9-nine- はるいろはるこいはるのかぜ (EP3) 評価 / 感想
前記事から3ヶ月近く間が空きましたが、江戸ゲ欲がなくなったとかでは全然なくて大学生活が佳境故、就職活動に縛られてました...。
無事終わりを迎えたのでまたぼちぼち更新していければなと思います。
9-nine- はるいろはるこいはるのかぜ とは
ぱれっと発の異能バトルもの。
今回で3作目ですね。順番のおさらいをすると
- ここのかここのつここのいろ(九條 都)
- そらいろそらうたそらのおと(新海 天)
- はるいろはるこいはるのかぜ(香坂 春風)
といった感じですね。
詳しくは前2作をまとめた感想を出していますのでそちらをご参照ください。
※本作はここのか及びそらいろの続編という扱いになっており、前2作をクリアする前に本作のOPを見てしまうと大きなネタバレに繋がってしまうので未プレイの方はご注意ください。
無事4/26に延期することなく今年も発売してくれましたね。
9-nine-は本編も4/26から始まる物語なので開発陣もそのあたりは抜かりないといったところでしょうか。
今回も前記事同様来年の希亜ちゃん編が出た際の復習ができるようにネタバレありと未プレイ者へのネタバレなしで分ける方向で書いていきたいと思います。
はるいろはるこいはるのかぜ (EP3) - ネタバレなし
ヒロインは香坂 春風。
先輩なので3年生。翔くんの一個上ですね。
ここいろやそらいろではそこまで味方というイメージはなかったですが、今回は軸として滅茶苦茶頑張ってくれます。
この子って能力は勿論、今まで素の性格や趣味趣向といった私生活面もベールに包まれていて謎が多かったんですよね。そのあたりが諸々明かされていって悶絶する場面がなかなかに見所です。
二重人格ということで当然他ヒロインにはない武器を存分に使ってくれるわけですねはい。
オドオドした素の方の春風パイセンはオタク心に響く守ってあげたくなる感じがもろに出てますね。ボッチ故会話が得意ではなく思ったことをすぐ口にしてしまう為度々失言を重ねますが、そのときの発狂キャラブレがまあ可愛い。
いいじゃないか....(´ー`*)ウンウン
あああああっ...ママァ!!!
圧倒的CGの破壊力...つばす先生ありがとうございます。
女王スタイルでは包容力と頭の回転の速さで翔くんをサポートしてくれるわけですよ。
なんだこの子最強か?
結構プレイ前は女王様の印象が強かった春風パイセンですが、実際通してみるとどっちかがどっちかを喰うような構図ではなくちゃんと両面同士が刺激し合いながら互いの良さを存分に引き出してくれるミックスアップを感じさせてくれましたね。
そして今回主役は当然春風なわけですが、サブに回った天ちゃんは勿論同じく謎の多い希亜ちゃんやゴースト、蓮夜(司令官)周りでも笑えるシーンがふんだんに用意されています。
こんなんコントですやん。
突っ込み役のゴーストが良い味出してますね。
こんな具合に終始退屈とは縁遠いお話でしたね。3作目ということで制作側もキャラを動かしやすくなってきた感が見えますね。
前2作をプレイしている方であれば買って後悔するような出来ではないのでもうさっさとプレイしちゃいましょう。
さてさて、ここから下はネタバレ前提の感想を綴っていくので既にプレイされた方のみ閲覧ください。
はるいろはるこいはるのかぜ (EP3) - ネタバレあり
↑可愛すぎて椅子から転げ落ちました。
あくまで来年の復習用の為お話を振り返っていく形式の感想とさせていただきます。
今回は春風が迷惑をかけてしまったお詫びに天に対して手紙を送ってそれを天ではなく翔が対処するという選択肢を取ったことでこちらの√に入っていくという感じですね。
ここで天に任せるだけで√分岐が発生すると思うと本当に翔の行動が大きな影響を与えていることが分かりますね。
ほんで人殺しは容認できない春風を助けるためリグ・ヴェーダに翔が潜入すると...
