9-nine- ゆきいろゆきはなゆきのあと (EP4) 評価 / 感想
少女の夢 ― その果てに。
- 9-nine- ゆきいろゆきはなゆきのあと とは
- 今作のヒロイン - 結城希亜
- ゆきいろゆきはなゆきのあと (EP4) - ネタバレなし
- ゆきいろゆきはなゆきのあと (EP4) - ネタバレあり
- 総括
9-nine- ゆきいろゆきはなゆきのあと とは
ぱれっと発の異能バトルもの。
満を持しての4作目ですね。順番のおさらいをすると
- ここのかここのつここのいろ(九條 都)
- そらいろそらうたそらのおと(新海 天)
- はるいろはるこいはるのかぜ(香坂 春風)
- ゆきいろゆきはなゆきのあと(結城 希亜)
という流れですね。
1~3作目については当ブログの過去記事でも紹介させていただいておりますので、これまでの流れ等を振り返るのに併せて読んでいただければ幸いです。
今作は9-nine-シリーズ完結作ということで、予約した際これまでの4作全てを収納できるストレージBOXがついてきました。
じゃん!
いいですね。こうして全作収納されると4作全て合わせて9-nine-という物語が完成するんだなと感慨深いものがありますね。
今回も例によってネタバレありと未プレイ者へのネタバレなしで分ける方向で書いていきたいと思います。
今作のヒロイン - 結城希亜
ではまず今作のヒロインである結城希亜ちゃんに軽く触れていきましょう。
性格はクールだけどドがつくほどの厨二病。
この子は他ヒロイン3人とは異なり玖方女学院という偏差値の高いお嬢様学校に通っているんですよね。
ヒロインの1人である都の親族が経営している喫茶店ナインボールの常連で、いつもパフェを食べていることから『パフェクイーン』というあだ名(翔談)がつくほど。
前作はるいろでは猫好きという一面も垣間見ることができました。
マスターアップ記念の絵でもこの通り。
家ではペットを飼えないようなので、野良猫を見つけては撫でチャレンジしてるみたいです。これまでクールな面しか表に出していなかったこともあり、そのギャップに胸を撃たれたオタクさんも多いはず。
スティグマの位置は左目。
能力は発動には条件があるものの大きな破壊力を生むもの。はるいろでは魂を撃ち抜く閃光を生み出していましたね。
小ネタですが、身長は146cmとヒロイン4人の中で最も小さかったりします。
例えば天が156cmですので丁度10cmも低いのちょっと意外ですね。しばしば年下だと間違われるようです。
ゆきいろゆきはなゆきのあと (EP4) - ネタバレなし
もうプレイする前から分かっていた話ですが、素の希亜ちゃんがすこぶる可愛かったです。
まず立ち絵からして強いです。
!?
や、なんとね...希亜ちゃん自身が猫になっちゃいましたよ。
はるいろでも春風先輩の強烈な立ち絵が追加されていましたが、これも非常にインパクトの強い良い立ち絵ですね。つぱす先生流石と言わざるを得ない。
ぺろさんのSD絵も勿論健在。トマトは非常に苦手とのこと。
僕も幼小期はトマトが食べられなかったのでこれはよく分かりますね。
毅然としてる割に結構子どもっぽいところ多めなので、良いギャップパンチ効かせてくれてます。
実は幽霊(オカルト的なホラー要素)もダメなようで、これまた子どもっぽくて可愛らしいですね。すーこちゃんも今作では名前を貰えたようで良かったですね。安定のツッコミも健在。
基本猫に好かれないので、春風の能力を正しく理解する目的で猫で練習したときのCGの素晴らしさといったらもうないですよね。
「(CGが)す、すごいことに……、」
発売前に事前公開されたOPにも使われてる一枚絵ですが、やはり実際にそのシーンで見ると胸に来るものがありますね。
やはり今までベールに隠れていたそのキャラの知られざる一面を知ると観ていて非常に楽しくなっていくものですね。シナリオの出来も良かったですが、この結城希亜ちゃん単体で見てもなかなかの完成度だったと思います。
それではこれ以降はネタバレ有りの感想を綴っていきます。
当然シナリオの核心に迫るものに関しても触れていきますので、未プレイの方はここまでで閲覧を控えることをお勧めします。
ゆきいろゆきはなゆきのあと (EP4) - ネタバレあり
結城希亜というキャラに関しては、前項で可愛さを上げましたが、それとは別に過去に妹をなくしてしまったことを悔いており、そのトラウマを乗り越えるために前へ進む決断のできる芯の強い子だなと感じました。魂を焼く炎をの中でも根性で乗り切ったり結構メンタル強いんですね。
翔が別の枝で経験した惨状を聞き、これ以上大切な誰かを失いたくないという共通の闘う理由を持つことで惹かれていくというのも見ていて納得できました。
この子の個人的に特に気に入った点は守られる側でなく隣に立ち共に闘う者でありたいという想いを持っていたところですね。
「あなたはもう背負った。だから次は、私が背負う」
「二人で、背負うの!」
翔が希亜と仲を深めた後ソフィに眷属化の話を持ち掛けるシーンですね。
皆さんはるいろのイーリス戦を覚えていらっしゃいますでしょうか。
踏ん切りがつかない春風に対して叱咤激励をするシーンがありましたね。
毅然とした物言いで理想の自分に近づこうとする真っ直ぐとした意志が素敵だなと感じました。いい子ですよほんと。
パロディネタはジョジョ(後述)の他にコードギアスやスパロボ等があり非常に僕好みでしたね。
特にコードギアスにはC.C.が「雪がどうして白いかを知っているか? 自分がどんな色か忘れてしまったからさ」と言うシーンがあり、本作のサブタイトルに"ゆき"が使われていること、本当の自分を見失っている希亜というキャラを主軸に置いていることといった具合に被っている箇所が見られた部分も含めて好きでした。
その他にも気の抜き方を覚えるため自堕落な生活に挑戦するシーンでよく知ってるゲームが出てきたのも小さな笑いを誘いましたね。
おい見てるか?ポケ勢
僕個人もポケモン剣盾をプレイしており、ランクマッチに潜ったりもしているため少々嬉しくなりました。
シナリオに関してはゆきいろというよりは9-nine-シリーズ全体での感想のような形になりますかね。
集大成に相応しい出来だったと思います。
9-nine-シリーズという分作物の作品だったからこそ実現できたシナリオですね。
あまりにもあっさりと決着したイーリス戦。
これで終わりじゃないよね?ここで終わったらただ希亜が可愛いだけのゲームだし...。
さあいつ来るよ?
