想

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時計仕掛けのレイラインとは

UNISON SHIFT発の魔術学園モノ。

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全3部作に分割されているため、1作自体は短めだが全体を通してだとそこそこのボリュームがある。

 

順番は「黄昏 → 残影 → 朝霧」なのでプレイする際は別のと間違えないよう注意。

 

ーあなたの叶えたい願いは何ですかー

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といった胡散臭い入学案内が届き、案内先である天秤瑠璃学園に入学する主人公。

 

昼と夜で世界が変わる学園で次々と現れる魔術道具に関する事件を仲間と共に解決していくお話。

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特殊な効果を持つ魔術道具(遺品)が暴走してその特性を調べ、封印していくというものなのでSCPが好きな人とかは気に入ると思います。

 

緻密に練られたシナリオで、非常に多くの伏線がばら撒かれているため終盤それらが一気にカチャカチャと繋がっていく感覚が非常に気持ちが良いです。

叙述トリックも使われていて、ミスリードを誘ってくれるため読み物ならでは驚き要素もあり多方面から楽しませてくれます。

 

結構長編ものだからプレイするのを躊躇する人多そうですけど後悔しない出来栄えとなっているので、隠された真実を仲間と共に暴くといった作風が好きな方にぜひ手に取っていただきたい作品ですね。

 

順番は黄昏→残影→朝霧と上述しましたが、1作目の黄昏は世界観の紹介と人物相関図の形成がメインとなっているので人によっては少々退屈(ただ至る所に伏線有り)かもしれません。

ですが、残影→朝霧への繋ぎが本当に綺麗で「はよ続き読ませろや!」という気にさせる引きとなっているので購入の際は一作ずつではなくLimited Trilogy Boxという3作まとめて入った方の購入をお勧めします。

 

 

ここまで読めば察すると思いますが、この作品はシナリオ重視なためネタバレが致命的となります。

どのくらい致命的というかというと黄昏や残影のプレイ中に朝霧のOPを見てしまうとそれだけで体感3割くらいの面白さが消えてしまうほどです。

 

故に未プレイでどんな雰囲気の作品なのか知りたい方に配慮してネタバレと非ネタバレの2種に分けて感想を書いていきたいと思ったんですけど恐らく何書いてもネタバレになるでしょうし、この作品は前情報なしでやった方が絶対面白いので感想はネタバレを含んだクリア者向けの記事とさせていただきます。

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各キャラ感想(ここからネタバレ注意)

※3作未プレイの方はここから下の閲覧はNGです。

 

 

久我 満琉

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もくじの都合上満琉と書いたけど本名は三厳(みつよし)。

妹想いの良い兄貴。

隠してることは満琉では無く満琉の兄ってことくらいだろうと思ってたらまさかの災厄の魔女その人(の生まれ変わり)だったとはね。満琉が魔女と思わせておいて実はって感じだったからね。パスで繋げて力を譲り渡せるってのは椿ちゃんがやってて外すとき「綺麗な光が見えた」って言ってたから「あーこれ伏線くさいな...」と思ってたら案の定もう一度今度は光が見える形での演出で見せてくれたね。

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兄妹の絆に魔法なんていらないんやで‪(´ー`*)ウンウン‬

 

確かにパスを繋げて力を流しておけば、学園長の魔力を調べる液体に反応を示さないのも宝物庫に入れるのも遺品が使えないのもラ・グエスティアが効かないのも全部説明がつくという驚き。

ただ逆に言えばアンデルがパスを繋げていたからこそここまで話がややこしくなったのであって最初から久我くんの中に力があればリトのAnother Storyみたいにあっさりした展開になってたんだろうね。

 

年長者故に比較的落ち着いてはいるんだけど静ちゃんやモー子とすぐ言い合いになる等レベルは同じだったりするあたり人間味があってよかった。

 

 

