塩の江戸ゲ戦記

ソラノキオクを求めて

塩サイダー(@ShioCider_RUKIT)のエロゲ感想日記

流星ワールドアクター 評価 / 感想

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流星ワールドアクター(流星WA)とは

heliodor発の異能力刑事ものですね。

以前体験版の記事でも触れた項目ですので下記を参照していただけると幸いです。

 

以下感想に入りますが、他記事同様未プレイ用の方への非ネタバレ項目, 既プレイ用の方へのネタバレ項目と分けていく方式にしようと思います。

 

各ヒロイン感想(非ネタバレ)

クラリス

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絶対定時に帰る(ウー)マン。

貧しい境遇経ったため金にがめつい性格で、思ったことをストレートに言っちゃうタイプの子。

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この現代っ子感である。まあ気持ちはわかりますけどね。

 

主人公であるルカとコンビを組んで捜査していくわけですが、上述した個性を振るっていくためなかなか面白い子ですね。(その反面ヒロインとしての琴線には触れることはなかったですけど。)

 

基本的に真面目ちゃんなので不真面目なルカに振り回される形で凸凹コンビプレーをしていくんですよね。なんやかんや相性良い2人だと思います。

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上述の通り金に関してはかなりシビアな考えを持っているので

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隙あらば領収書を貰おうとするしたりボーナスの話で目が¥マークになるなど笑える面も多数ありましたね。

 

序盤で過去に色々あったことが明かされます(ルカが一方的に気づきます)が、それでも態度を改める気はないルカ。そのあたりは流石って感じです。

 

 

シフォン

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パワー系隣人ガール。

ロリ体系にもかかわらず戦闘民族である。

忠義に厚く、受けた恩は何か氏らの形で返さないと気が済まない性分。ところどころ武士みたいになるの良いキャラしてますね。

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またセグイットという種族は荒っぽい部分があり寝相が悪い人が多いとのことで度々ルカの家に突撃してくるのは面白かったですね。

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実際やられたら煩くてたまったもんじゃないでしょうけど。

 

パワー系だけでなく極貧ボンビーガールという側面も持ち合わせており、度々空腹でフラフラしてたり謎の食用(かは所説の)植物を栽培してたりと持ち金が少ないながらも1ヶ月1万円生活みたいなことを地でやってのける姿は素敵でした。

 

書いてて改めて思いましたけど、この子もうギャグ要員ですよね。

 

 

メル

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ゲノム国のお姫様。

クーデターにあって自国を出ざるを得ない羽目になり第七共和国へ亡命した際ルカたちに出会います。

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礼儀正しく不慣れな国の中でもハールソンと共に一生懸命生きようとする姿は健気でした。食堂でおばちゃんたちと和気藹々と話したり料理スキルが高いといった具合でお姫様のわりに意外と順応性が高めなんですね。

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食堂のアイドルとなって多くの警官男子に注目されて、より仲が良いルカが睨まれるというのもお約束。

 

第七共和国に来て初めて携帯を触って自撮りのスキル磨く女子力向上を目指す姿も可愛らしかったです。

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ルカも言ってましたけど田舎の女の子ってこういう風に都会に染まっていくんでしょうね。

 

なんていうかもう ザ・いい子って感じの女の子でしたね。

 

 

小町

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生意気後輩系女子。

後輩(ルカの4つ下?)にも関わらずルカを二度目ましての状態で敬称無しかつタメ口で話す図太さを持っています。

 

交通課故に接点自体はルカとは薄いんですけど誰に対しても贔屓せず接する性格なので元々ルカとの仲はそんなに悪くないんですよね。良い子だ...。(なお本人曰くルカは論外らしいが...。)

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合コン大好きでどんな状況でも常にイケメン高収入王子様を狙っているハングリー精神は流石です。

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単に見た目が可愛いだけじゃなくバレンタインデーには気のない男にもチョコをあげたり笑顔を忘れないといった気配りができる子なので署内でも評判高いんですね。

(一部から「手を出したら責任取らされそうで嫌だ」という声もあり確かにと納得してしまいました。)

 

上述の通りルカは小町の理想からはかけ離れているのでどういう風な仲の深め方をして付き合う過程に至るのかを楽しみにしながら読み進めていました。

 

 

メリッサ

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(この子はヒロインではないので攻略できないんですけど可愛かったしせっかくなので。)

序盤にルカに拾われて以来ルカのコートを住処にして一緒に行動してくれる賑やかし要員。感情豊かでクラリス同様あれこれ口に出すので普通に可愛かったです。

 

物質の形状を自在に変化させられる力を持っているので自分の身体のサイズに合った生活用品を自分で作って追われる身ながらも結構悠々自適な生活を送ってるんですよね。

 

物語に必要だったかと言われると所説ですけど、見てて癒しをくれる存在だったのでまあ良いかなという感じです。

 

 

ヒロイン及びシナリオ感想(ネタバレ)

シフォン

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全体を通してあっさりしてると言いますか「あっこれで終わりなんだ...。」って印象でした。

デルーガをけしかけてきた組織の詳細は謎のままだし、サザーランド国王が襲われて撃退→デルーガバスターになる!っていうのはその後のエピローグもないので少々雑な終わり方と感じざるを得なかったですね。

 