き た わ ね
予定調和と分かっていながらもこの演出は痺れましたね。イーリスもオーバーロードを手に入れ復讐に来ると、なるほどだ。
この後の与一との心の詰ませ合いはなかなか惨い絵面でしたね。
恋人の死体用意して部屋で待ってるとかナチュラルサイコにも程がありますよ...。
どうオーバーロードを使ってもイーリスと与一の同調を阻止できず、翔以外のすべての人間が殺されることに気付いた翔は絶望して諦めかけるんですね。
実際このときはプレイヤー視点でも詰んで見えててここからどう逆転するんだろうと先が気になって仕方ありませんでした。
未来のイーリスに引導を渡すために死んだヒロインズの肉体を幻体として用意→別の枝から意識を引っ張ってくるというとんでも技を披露。
ここまで来たらもうなんでもありだなとか思って見てましたけど面白かったのでOKです。最終戦も圧倒するかと思いきや割と二転三転する展開でしたので、非常にワクワクしましたね。
最後の仕込みがはるいろ最後にソフィがプレイヤーに伝えた『あなた』という要素で、思う存分使ってきたのは素敵な試みだと感じました。
正直な話、前作はるいろの感想記事にも書いた通り、『あなた』と言われてもそんなに感動しなかったですしメタ的な臭いを感じてそこまで好きにはなれなかったのですが、ここまでとことん有効な局面で使ってくれたのであれば好意的な見方に変わってきました。
最後に今までの枝を統合し、新たなる可能性に繋げるという流れも熱い展開ですよね。
今までやってきたことは無駄ではなかったんだなと安心しました。
与一の最期に関しては丁度いい落としどころだったのかなと思っています。
元々殺人衝動があり、ここいろ~はるいろ含めて何人も殺しているため、味方サイドに回られたり最後平和に仲良く終わるといった流れだと何故それまでの行為が許されるのか納得できなかったと思うので、僕個人としてはこれで良かったと感じています。
最後は我らが切り札がトラウマを乗り越え、文字通り魂の一撃を撃ち込んで無事ハッピーエンドへと繋げてくれましたね。その姿は紛れもなくBraverでした。
4作続いた話を綺麗に締めつつ、結城希亜という女の子を大きく成長させた素敵なシナリオでした。
圧倒的ジョジョ四部感
これプレイされた方の中でジョジョ四部知ってる人は皆感じたと思います。
①集会内で話されるパロディネタ
序盤で転がされる会話の一部分。言ってしまえばこれもある意味伏線という扱いになりますかね。
②与一の性格
与一の性格 : 人殺しが趣味だけど穏やかに過ごしたい
吉良吉影(ジョジョ四部ラスボス)の性格 : 人殺しが趣味だけど穏やかに過ごしたい
二人とも能力を駆使して殺人の証拠が残らないようにしてる点も含めもろ被りなんですよね笑
③使用能力
ジョジョ四部では、吉良吉影が主人公たちに追いつめられた際"バイツァ・ダスト"と呼ばれる時間を撒き戻す能力を駆使して主人公勢から逃れようとするシーンがあります。
翔もそうですが、与一(イーリス同調)が使う"オーバーロード"もやり直す能力ですので、本質は違えど少し似た能力を使っているのが分かります。
また、それとは別に最終戦で翔が"オーバードライブ"という新能力を使うシーンがありましたね。
(四部ネタではありませんが、)見た目完全に"波紋疾走"です。ありがとうございました。
④OP・EDの演出
ジョジョ四部の終盤のOPでは吉良吉影がバイツァ・ダストを使用する回はOPが途中で止まり逆再生になる演出があります。時間を巻き戻す能力を使っていることを視聴者に強く意識させる効果ですね。
そしてこれもゆきいろ仮ED(上記参照)にも同じことが言えますよね。
余談ですが、どちらのムービーにもガラスが割れる演出もあったりします。
いかがでしょうか。
因みにこれを受けて、僕はジョジョ大好きですけど全然批判する気とかはなくて独自の方向性に昇華させており、寧ろ良いオマージュだったなくらいに思っています。単に好きな作品と似ている部分があり面白いなと感じたというそういうお話です。
総括
僕が9-nine-シリーズに触れたのはそらいろ発売後ですので、リアルタイムで追い始めたのははるいろからではありましたが、完結作となる本作ゆきいろも一緒に追えたことを嬉しく思います。
Twitterを見てても「早く発売してほしい」だとか考察であったりとか次回作を待っている間にも多くの方が話題に出して触れていたので、気づけば根強い人気を獲得していたのだなと改めて感心しました。
分作物は前例が少なく、売り上げ次第では最悪制作中止もあり得たでしょうし、前作を上回る質でないといけないというプレッシャーもあったでしょう。制作陣としても不安もあったかと思いますが、本作で無事にこの長い物語を締められたようで何よりです。
過去作との矛盾を作らぬよう仕上げるのも大変だったでしょうし、ほんとお疲れ様でしたぱれっとさん。
最後のソフィーティアの締め方からしてFDが今後出ると思いますので(出ますよね...?)、そちらの続報やグッズ展開にも期待していきたい次第です。
3wayバッグを利用してますが、あれ本当に便利ですので、可愛い系だけでなくああいう実用的なグッズも今後色々出していただけたら嬉しいですね。
塩サイダー (@ShioCider_RUKIT) | Twitter
ではっ!
