塩の江戸ゲ戦記

ソラノキオクを求めて

塩サイダー(@ShioCider_RUKIT)のエロゲ感想日記

景の海のアぺイリア デザイア能力まとめ・感想

本記事では、景の海のアぺイリア内で登場するVRMMO『セカンド』における各キャラのデザイア能力に関しての考察や感想を書いていきたいと思います。

本編記事の項目の一つに入れようとも思ったのですが、あまりぐちゃぐちゃしても忍びないなと思い分けることにしました。

(↑本編感想記事はこちら!)

 

これより先は本編・FDクリア前提での知識で書いていきますので、ネタバレには気を付けて閲覧してください。

 

桐島 零一

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コスト: 液体(+イチモツの刺激)

魔法効果: 理想の下半身の具現化

 

ふざけてる能力に見えて物凄く強力なデザイア。

精液(物)と手コキ(行動)の2つからなるハイブリッドコストにより通常のデザイアより威力が増してるという理屈ですね。

  • 抜き手も見せぬ居合抜き(イニーツィオ・デッロ・スペッターコロ)
  • 撒き散らす神速の八段突き(スタッカート・テンペストーソ)
  • 先走る不死身の源泉(ダ・カーポ)
  • 馬の駆け足の如く軽快な二拍子で(ギャロップ)
  • 鍔迫り合う半身の剣舞(カンビアメント・アル・ブーイオ)
  • 森羅万象穴穿つは生誕の剣(ラップレゼンタツィオーネ)
  • 始めの勃起(プリモ・アット)
  • 8/8勃起(セコンド・アット)
  • 16/8勃起(テルツォ・アット)
  • 絶印

といった多彩な技を使い分けます。

 

「抜き手も見せぬ居合抜き」は勃起状態にもよりますが、一呼吸の間に数十〜200回ほどの連撃を叩き込めるため直撃すると致命傷になります。

「先走る不死身の源泉」も非常に強力で、コストとなる精液が残ってさえいればHPが0になっても何度でも復活できるというデスゲームの概念を壊しかねない効果を持ちます。ですが、ダ・カーポ使用中は絶剣の展開ができなくなるため、一度防戦に入ってしまうとコストのじり貧になってしまうが故に万能というわけではないみたいです。また、あくまで使用のために必要なのは精液であり、液体がコストとはいっても血液では発動しないらしいですね。

 

本来絶剣での攻撃はオ○ニーを元としているため攻撃の際は動けないという欠点がありましたが、"カサブランカの騎士(ファンディスク)"にて、移動しながらオ○ニー(もはや動くこと自体がオ○ニー)を行える「馬の駆け足の如く軽快な二拍子で」で克服しており零距離で使用可能な技である「鍔迫り合う半身の剣舞」に繋げるといった動きを披露していましたね。

 

物語が進めば進むほど強くなっていくので見ててサイヤ人感ありました。

やってることアホなのにたまに格好よく見えてしまうのずるい。

戦闘描写を見てると感覚が麻痺してきますが、あくまでこの強さを実現できるのは零一が

  • 無尽蔵に近い精液
  • 戦いの最中にオ○ニーを始める勇気
  • 常人とは比較にならない回復力

といった条件を満たしてるからなんですよね。うーん、変態だ...。

 

『脱衣(adlibitum)』

 

アぺイリア

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コスト: オーナー(桐島 零一)による命令

魔法効果: アナライズ, 攻撃

 

零一を第一に考えるアぺイリアらしいコストですね。

出来ることの範囲が結構広く、(デザイアではないですが)システムセキュリティによるウィルスの駆除もできるためアぺイリアがパーティにいる時間軸は安心感がありました。

 

手に入れたアイテムも収納することなく効果を把握出来たり、絶印化すればフィールド内のあらゆる情報が手に取るように分かるというのも便利ですよね。

こう聞くと裏方向けに感じますが、命令さえあれば攻撃術式も使用可能で、ブックマンの胸を焼き尽くせるくらいの威力は出るみたいなので火力面もそれなりに期待できるんですね。

 

便利な能力ではありますが、全てが零一頼りになってしまっており、はぐれた際や別行動といったシチュエーションに陥ると全く役に立たなくなってしまうのでこれまた万能というわけではないバランスの取れた能力と言えますね。

 

フィアンマ  エスプロジオーネ』

 

桐島 三羽

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コスト: 酸素

魔法効果: 弾丸への属性付与

 

酸素をコストとしているためあまり尽きる心配をすることなく弾丸を放てるのは精神的に楽ですね。良いコストだと思います。

 