鹿ヶ谷 憂緒

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メインヒロイン。うしおだから通称モー子(モーちゃん)。

特査における作戦参謀のような役割を担っていてモー子を軸に数々の事件を解決していくわけだが、この子自体には他のキャラほど特殊な過去や能力は持ち合わせていないんだよね。でもゆうて他のキャラがどいつもこいつも濃い背景持ってるんで丁度いい具合に収まってくれてる感あるんで良きだ。

 

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宝物庫の檻に閉じ込められたときに使った遺品がラズリットが最後に遺したものだったんだろうね。消えたとき「え?おまっ何!?」ってなったけど黒谷 = モー子と分かったときの良い意味でのショックよ。

寮の屋上で2人に声をかけたのも他の人にイチャイチャを見られるわけにはいかないからってのもそうだし、魔法陣の仕込みも学園長に見せられたばかりのモー子にはできなかったことだからこの魅せ方は上手いなと素直に感心した。

というか黒谷が久我くんを好きだなんて描写今までロクに出てこなかったし寧ろ本当に黒谷じゃなくてよかった感。

 

全編通してのヒロインというだけあってこの子を好きになれるかどうかでこのゲームの評価が決まると言っても過言じゃない。

冷静沈着ツンデレガール。基本的に自分の素直な感情を表に出そうとしないだけど久我くんに女の影が見えるとちゃんと嫉妬してネチネチ攻撃してくれるんだよね。わかりやすく不機嫌になるの可愛いですはい。

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普段口に出さない分たまにちょこっと出るデレが可愛いんだよなあ。

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After Storyでちゃんとその後を描いてくれたのが嬉しかったね。

保留の件も終わりを告げて甘々な恋人ライフを送るとのことなので久我くんと末長くお幸せになってほしいところ。

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烏丸 小太郎

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最初っから最後まで本当に良いやつだったおまる。

序盤、内心こいつ黒幕なんじゃないかって思ってたのが申し訳ないくらいだ。

おまるが20年前に亡くなっていた生徒の一人だったってのにも驚いたけどそれ以上に

おまる = 睦月 だったことの方がビビった。

非力で体力ない = 女の子の身体だったからって言われたらなるほどって感じだしモルフェウスの石の効果で入った夢の世界でのびしょ濡れ案件があんな伏線になっていたなんてね。

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「何でこんな無駄に気合の入った可愛いCG用意したんだろう...。」って引っかかりはしたけど流石に睦月だとは気づかないって...。

というか今思い返してみてもあの夢の世界伏線まみれだったね...。

 

娘の吉田そあらの件についてはモー子も言ってた通り「えっそれおかしくね?」と突っ込みどころがあるにはあるんだけど

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この作品はシュタゲやIslandみたいに時間を越えてなんやかんやってのがメインのお話じゃないしタイムトラベルについての矛盾点は突っ込むのは野暮だよね。

おまるも「助けてくれるの分かってたし」って言ってたしそういうもんだと納得するのがよさげ。

 

お人好しなのは今も20年前でも変わらずでいいやつだったってのはおまるって感じだよね。こういうやつ友達に欲しかった。

 

 

村雲 静春

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シスコン。

なんやかんや真面目だし義理堅いところあるしでこいつもおまるとは別ベクトルだけど良いやつだよね。

どうでもいいけど髪の毛のみつあみの部分気になってしょうがなかった。

 

黄昏の終盤で「お前敵かよー...」ってなったと思ったら全然そんなことなくそれ以降は便利に使われてるっていうね。

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フード姿といいキリトっぽい黒コートといい結構その手の服が似合うよねこいつ。

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風紀委員辞めた後は一切これ着ないからもう終盤は制服のイメージしかなかったけどね。

色々書こうと思ったけどこいつ自体は抱えてるものが殆どないし、実は村雲がメインのCGって残影以降はモルフィに痣をつけてもらったときの1枚しかないんよね、そら印象薄いわ...。「久我てめぇ!」とか「ちゃん言うな!」とかばかり言ってた記憶。

 

全校生徒の顔と名前を憶えてることから記憶力は良いらしいからもしかしたら結構頭いいのかもね。

 

 

壬生鍔姫 / 村雲春霞

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魔女二人組。かなり仲が良いからなのかAnother StoryではレズHシーンがある。