十三機兵防衛圏 評価 / 感想
十三機兵防衛圏とは
ATLUS&ヴァニラウェア発のPS4全年齢対象のADVゲーム。ジャンルはSF。
13人の少年少女たちが機兵と呼ばれる巨大兵器に乗り込み、人類存亡を賭けた戦いに挑むお話。
パートが追想編, 崩壊編と分かれており、
追想編→最終戦(崩壊編)に至るまでの13人の主人公を軸とした群像劇
崩壊編→世界に押し寄せてくる怪獣と13人が戦う(要は戦闘)
のようになっています。つまり崩壊編がいきなり最後の戦いが始まっていて追想編をプレイすることで、そこに至るまでの経緯が明らかになっていくというわけですね。
追想編
上記の通り崩壊編に至るまでの話を13人それぞれの視点で追っていくストーリーパートです。
断片的に話が回収されていき、最終的に一つの大きな物語になるオムニバス形式。
最初は鞍部十郎から始まり、条件を満たすことで別の主人公の√が解放されていきます。
ある程度進めると自由に誰のエピソードでも追うことができるようになります。
こう聞くと推奨プレイ順が気になってきますが、そこはご安心を。
核心に迫るエピソードに辿り着くためには、他のキャラを進めたり、崩壊編をある程度クリアしないと入れないようロックされていますので、誰から進めても楽しめるように作られています。
ストーリーはキャラに話しかける他、頭に浮かんだキーワードを特定のキャラに向けることでも進んでいきます。中にはちょっとした分岐(話の大筋は変わらない)にかかわるものもありましたね。
読み飛ばしてもバックログ機能で読み返せる点も良いですね。
結構話が複雑になったり横文字が飛び交うシーンも多々あるのでありがたいです。
(江戸ゲーマーには必須の機能ですからね...)
崩壊編
戦闘パートですね。
マップの中に味方と敵にアイコンが出ており、中央のターミナルを守りながら、盤上を覗いて駒を動かしながら敵を倒していくイメージです。スタイリッシュな将棋とでも思ってもらえれば分かりやすいと思います。
難易度はいつでも変更可能ですので、普通に進めながらもSランク報酬が欲しかったら難易度を下げるみたいなやり方もできます。
(僕は追想編をメインに進めたかったので、難易度は優しめに設定してやってました。)
こちらも追想編と連動しており、一定まで進めると追想編の条件を満たすまでロックがかかるシステムとなっています。ですのでどうプレイしてもバランスよく進められる仕組みになっているというわけですね。
究明編
所謂アーカイブです。
追想編や崩壊編で得た情報をいつでも見返すことができます。
Mystery Files→キャラや物, 事象についての概要や謎の答えが記録される
Event Archive→回想やイベントを見返すことができる
前者の方は物語の進行とともに少しずつ書き足されていく仕様です。
あれってどういう理屈でああなったんだっけ?となったら見返せるのでプレイに間が空いてしまっても安心ですね。
それではこれらを踏まえた上で感想を綴っていきます。
キャラ感想→極力ネタバレ無し
シナリオ感想→ネタバレ有り
と分けて書いていきますので、未プレイの方が閲覧する際はキャラ感想まででとどめておくことをお勧めします。
キャラ感想
鞍部 十郎
CV.下野紘
気弱で温厚な特撮オタク。
パッケージやタイトル画面でセンターに配置されることが多かったこともあり、こいつがメインなのかと思ったのですが、思いのほかそうでもなかったというかちゃんと当てられるスポットは皆平等といった感じでした。
友人の柴や網口とレンタルビデオ屋に行ったり家でゲームするといった普通に普通な男子高校生という印象。
自分は鞍部十郎のはずなのに周囲の人間の中に和泉十郎と呼んでくる人がいたり、夢の中で怪獣と戦ったりしてどうも腑に落ちないことが続いて葛藤に苦しむんですよね。
ひょんなことから薬師寺恵と同棲が始まったりするため「なんだこいつギャルゲの主人公になってんじゃねえか」みたいに思ってましたね。
あんなに愛してもらえる相手がいるというのは幸せなことですよ十郎君。
『君の言った通り あの映画みたいに怪獣は現れて こうして僕たちがロボットに乗って戦う ずっと前から 決まっていたことなんだ...』
冬坂 五百里
CV.種崎敦美
恋する無敵の女子高生。
夜中は変な夢を見るせいで眠れず、授業中いつも眠っている眠り姫。
関ケ原に一目惚れしてからの沢渡や如月とのガールズトークは恋する乙女でしたね。