「アデニン」「チミン」「グアニン」「シトシン」といった4体のお喋りマスコットの力を借りてセントラルドグマというものを書き換えることで弾丸に属性を持たせられるみたいです。

普段は強がってるけど友達のいない寂しがり屋の三羽だから無意識のうちにこういった能力になったってのなかなか可愛らしいですよね。

 

属性弾の中でも光線弾(レーザーバレット)は特に強力で、セカンドの端から端まで届いてしまうくらいの射程距離があるため遮蔽物さえなければスナイパーとしてこれ以上ないくらい心強いです。一生芋ってられますね。

 

回復弾も使えるためヒーラーの役割も担うことができます。パーティにいてくれると非常に助かる存在ですね。

 

セントラルドグマを書き換えます。 コード・レッド (レ-ザ-バレット  ヤッチャエ-!)』

 

ましろ

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コスト: 課金(ゲーム内通貨)
魔法効果: 行動強化 + 等価交換

 

戦闘中に所持金が尽きてしまうと供給が困難であるため、使いやすいんだか使いづらいんだか判断に困るコスト。

セカンドがどれくらい金策しやすいかにもよりますね。ただ集金が楽だと効果も弱まってしまう仕様なので難しいところです。

 

魔法効果は戦闘面フィールドワーク面両方で有用なためこちらに関しては非常に使い勝手のいい能力と言えますね。

斬撃1回につき756イェーンらしいです。

雷霆も組み合わせれば雑魚殲滅に事欠く心配はなさそうです。

近接戦闘においては心強い味方ですね。

 

等価交換の方も本来は

  • アイテムの正式名称
  • アイテムの効果
  • アイテムの価値(値段)

を把握していないと生成できないのですが、絶印化すれば、これらの制限を一切無視してお金さえあればドラゴンの卵のような存在が曖昧なものやウランのような核燃料といった欲しいもの何でも手に入るので軽くチートですね。

城下町のダンデライオンの奏様の能力思い出しましたね。

 

『21連撃 15876イェーン』

 

一 久遠

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コスト: 詠唱

魔法効果:  盾(防御壁)の展開

 

闇の眷属に非常にマッチしたコストですね。結構好きです。

詠唱時間の長さに比例して展開される盾の大きさや強度も変化するといった理屈ですね。

余裕あるときは長めにしてどうしてもというときは短くすればいいので使いやすいコストだと思います。

 

防御力に関して言えば他の追随を許さない固さを誇り、絶印化すれば(威力が抑えられたとはいえ)原子爆弾さえも防いでしまうほど。

またこの盾は、単にダメージを軽減させるだけでなく、電波も同時に遮断できる性質を持つため建物を覆ってしまえばその中にいる人間と通話することができなくなったり、ウィルスを囲えばジャミング電波を防ぐことも可能という応用性の高さも見受けられます。

 

応用力に関してはこの限りではなく、盾を展開するときに盾と重なった物体を外に押し出す性質を持つので、ウィルスで塞がれてる場所に道を開いたり、人と重ねて高速移動させたりできるみたいです。これまた軽くチートですね。

 

非常に強力な防御能力ですが、反面攻撃力は一切持たず、大きなダメージを通すには他の味方が必要になるため、ゲーム的な観点からみるとソロ攻略には向かない能力と言えます。

 

『脆く崩れやすい矛盾(アトロポス パラドックス)』

 

正円 七海

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コスト: 白いもの

魔法効果: 物体の重量操作

 

零一を封殺するためにあるかのようなコスト。

絶剣は白いので、「抜き手も見せぬ居合抜き」も「撒き散らす神速の八段突き」も吸収して自分のデザイアのコストに変換できるため零一に対しては無類の強さを誇ります。

 

能力は重量を増やしたり減らしたりできるといったもの。対象数に制限があるかは不明ですが、零一の両腕両足を動かせなくしてましたしユグドラシルに向かう際、複数プレイヤーの重量を軽くしていたことからも少なくともジョジョでいうところの康一が使うエコーズAct3のように一ヶ所しか操作できないといったことはなさそうです。

 

また、"カサブランカの騎士(ファンディスク)"では自前の武器を空中に放り投げ、ウェイトをかけることで威力を増した状態で敵に突き刺したり、反対にリデュースをかけることで軽くし、一振りの間に3回連撃を行うといったお洒落な戦術を用いていたので、戦闘における応用性は非常に高いと言えますね。

 

物を軽くできるということは持ち運びが容易になるので、戦闘のみならずフィールドワークの方でもある程度活躍が期待できそうです。

 