スミちゃんの方はアンリ・シェブロの事件のときヒメちゃんの人形に憑依してた伏線があったけどこれ結構よかった。

村雲暴走の後出てくるシーンで「誰やねんお前...。」ってなるところで実は前から出てましたってすればぽっと出感も少なくなるし上手いことプレイヤーを「やっぱあれ伏線だったのか!」と感動させることもできる一石二鳥。

金髪ロングに碧眼、白い服に水色と出てきたときポケ勢なので「リーリエやん!」って思ってた。

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ヒメちゃんの方は風紀委員ということもあって地味に戦闘力があったね。

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まあこれ殴ってる相手主人公勢なわけだけども。

というかヒメちゃんもスミちゃんも魔女組2人は中盤から終盤にかけて消えたり操られて敵にいい様に魔力使わされてたイメージしかない...。

話の展開上仕方ないんだけど重要なポジションの2人だったからもうちょいなんか深くストーリーにかかわってくるのかと思ってた笑

 

 

アーデルハイト

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残影から参戦のお嬢様。名前の略称はハイジらしい。

祖母の想い出の品を受け取るため執事のルイと学園へやってきた。

ちょっとアホが入った子ではあるけど行動力も勇気も持ち合わせているところはさすがは表の当主というだけあったね。

残影では信頼できる相手がルイだけという中でなんとか学園の真相に辿り着こうと奔走してたしね。

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勘違いで敵対してしまっていたけどこれは互いの認識がずれていて話し合いで解決も難しかったからしゃーなし。

 

朝霧でもルイが戦闘不能になった後も毅然とした態度で仲間と連携を取って最善手を打とうと動き続けたのは流石だ。

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敵いはしなかったけどアーリックと戦い抜いたのも格好良かった。

ここのアーリック戦で用いた戦術のヒメちゃん→ハイジのパスが後々三厳と満琉の関係の伏線になっていたのも含めてGoodである。

 

一緒にいたら疲れそうだけどルイのために自分も何かできればと考えたり目的のために必死に頑張ろうとする姿は可愛かたねぇ...。

 

香水持ってたら便利そうなので僕にもください。

 

ルートヴィヒ

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ドS執事。名前の略称はルイ。チート魔女。

ハイジの執事だけど本当はこっちが本物の当主。

元は男だったけど赤い眼の義眼を継承した際女になってしまったんだとかなんとか。

最初は口で上手いこと事を運ぶくえないやつかと思ってたけどただ単に性格がSな説濃厚。ハイジとのやりとりはいちいち面白かったね。

 

こいつは本当に有能だったね。要点を伝えれば言いたいことすぐに伝わってくれるし魔力の量も多いし何より義眼の力が強すぎた。

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赤い眼に加えて自分の血筋の人間にしか扱えない武器ってなかなか厨二心くすぐるものがあるよね。

こいついるだけでもうなんとかなるだろって思ってたらまさかの対ルイ専用のアーリックさん参戦。あっさり戦闘不能にされて終盤まで出番なしだったけどこいついたら便利すぎるし妥当っちゃ妥当。

 

本家からの帰還命令を無視した代償で本国へ戻ったら子作りさせられるらしいけど心は男なのに男とHしなきゃいけないって地獄だよね。

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これはあっさり敵の手中に落ちた上暗示が解けた後も頑固頭だったアーリックが悪いみたいなところあるしこの八つ当たりはわからんでもない。強く生きて...。

 

 

九折坂 二人

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どぶりーでん!