なんかもう見てて恋愛慣れしてないんだなと分かるあたり可愛さポイント高めでした。
この子に惹かれてプレイし始めたみたいなところありますからね、声優さんの力は偉大ですほんと。
『無敵の女子高生は...今どきロボットにだって乗っちゃうんだから!』
薬師寺 恵
CV. 内田真礼
見た目優等生十郎大好きっ子。
とある理由で魔法使いになっていろんな人に魔法をかけていくわけですが、自分がしているのは本当に正しいことなのかと悩んだり十郎に背を向けたりとこの子もまた色々葛藤があるんですよね。
行動理念のほぼすべてが十郎絡みなので、割とメンヘラ気質だなとか思ってました。
因みに料理も得意で肉も魚もなんでもござれのようなので、自炊って結構面倒ですし栄養ある手料理作ってもらえる十郎は幸せ者ですね。
『今度は私があなたを助ける番 見てなさい しっぽ... このゲームに勝ってみせるわ』
関ケ原 瑛
CV.浪川大輔
こいつは序盤結構謎が多いキャラでしたね。
目覚めたら記憶が無くて目の前には薬と銃, 死体, 謎の通信と先が気になるスタートだったのが印象深かったです。
話も普通に気になって追ってましたが、それ以上に冬坂に一目惚れされるのが羨ましかったですね。
バイクに乗る姿フェイザー銃を構える姿どちらも様になっててイケメンでした。
『(終わった)俺の過去はな だがこれから始まるんだ 生き残るための戦いは...』
郷登 蓮也
CV.福山潤
崩壊編では場の指揮を担当するので実質ルルーシュ。
高校生の割にかなり頭が良いようで次々と真相に迫っていくんですよね。
ですので攻略できるのは終盤でしたね。√プレイ中は今までの答え合わせをしている感覚でした。
他の人の視点では敵なのか味方なのかイマイチ分からないミステリアスな点も良かったです。
『それなら私は 真実により近づく方を 選択する』
南 奈津乃
CV.佐倉薫
夢見がちな陸上部員。
BJというロボットに出会ってから宇宙人だの組織だの妄想を広げてノートに色々書き込んで記録する面白い子。
BJに出会ってから色々厄介ごとに巻き込まれるんですけどなんやかんや上手いことやってくのが見ていて面白かったですね。
というか時代移動してるのに平然としてるの順応性高すぎです。
『もちろんいいわ ...私ロボットに乗って戦う! BJと一緒に!』
三浦 慶太朗
CV.石川界人
戦時中の人間だからか礼儀正しい青年。
時を越えてハンバアグなるものを食べて滅茶苦茶喜ぶ帝国男児。
そら戦時中の人間が現代の食べ物食べたら美味しさにビビりますわな。
というか同じ過去から来た比治山と比較しても三浦は運が良いですよね。
網口に拾われたり鞍部家に居候させてもらえたりハンバアグにも出会えていいこと尽くし。比治山さん...(笑)
『...大事な人を...家族を...必ず守る たとえ この命に代えても...』
比治山 隆俊
CV.石井隆之
キャラとしては1, 2を争うくらい好きですね。
三浦同様過去からくるわけですが、知り合いも戸籍も家も金もないから半年くらいかなり苦労したらしいですね。
行き倒れ寸前のところを薬師寺に焼きそばパンを貰い、無事焼きそばパン教徒に入信。
自販機の下や校庭から小銭を探し出して焼きそばパンを買いに走る男の絵面である。
面白すぎる...。
好きになった相手が実は男でしたってところも面白ポイント高めで好きです。
『貴様が本当にまだ生きているなら 戻ってくる場所がなくなっていては困るよな... 戦いに命を懸ける理由ならそれで十分だ...』
緒方 稔二
CV.関智一
絵にかいたような不良。でも結構根はいいやつ。
こいつはキャラがというより√が面白かったですね。何者かの指示で同じ時間を何度も繰り返すというのはこの後どういう風にして話が進んでいくんだろうと先が気になる展開でした。
ループが終わった後他キャラとストーリーがかみ合っていくのも見ていて気持ち良かったですね。
兎美ちゃんを幸せにしてあげてください。
『惚れた女を守るのに限界なんざ関係ねえんだよ』
如月 兎美
CV.M・A・O
未来(2025年)からやってきた勢の一人。
1985年に来たと思ったらまた元の時代に戻されたりと時間移動が忙しい子。
未来は怪獣によって廃墟と化したので何もかも失ってしまった子ではあるんですけどその中でも解決策を探そうとする姿を見て強い子だなと思いましたね。
この子も南同様順応性高めな印象。
『あなたは私なんでしょ 自分を信じられなきゃ 何も始まらない』