『ウェイトッ!』『リデュースッ!』

 

竜宮 沙羅

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コスト: 感情

魔法効果: 攻撃強化

 

概念的コストであるため尽きる心配なく戦うことができます。

故に使いやすそうではありますが、状況によって強さが変わってしまい特に平時だと大した威力は期待できなさそうなので、外的要因に依存する分案外微妙かもしれません。

 

最も手っ取り早くダメージに繋げられる感情は"怒り"ですが、怒りの感情の昂ぶりに比例して威力も上がる反面、同時に冷静な判断が難しくなる点も考慮するとやはり少々使いにくい気がしました。

 

というのが本編での印象だったのですが、"カサブランカの騎士(ファンディスク)"にて、零一が沙羅に「パンツ見えてるぞ」と煽ることで、羞恥心と怒りのハイブリッドコストによるデスゲーム時と同等以上の超火力を実現していました。

よって外的要因を意図的に用意できる味方がいれば全然ありな能力なのかもしれませんね。

 

『斬り裂け、グラムッ!!』

 

ブックマン

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コスト: 不明

魔法効果: 物体の改造

 

登場人物の中で唯一コストが不明なキャラ(僕が読み落としていただけの可能性あり)。

 

材料さえ揃っていれば好きなものの生成及び改造が行える能力。

作中では光学迷彩や爆弾、偽ウィルス等を作って戦闘に用いており果ては自分の身体までサイボーグにしてましたね。

 

本当に何でも作れるならましろの能力と非常に相性が良いですよね。実際手を組んだ際にウランを調達して原子爆弾を作ってましたし。

 

また、条件やコストは不明ですが、久遠のレイピアに触れた際爆弾に変化させていたので、ジョジョでいう吉良吉影キラークイーンの様なこともできるんですね。

 

全体的に不意打ち性能が高いので、戦闘向きというよりは暗殺向きな能力だと思いました。

 

『一撃必殺の拳(ワンターン・キル)』

 

シンカー

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コスト: ギリシャ文字による立方体の展開、及び起動ワード「ελπις」の宣言

魔法効果: 各立方体に設定されたデザイアテーブルの中からランダムに発動(という建前)

 

終盤まで能力の詳細がベールに包まれていたシンカーのデザイア。

 

ランダムで発動というのは建前で『セカンド』内におけるアイテムテーブルのバグ(色宝箱と同じ仕組み)を利用して本来数%程度でしか発生しない即死技を自在に繰り出せる能力。他のキャラでチートチート書いてましたけどこいつが1番チート。流石はラスボスですね。

 

ギリシャ文字を組み合わせて乱数テーブルを固定している一見無敵のPyxisですが、あくまでバグを利用したものであるためちょっとした外的要因でテーブルが崩れてしまうといった脆さも持ち合わせています。

 

零一の使用武器"凪一文字"はテーブルをずらす(唐突な裏設定)効果があるため、立方体を斬りつけると爆発が起きてしまいシンカーも巻き添えになってしまうみたいです。

 

ただ、それでも"凪一文字"が触れる前提でギリシャ文字の組み合わせを変更すれば変わらず即死技が出せるようなので、すぐに対策を思いつけるシンカーが使うからこそ真価が発揮される印象がありましたね。

 

また、立方体は展開位置も操作できるため、意図的に爆発を起こせるみたいです。零一の作戦を逆手に取ったシーンですね。描写はありませんでしたけどレーザーの射出角度とかも調整出来そうなので、好きな位置に出現させられるというのは応用性が高そうですね。

 

色々この能力の強さについて書いてきましたけど何が一番凄いってこの能力自体が『可能性が可能性に干渉し、別の可能性を作る』というシンカーから零一に向けたメッセージだったということですよね。

 

バグありきの能力とかずるいわといった思いもありましたが、これだけで許せます。

 

「ελπις」という言葉には「希望」という意味合いもありますので、必ずアペイリアを救ってみせるという意志が込められていたのかもしれませんね。

 

本当にこのシンカーという男、格好良かった。

 

Pyxis   α β δ η ι ξ σ φ ψ ω  ελπις

 

 

 

あとがき

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僕はオタクなので、やはりこういった能力を考察するというのはやっていてなかなか楽しいですね。気づけば本編の感想記事よりも長くなってしまいました。

 

発売して2年ほど経った今言うのもあれですが、このアぺイリアというゲームは僕の江戸ゲ史に深く刻まれるくらいには面白かった作品なので、もっと多くの人に触れてもらいたいですね。

 

ではっ!