寝相酷くてこのままだと家が崩れる! → 新しい方法を試そう! → うーん、失敗!w

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といったように寝相を克服するためにトライ&エラーえお繰り返していくといった物語は笑えたのでやはりヒロイン4人の中ではギャグ要員に分類されるのでしょう。

 

 

メル

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当然VSダズ, バジルのゲノム国からの追手との戦いの話ですね。

故に教団事件とは少々離れた話になるのですがこれは起承転結がしっかりしており、粗さはあるもののまずまずといった感じでした。

 

粗いと思った部分についてまとめると

  • ダズがバジルを殺すことになった経緯の描写不足
  • リードとの戦いが(ナナシが強すぎて)あっけなかった
  • リードの弟云々とシュノ―ケン側のその後が一切描かれていない
  • 一子相伝の力が設定だけで本当に何もなく終わってしまった

といった辺りでしょうか。風呂敷を広げたはいいものの包み方が雑で読んでて勿体ないなと感じました。

 

でもメル自体は可愛かったです。

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最終兵器おねだりの破壊力ったらないですよね。

 

あとなにより

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「『おまえが元気でいることが、一番の薬だ』」

の小町→クラリス→生田のいじり3連コンボは笑いました。まさか生田まで参戦して来るとは...。この√で一番面白かったです。

 

 

小町

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この子が一番可愛かったしシナリオも一番しっかりしてたように感じます。

最初は親友が傷つけられたことから追い始めた教団事件。でも途中からルカがどうして教団に固執するのかが気になって...という流れ。

 

宗助とコンビでシュバルトの死体の謎を追う際のハラハラ感と上層部が何かを隠してる違和感といったように教団関係で物語が動いたのも評価点でした。

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少なくともシフォンやメルの√では一切触れられることのなかった部分でしたので先が気になり黙々と読み進めてました。

 

兵藤警視監直属の3人グループとの戦闘もルカと小町の距離を自然な形で縮めるきっかけになってくれたのも良かったですね。メリッサも役立ってくれましたし。

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守るべきものができてこれ以上深追いするとかつての惨状の二の舞になりかねないと判断したルカは自分の中での教団との因縁に決別しなくてはならないというのも終わらせ方として綺麗だし納得のいくものに仕上げてくれましたね。

 

周囲に関係がバレて "ルカで妥協した女" というレッテルを張られて恥をかくというお約束もすこれました。

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強いて気になった点があるとすれば十三課の係長が何か知ってるのをにおわせておいて結局何も触れられなかったところでしょうか。もう少し掘り下げてくれてもよかったですね。

 

 

クラリス

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クラリス√を終えた僕「え?終わりなの!?」

 

何も解決してない、強いて言えばメリッサの病気が何とかなっただけでリンダも教団も輝きの同盟云々も全部風呂敷広げるだけ広げての投げっぱなしEND

 

あくまでこの作品単体で物語が良い感じに幕を下ろすと思っていただけに驚きが大きかったですね。少なくとも発売前の公式サイト及びTwitterで続編があるとは書いてありませんでしたし。

 

満を持して明かされるルカ(若人課)の過去ですが、これも少々描写不足を感じました。

  • 生田が多少なりともルカを認めるようになった経緯
  • 宗助に関してのより深い掘り下げ
  • 武蔵が教団に入れ込むきっかけになったのとどうしてそれがルカに暴かれたのかという過程
  • 教団事件(4/22)の全貌そのもの

リンダに関してはルカ自身も知ってることが少ないと言っていたので多少目を瞑るにしてもこの辺りはもう少し詳しくやってくれても良かったかなと思っています。

というかやってほしかったです。ここで全部わかると思っていたので...。

 

武蔵に関しては、裏はともかくルカに撃ち殺される際も「すまなかった」と何かに悔いている描写がありましたしどこまで悪人なのかどうかも不鮮明なまま終わってしまいました。

 

シフォン√も大概でしたが、あちらはあくまで1ヒロインの√ということでまあいいやと思っていた部分はありましたが、本筋となるクラリス√がこれだとどうにもモヤモヤが残ってしまいましたね。

 

同じく作品に触れている友人に聞いてみても似たような感想を抱いていたので、僕以外にもこういった印象を持った方というのは少なくないのではないでしょうか。

 

 

や、本当に全体を通して雑

 

 

このコンテンツの今後について

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まず最も重要なのが続編があるのか否かという点。

無いなら論外で駄作だし、あるならあるで何故発売前に事前告知しなかったのか疑問です。

 

別の作品の話ではありますが、分作ものの江戸ゲに「Deep ○ne」という作品があります。

そちらはポテンシャルは非常に高い作品だったのですが、事前に分割商法であることを明記せずに世に放ってしまったためレビューが大荒れになったというお話があります(詳しくは批評空間等をご参照ください)。

 

Deepなんちゃらの件を知っているユーザーからすると分割商法物の作品というのは特に警戒度が上がっているのでこういった情報面に気を使えるかどうかというのは会社の信用に大きく影響してくると思います。

 

勿論9-nine-シリーズ時計仕掛けのレイラインのように分割もので高い評価を得ている作品というのは複数ありますしそれ自体が悪というわけではありません。

ただもう少しやりようがあったよねというそういうお話です。

 

少々辛口な部分もあったレビューでしたが、シナリオ自体は(あくまで続編ありきの第1話としてみた場合)悪くない内容でしたので続きがあれば是非追いたいと思っていますので、公式の今後の出方に注目ですね。

 

 

ではっ!