網口 愁
CV.鈴木達央
イケメンでスポーツ万能ついでに金持ちバイク持ち。
おまけにアイドルともお近づきになれるというなんかもう高校生にして既に人生に勝利してるかのような男。羨ましい限りですはい。
思い立ったら即行動タイプで思い切りが良かったので見ていて気持ち良かったですね。
因幡深雪が網口を頼った理由で感動しました。
『俺とあんたが同じだって?全然違うね 俺は女の子を道具にしたりしない』
鷹宮 由貴
CV.小清水亜美
喧嘩上等スケバン女子。網口曰くとんでもなくマブいとのこと。
弱みを握られ特務機構の仕事をさせられたり相葉絵理花と探偵ごっこしたりと見た目に似合わないことをしばしばやってる印象でしたね。
というか小清水さんの演技分けが上手で可愛い役もこういう役もこなせちゃうんだからプロって凄いですよね。
『行こう... どんなバケモンでもぶっとばしてやる!』
東雲 諒子
CV.早見沙織
記憶障害に包帯, 薬漬けとなんかもうヤバい雰囲気しか感じない子でした。DD426恐るべし...。
絶対裏でリスカとかしてますよ...や、偏見ですけど。
井田に好意を抱いており、井田の為なら何でもやっちゃうと普通に薬師寺よりレベル高いメンヘラで笑いましたね。
見た目と声は可愛いんですけどね...。
『井田先生は正しいのよ... 教えてあげる 瑛くん...』
※以下シナリオ感想には重大なネタバレを含む内容となりますので、閲覧の際はお気を付けください。
シナリオ感想(ネタバレ有)
面白いの一言に尽きましたね。
最初は単に時代の違う少年少女が集って戦うという話を想定してたんですが、ループしてる世界とセクター間の移動の仕組み, 世界そのものを知ったときはえーってなりました。
時間移動していないどころかまさか住んでいるのが地球ですらないとは...。
特にセクター間移動の演出が気に入りました。
移動を行う際時計の針が撒き戻ったり進んだりする演出が出ることもあり、プレイヤーはすっかり時間移動してるものだと思い込まされていたわけですね。
これは上手くミスリードに誘導された形になりましたね。
時間は相対的なものであり未来の技術でも越えることはできない、なるほどだ。
文化継承の件も上手い話で、現代の2020年前後の年代以前はメインの舞台として残して2065年や2100年代のようなまだどのようになっているのかわからない世界はさっさと滅ぼしておくことで描写を少なくできるというわけですね。セクター1(2100年代)に至っては放射線の影響で地上の姿さえロクに映されませんでしたしね。
上手な話の持っていき方だなと素直に感心しました。
426や井田のような悪人と思われた人たちも自分なりに世界や人を想ってのことだったんですね。人を殺した罪は消えないけど終盤の和泉十郎は割と好きでした。
柴くんが十郎に「ゲームオーバーでも交代はナシだ」と言うところは彼らしい言い回しだと感じましたね。
13人も主人公がいるせいで仲が良い組み合わせと殆ど関わりがない組み合わせと出来てしまうのが勿体なかったですが、それぞれの話が組み合わさって一つの物語へと繋がっていくこのオムニバス形式の話というのはやはり見ていて非常に気持ちのいいものでした。
総括
当ブログでは18禁ゲームをメインに取り上げていますが、こちらの作品もノベルゲームとして非常に完成度の高かったので、感想を綴ることにしました。
追想編でのシナリオの絡み合いが絶妙で、序盤は断片的な情報のみ故退屈だったものの、中盤以降はそれらが繋がっていき読む手が止まらなかったです。
前述してる通り僕は崩壊編より追想編に重点を置いてプレイしてたので、崩壊編をサクサクプレイできた難易度も評価点ですね。
全パート達成率100%及びエンディング到達まで34時間ほどでした。
割と集中してプレイすればすぐ終わるボリュームですので手も付けやすくていい作品だったと思います。
僕はペルソナ等をプレイした経験がなかったので、ATLUS(ヴァニラウェア)のゲームは初見だったのですが、非常に良いものを触れさせていただきました。
景の海のアぺイリア辺りが好きな人に勧めやすい作品だなと感じましたね。
こういった群像劇物の作品大好きなのでもっと増えてほしいところです。
PS.
実に4ヶ月ぶりの記事投稿でしたが、投稿していない期間も見に来てくれていた方がいらっしゃるようで嬉しい限りです。ありがとうございます。
ではっ!