独特なテンションが特徴の学園長。

常に飄々とした態度で意味深なことを言うもんだから敵なのか味方なのかイマイチ分からなかった。結局敵だったけど。

ホムンクルスの割に感情があるのか裸を見られて恥じらったり久我くんに想いを寄せるなど甘い一面もあった。

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ただあんなに愛情表現してても例えば雛ちゃんが「久我を嫌いになりなさい」って命令したら掌返して嫌いになるわけだからホムンクルスって怖いね。

 

「あくまで主人の命令の絶対忠実で他の犠牲は一切考慮しない」の様なホムンクルスの設定自体は葵のぴーちゃんの辺りからちょっとずつ明らかになっていって上手いことリトや二人、もも先輩あたりの伏線に繋げていたのは見事だった。

 

ランプの遺品(名前忘れた)で二人ともも先輩が小さくなったけどこれを「人を小さくする遺品」とミスリードさせてたのも上手かった。

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確か追ってる最中に何度か光って小さくならないからただの目暗ましって誤認してたけどそのときも目の前にいたのが人間ではなくホムンクルスだったら小さくなってたんだろうね。

 

というかあの性格とホムンクルスでありながら学園長やれてることが素直に凄い。

理事会とか保護者説明会とかどうしてるのか気になる。

 

 

聖護院 百花

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ちっこい風紀委員長。

このゲームプレイし終えてからずっと言いたかったのが「何でもも先輩の√ないんだ!」ということ。

学園長√作れたんだからホムンクルスとか敵側とか関係なく話作れたやろ!なんでや。

 

まあそれはいいとしてこの子が敵側だったってのも上手な話で

夜の生徒を召喚するには西寮の生徒が必要。

西寮の出入り管理は風紀委員が行っている。

その風紀委員の元締めをホムンクルスにすることでより西寮の秘密が漏れるリスクを避けられる。

という具合に終わってみるとちゃんと考えられてたんだなってのが分かるね。

 

ロリっ子にハンマーを持たせると可愛いロリハンマー理論があるように身の丈に合わない大きな武器を持たせると女の子は可愛いんですよ。

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ほらね?(食い気味)

ラ・グエスティアは使用者にもダメージが入る武器だけどホムンクルスは魔力無いからノーダメで使えるっていうのも上手くホムンクルスの特性が活かされてて良きだたねぇ...。

しかもこのなりで簡単に人間を吹っ飛ばせる怪力持ってるっていうね。

ホムンクルスどこまで万能なんだ...。

 

や、ほんとなんで√作ってくれなかったんやUNISON SHIFTさんよお。

 

 

リト

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図書館少女。

ホムンクルスで本体は本だよって言われたとき正直驚きというよりはやっぱり普通の人間じゃなかったのねって感想だった。

感情が読み取れない話し方で図書館から出ず授業を受けてる様子もない。人間離れした記憶力に聞かれたこと以外話さないといったまさにアンドロイドみたいな子だったしね。

驚きって意味では二人やもも先輩のが大きかったね。

 

でもこの子のこのブレないキャラすこなんだ。

何か遺品が出るたびにリトのところに特査メンバーで聞きに行くわけだけどそのときのリトの対応の実家の様な安心感ね。

Another StoryではIFストーリーということリト√を作ってくれましたが感情があるリトも良かったね。

短めの話ではあったけど起承転結がしっかりしてて読み応えあったからメインやって満足しなくて良かったよ。

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この破壊力ですよ。リトかわゆい...。

 

 

総括

評判通りの良い作品でした。

気にはなっていたけど3作は長そうだし値段も1万近くするのでなかなか手が出せなかったんですよね。

 

積みゲーを消化しきっていて1月分に買うやつ(さくら、もゆ。, Sugar*Style)まで時間あったので間に何か入れたくてやってみたんですけどこれは自分の中では大当たりでしたね。

最終章まで一気に駆け抜けて得たカタルシスが心地よかったです。

まだ今年始まってそんな経ってないですけどおそらく2019年にプレイしたゲームの中でランキングをつけるとしたら上位なのは間違いないはず。

 

シナリオ重視系のゲームを探してる江戸ゲーマーに自信を持って勧められる作品だと思います。

 

多分黄昏から順にやり直したら気づいてないところでも「うわ、ここにもこんな伏線あったのか」となると思うのでまた積みゲー消化して時間あるときにスキップしながら読み返していきたいですね。

 

UNISON SHIFTさんには是非ともまた濃厚なシナリオのゲームを出して欲しいところです。

 

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ではっ!