蓮夜おまえ実はいいやつだろ
僕も友達いないので彼の仲間内で集まって何かしたいという欲求に関しては正直分かります。
でそこで厨二ご用達のコードネームということで裏切り者を意味する"ベトレイヤー(Betrayer)"という名を貰うわけですね。実際翔は作中で何度も裏切り行為を行うのでこのコードネームは実に良い味出しているというね。
このファミレスでゴーストの顔が与一と瓜二つであることに気付いた翔がトラップを張った結果「与一 = 魔眼のユーザー」であるということが発覚。
蓮夜曰くリグ・ヴェーダ・アスラとかなんとか
このシーンを見て思った正直な感想としては「...早くね?」って感じでした。
勿論そらいろのエピローグから与一と戦う展開になるんだろうなとは思ってましたけどまさかOP入る前にこの展開になるとはね。
もう少し外堀からちょっとずつ埋めていって中盤にこの展開からの終盤に闘うんやろなって思ってただけに意外でしたね。何故かというと結局与一を(操るってのはまた違う表現ではあるけど)裏で糸を引いてる人物がいてラスボスはそちらだったからですね。
結局ゴーストは与一のアーティファクトの一つで作り出した幻体だったという話ですが
このセリフ聞き覚えあるなと思ってそらいろ引っ張ってきたら
翔を襲って石にしようとするシーンですね。
なるほど、確かにこいつは与一の幻体だ。
こういう細かなところにも気を配ってくれるの良いですよね。
与一と一戦交えた結果まるで歯が立たずにうなだれているところに沙月ちゃん登場。
イーリスが沙月の身体の中に入ってるんだとか。
世界の眼が成瀬家に保管されていたことからイーリスと何らかの繋がりがあるんやろなってのはそらいろ後Twitterの方で考察されてる方がいらっしゃったのでこれに関しては予想の範囲内でしたね。
イーリス曰く自分は善、ソフィーティアは悪ということで自分の方に協力してほしいと翔と春風に話を持ち掛ける。まあネタバレ前提の項なので先に書いてしまうとこれは真っ赤な嘘で善悪に関しては真逆だったわけですが、
- 沙月の顔で話される
- (イーリスではないにしても)直前に猥談が置かれている
- 前作で天を救ったアンブロシアの薬(偽物)を渡される
- 与一とソフィが話してるのを目撃する(そらいろエピローグでも同様)
といった要素があるとプレイヤーも騙されてしまいますよね。これはしゃーなしだ。
イーリスを信じて行動してしまった結果
翔以外の全員(ヒロインズは勿論与一や蓮夜も)死亡という悲惨な事態を招いてしまいます。ここいろやそらいろも強制バッドエンドはありましたが、今回はそれ以上の絶望感を与えてくれましたね。
ここでようやく長い間謎だった翔の能力が花開くわけですよ。オーバーロードという別の枝の記憶を取り寄せることができる能力ですね。
完全に後出しで言うのも格好悪いですが、これに関しては9-nine-というゲーム自体がパラレルワールド設定でかつ毎回必ずバッドエンド√に入るといった辺りからこれらが関係する力なんだろうなと僕自身考察していたのですが、ドンピシャの能力で合っていたと分かったとき少々興奮しましたね。
オーバーロードの発現により何度死んでも無限コンティニューしてくる翔に気付いたイーリスは勝てないことを悟り、沙月の身体を雑に扱い始めると...。
この状況でもうじうじしていた春風に対して希亜ちゃんから有難いお説教。
いいこと言うじゃあないか この厨二少女...
仲を深められたからこそ言えた言葉ですよね。仲良くなった2人の猫カフェドラマCDの内容が気になります...。
ずっと王子様に守ってもらうお姫様に憧れていたけど傷つく翔を見たくないと立ち上がった春風。
能力である自分の思い通りの結果に導く力でヒロインズを上手く使うことで翔をサポートしてイーリスを沙月の身体から引き剥がすことに成功。
ソフィ曰くここまでスティグマが広がり、変色して暴走せず扱える例は初めてだとかなんとか...。
能力は肉体的な強さではなく精神的な強さで強弱が決まるらしいので、引っ込み思案だった春風が精神的にちゃんと成長できたことが伺えますね。
そしてこの戦いで何が面白かったかって...
や、ゴーストが仲間になるとはね...
なんだこの展開熱すぎるだろ...
発売前ぱれっとチャンネルの生放送でもゴースト√を希望する声が多数上がってましたからね。自在にゴーストを出し入れできるようになって
こんな具合ですよ。
団地妻かな?
これもう実質ゴースト√みたいなところありますからね。これにはファンもにっこりでしょう。
養生中の翔に春風がカレーを作りに来るわけですが、
絵面と的確な突込みで草
翔 - 春風 - ゴースト3人のSDなんて誰が想像できたよ。ここら辺のやりとりほんとすこだ...。
そいでなんやかんやあって2人は無事付き合うことになるわけですね。
や、しかしあれですね...みゃーこ先輩もそうだけどこのゲームのヒロインやたら避妊に能力使うの好きね。こいつら便利に能力使ってんなあ...。
話としてはこんな感じでイーリスは引き剥がせただけで倒せたわけじゃないというのと与一の問題が残っているため完全に全部終わったというわけではないですが、取り敢えずそらいろ同様大きな話が一件落着であると。
ED後のエピローグではソフィが自分とイーリスの関係性及び9-nine-というこのゲームのメインタイトルの意味を明かしてくれましたね。
- 翔
- 都
- 天
- 春風
- 希亜
- 沙月
- 与一
- 蓮夜
- あなた
あっそういうやつですか...なるほどだ。
これに関してはぶっちゃけそこまで感動とかはなかったですけど取り敢えず上手くまとめてくれた感あるので良きです。
総括
香坂春風という一人の女の子の成長の物語でしたね。
能力に振り回されずにわたし - わたくしの両方が自分であると受け入れて、翔に守ってもらうだけではなく、隣に立てる人であろうと頑張る姿が素敵でした。
作中でも言ってましたが、この手の二重人格ものって軸となる人物が成長したらもう一人の自分とは決別するのが定石ではありますよね。
ただ自分の納得する形で葛藤を消化できたのであれば別人格を残すというのも全然ありだとは思います。
メインのお話に関しても3作目というだけあって今作で大体の情報を開示してくれたので前作ほど考察する要素は薄いですかね。おとなしく希亜編を待つのが良さそうです。
何はともあれ期待通りの作品に仕上げてくれたぱれっとさんには感謝ですね。
次回作で最後になるのかそれともヒロイン4人分の後に完結編が出るのかは今は不明ですが、良い締め方をしてくれることを期待してます。
生放送でお話してたグッズ展開の方もよろしくお願いしますね...?
ではっ!