9-nine-の3wayバッグを買った話
塩サイです。
たまには感想記事以外に何か書くのもいいなと思ったので、丁度今日届いたグッズの話でもしようと思います。
【先着販売中】
— AnotherAngle (@AA_AnotherAngle) 2019年11月29日
『9-nine- はるいろ 3wayバッグ』の交換対応用の予備在庫分を数量限定で若干数、先着販売しています。
こちらは在庫がなくなり次第終了となり、12月中旬~下旬頃のお届け予定となりますので、ご希望の方は是非ともこのラストチャンスにお買い求めください。https://t.co/Hw6pyVlDXq pic.twitter.com/lDDGzrwY10
買ったのはこちらですね。9-nine-シリーズでお馴染みぱれっとのグッズです。
(↑9-nine-シリーズの記事はこちら)
かなり僕好みのシンプルなデザインでビビっときました。
はるいろをモチーフとしてデザインされたバッグということで、はるいろのパッケージやタイトル画面に描かれているパズルピースが被せの部分の絵柄に使われていますね。
ということはもしもそらいろだったらキューブとかになっていたんでしょうか。
ツイート曰くDMM通販でラストチャンスとのことでしたが、僕はこの手のアンテナが弱い人間なので、ツイートが回ってくるまで販売してる事実をまず知りませんでした。ぱれっとの公式通販とか常にSold Outですしね。
ですのでサイトに辿り着いたときにはもう予約一杯でキャンセル待ちの状態だったんですね。
好みのデザインで好きな作品のグッズということもあり欲しさが強まって通ったらラッキー感覚でキャン待ち予約しました。
結果として無事通ったのでありがたい話です。
僕はこんなオタクブログ書いてる身ではありますが、あまり部屋にはタペストリーやポスター, フィギュアといった一目見てオタクと分かるグッズは飾らない主義なので、このバッグのように普段使いできる(人に見せても恥ずかしくない)ようなオタグッズというのは刺さるんですよ。
ですので蒼の彼方のフォーリズムでお馴染みの邪神ちゃん関連のグッズなんかも結構好きで集めてたりしますね。実はあれ女性受けいいんですよ(説明面倒だけど)。
あおかなといえばspriteが復活したようですが、今後の活動はどうなっていくんでしょうね。制作順としてはExtra2→Zweiが妥当ですが、Extra2制作の要であるふぁっきんこと渡辺僚一さんへ話が通ってなかったことを考えるとまだまだ時間がかかりそうな気もしますね。
まあそれはともかく届いたので早速写真を撮ってみました。
うーん、いい感じだ...。
被せのパズルピースのデザインは裏側にもちゃんと伸びてるので安っぽくなくて良いですね。
結構しっかりした作りで長く使えそうです。
フックの引っ掛け口を変えればメッセンジャーバッグのような肩掛けだけでなく、リュックのように背負うこともできるので使いやすそうですね。
なぜか3つあるけど...。
(もしかしなくても3wayってそういう意味?)
中身はこんな感じ。
(ちょっと見づらいかな...)
大体深さ23〜25cm, 幅10cmくらいですね。
ツイート画像から大凡は分かっていましたけど結構入りますね。特にPCを入れても余裕がある大きさというのはなかなか高評価。仕切りもついてるのでファイルやノートみたいな紙媒体の物も傷付けずに持ち運べそうですね。
¥12,000ほどしたので極貧学生の身からすればそこそこの出費ではありましたけど素直に買ってよかったです。
大学用に使うつもりではありますが、大学卒業後も小旅行やオタ活のときにも重宝しそうなので大事に使ってやりたいと思います。
僕自身9-nine-シリーズは非常に好きな作品で新作を今か今かと待ち望んでる民の一人なので、こういったグッズで熱を保ちつつ気休めもできるのでまた一興といった感じですね。
他にもこういった新しいグッズ出してくれることを期待してます。ね?ぱれっとさん。
ps.次の記事は喫茶ステラを予定してます。
ではっ!
今更Charlotteにハマったオタクの話
前書き
塩サイです。
僕は最近大学の卒業研究に着手しており、とある都合でひと月ほどハンデを抱えた状態で進めていたので、まだ進捗としては6割ちょいくらいなんですね。()
で黙々と研究を進めていってる都合上気が滅入りやすくて、PCの横でYoutube流したりアニメを見たりしながら作業をしていたのですが、その中で見たCharlotteがなかなか面白かったので、それについて今回は書いていきたいと思います。
つまりはいつもの自分語り記事です。
これ書いてる暇あったら研究進めろよというのはやめてください。効くので。
Charlotte(シャーロット)とは
P.A.WORKS, Key(麻枝 准)制作の全13話構成のアニメ。
特定の思春期の少年少女が特殊能力を持つ世界観で、主人公・乙坂有宇は『他人の意識を5秒間だけ乗っ取れる』といった能力を駆使してテストでカンニングを行うことで秀才を演じていました。
そんなところに能力の存在(乙坂のカンニング行為)を知る友利奈緒が現れて、乙坂は半ば強制的に(能力者を守るための)別の学校に転入させられるところから物語は始まります。
また、Angel Beats!を彷彿とさせる声優陣やキャラ付けが複数されているので、そういった面でも楽しく見れますね。
とはいえ見てる方が大半だと思うのでこれ以上書く必要も薄いですかね。
しかもこのアニメ2020年1月に再放送するみたいだったんで完全に見るタイミング間違えましたね(笑)。
アニメの感想(ネタバレ)
序盤(1~5話)
主人公である乙坂有宇のルックスが、コードギアスのルルーシュみたいだったので、てっきり頭が切れるキャラかと思っていたらそんなこともなく能力を利用したただのカンニング魔ということが発覚。しかも思ったより性格悪くてこいつ主人公で大丈夫なんだろうか...といった疑問を抱えながら1話を見てました。気になる子とお近づきになるためにトラック運転手の人生終わらせかけるとか軽くサイコ入ってますよ...。
とはいえ2話目以降はやたら周囲のキャラが濃いせいか比較的乙坂が真人間に見えてくるので割と杞憂でした。
尺の都合上仕方ない話ではありますが、能力者に呼び掛けていく際もう少しその人のドラマのようなものを見られたらよりその人の印象が強まってよかったのになと思いました。
(ですので能力者の葛藤やその周辺関係を密に描いてくれたOVAの14話なんかは非常に僕好みでしたね。)
中盤(6~10話)
妹・歩未を失ったショックでどんどん乙坂が壊れていくシーンは非常に良かったですね。7話はこのアニメで一番好きな話だと思います。
隻眼云々の話が最終話で自分に返ってくるのもちょっと面白かったです。
少しずつ序盤の伏線が回収されていって乙坂は前の時間軸での記憶を取り戻すと、なるほどだ。
この兄・隼翼の能力であるタイムリープが使用回数に制限あるというのも上手い話で、これに制約がないともう隼翼主人公でいいじゃんって話になっちゃいますからね。
この能力を乙坂が奪うことで、初めて主人公らしい展開になってきたなって感じでしたね。
終盤(11~13話)
ビビるくらい駆け足で笑いました。
運転手の裏切りからの熊耳の死、そして隼翼の放心状態。
最終話に至ってはまさか全世界にいる何千何万という能力者を1話で全員片付けるとは...。
相当大変なことなのは分かるんですけど、イマイチどのくらい時間が経っていて乙坂がどういった葛藤に苦しんで壊れていったのかという過程の描写が薄くて少々感情移入し辛さを感じました。
展開自体も急すぎて「えっこれ本当にあと15分くらいで終わるの?」って思って見てましたね。
この終わり際無理矢理詰め込んで終わる締め方完全にAngel Beats!と同じ構成なんですよね。2クールとまで言わないにせよもう3話くらいあればもう少し違う形で収められたろうにと思わざるを得ないですね。
乙坂の告白からの友利のOKサインもちょっと疑問というか、乙坂が7話以降徐々に友利に惹かれていくのは視聴者目線で分かるし納得もできるんですけど、友利側の描写が全然なくて「え、何でそんなあっさりOKしたの?」と感じました。恋愛において結構重要な要素ですし、欲を言えばこのあたりももう少し密に描いて欲しかったです。
これが麻枝准なんだと言われればそれまでではありますが。
アニメ視聴後について
面白かったっちゃ面白かったけど上記の通りなんか物足りないなと思っていたらどうやらAngel Beats!のように漫画版も出ているらしく、どうやらアニメ版で描写が薄かった箇所を埋めるようなエピソードが入ってるとのことだったので、この消化不良感を解消できるなら読んでみるかと買ってきました。
ジャン! 全部で6巻みたいですね。
絵もアニメほどではないですが、普通に上手で違和感なく読めます。
1巻はアニメの1, 2話をそのままなぞる形で進んでいき、2巻から漫画オリジナルのエピソードが出てきますね。
試験っていうとAngel Beats!のあれを思い出しますね。
というか乙坂君、高校1年になって英語の5W1Hが分からないとは流石に『引くな!』
思い返してみれば友利の英単語帳ってかなり基本的な英文もちらほら乗ってましたっけね。
12話友利「あなたの偏差値はわかっていますから」
なるほど納得だ。
尺の都合なのかスカイハイ斎藤やジエンド絡みの話に熊耳, 友利誘拐といった部分の話が端折られておりこの辺りの描写は薄めなのですが、代わりに乙坂家の母親の話や隼翼たちが乙坂たちが生徒会活動してる裏でどうしていたかといった話も収録されており補完の仕方としては上手でしたね。
言ってしまえばアニメ視聴前提の構成となっていたので、触れていく順番は合っていたみたいで良かったです。
あと何より最終巻のエピローグが良い
これが見れるだけでも結構違いましたね。
他にも新規エピソードはあるのですが、漫画版の方は触れていない人の方が多いでしょうしほどほどにしておくのがよさそうですかね。
気になったら是非(最終巻だけでも)触れてみてください。
4コマ漫画もあるらしい
上記の6巻編成の漫画を買った後に知ったんですが、どうやらギャグ要素を強くしより日常を描いた4コマ漫画なるものもあるらしく、どうせなら一緒に買うか―とポチッてきました。
こっちは全3巻らしいです。
では早速1巻を...パラリッ
クライストで草
早速過去作ネタで笑いを取ってくるスタイル嫌いじゃないです。
全体を通して話のテンポが良いですし、これも普通に面白いですね。
何よりデフォルメ調の友利が非常に可愛い。
たまに等身戻るのもポイント高めです。
一つ気になったことがあるとすれば、高城のゆさりん推しはアニメで言うところの3話で口寄せ, 発火能力者の捜索に向かう途中で発覚するはずなのですが、ゆさりん合流前から普通にハロハロの話をしてる上ライブにも生徒会で向かってる点ですね。
とはいえ発売時期(2015.9.26)を考えればあまり突っ込むのも無粋ですし、こっちでは歩未も熊耳も死なないようなので、面白ければそれでよしとパラレル的な視点で見ていくのが良さそうですね。
あとがきの話も面白くて確かにアニメ放映前だと友利のキャラって掴みづらいですよね。キャラにしっかり色を付けたCV.佐倉綾音の仕事は偉大である。
サクッと読めちゃうのでこちらもやはり好きな方にはお勧めですね。
といった具合につい1週間ほど前に知ったコンテンツであるシャーロットにどっぷり浸かってみたよというそういうお話でございました。
粗い部分はあれどアニメ・漫画共に普通に面白かったです。
ではっ!
恋愛、借りちゃいました 評価 / 感想
恋愛、借りちゃいました とは
ASa Project発のキャラゲー。9thプロジェクト。
あさぷろと言えば前作かりぐらし恋愛は本ブログが発足してすぐに書いた記事でもあるので感慨深いですね。
本作の主人公・新海 幸は両親が蒸発してしまい、妹と二人暮らしであるため非常にお金に困っており、胡散臭いが高給の人材派遣サービスに登録するんですね。
所謂レンタル彼氏的なあれです。
それがきっかけとなりそれぞれの事情で困っている女子たちと仕事の関係で付き合っていくことになり結果として仲を深めていくというお話。
シナリオはメインヒロイン4(5)人、サブヒロイン2人の計7人でBAD√含めて7√あります。
共通√が15~17パートあり、その中の選択肢で分岐していく形ですね。
僕は『椿→泉姉妹→咲希→桃子→BAD→絵未→八純』の順番で攻略していきました。
体験版はこちらから
このゲームの魅力
他ゲーと比較して(前作から引き続き)この会社の作品の魅力と言えるポイント2つ
①SDが非常に可愛らしい
SD自体はどの作品でもデフォルメ調の柔らかい雰囲気を演出されますが、この会社の作品(たかへろさんのイラスト)ではカラフルで文字も丸っこく大きく見た目でインパクトを訴えてくるのが上手なんですよね。
SDに関して言えば個人的に一番好きかもしれません。
②場面転換のボイスカットがいちいち笑いを誘う
絵未「バイトの度、財布が軽くなってる気がする...。」
場面が変わる際にキャラが何かしら喋ってくれるんですが、キャラが裏で思ってることやその場面で出てこなかったサブキャラの一方そのころ...のような感じを一言で伝えてくれるのでクスッと笑える素敵な試みだと思います。
次回作でも続投してほしい演出です。
主人公に癖あり
主人公は容姿は非常に整っているものの、上記の通り少々特殊な環境で育ったため若干性格がねじれており、お金第一主義者みたいなところがあります。
だからこそ妹に不自由をさせないために高校生の身分でバイトを掛け持ちしてまでお金を稼ぐんですね。
別にそれは構わないんですよ。ただ少々性格がドライと言いますか...
(↓序盤にて彼氏のフリをしてほしいと依頼してきた"絵未"との別れ際の会話)
絵未「今日はありがとう。お礼にお茶でも...」
えぇ...
時間外労働をしたくないのは分かりますが、そんなに悪いことしたわけでもないのにさすがに当たりがきつくないか?と感じましたね。
終わったとはいえ契約相手なのだからもう少しリップサービスを利かせても罰は当たらんだろうに...。
そしてそれに対する絵未の返答
めっちゃええ子ですやん
この子が良い子だったから関係が進展していったのは言うまでもないですね。
この他にも(相手からの好意とはいえ)JKから10万円を普通に貰ったり、絵未に対して心の中で『もっと稼がせてくれないと困る』と損得勘定で動いてる描写もあり、あとから認識を改めるんだろうなと展開が読めてても主人公としてなんだかなあ...って感じで見てました。
パロディネタ
なんとなく印象に残ったの3つ。
流石しっかりしている妹さんである。
逆に言えば何か隠しておきたいものがあるってことでしょうね。
というかあれか、名前が"月"なのもこのための伏線か。
さすがあさぷろ考えてらっしゃる。
②ゼノブレイド2
ん...これはもしや...
ゼノブレイド2やんけ!(多分)
あれもRPGなのにコアクリスタルという名のガチャ回すゲームですからね。
大好きなゲームの一つなので話に組み込んでくれたのは嬉しい限りです。
(名作なのでswitch持っててやってない方は是非触ってみてください。)
めっちゃヒロイン主人公にアイスピック刺しにきそう...。
ただ展開はオリジナルで絵未がでてきたりしてちょっと面白かったです。
それではこれより感想に入ります。
シナリオ上のネタバレを含みますので、前情報無しでプレイしたい方はこれより先の閲覧はお気を付けください。
メインヒロイン感想(ネタバレ有)
瀬川 絵未
陽キャグループに頑張って入った見栄っ張り女子。
相性はセミちゃん。かくとうタイプ(桃子談)。
勉強は並みですが運動は大得意で地味にバスケ部だったらしい。
彼氏いないのに見栄張ってしまった結果紹介してほしいと言われレンタル依頼。
陽キャグループでステータス保つのも楽じゃないですね。
主人公に彼氏のフリをしてもらいながらなんとかやり過ごしていくわけですね。
その間も普通に主人公に憎まれ口叩かれるし容赦なく金を取られていくわけですが、気にしないどころか土下座までしてしまう始末。
この子ダメ男に引っかかりやすいタイプなんでしょうね。
平たく言えばチョロインである。
僕が絵未の立場なら初対面同然の相手に対してあんな酷い言い方(上記参照)されたら普通に二度と会わないと思います。ゆえに少々感情移入し辛かった部分はありました。
ただ別ヒロインを選んだときや幸と八純が橋で抱き合ってるところを見てちょっと好きになりかけてたが故の胸の痛みを描いてくれたのは個人的にすこれましたね。
こういう失いかけて初めて気持ちに気付ける瞬間っていいですよね。
吹っ切れてからガンガンアピールしていく恋する乙女になっていったの非常に可愛らしかったです。相手が主人公じゃなければ素直に応援してました。
料理もできるし世話焼きだし実は努力家だしでちょっと見栄っ張りなところに目を瞑れば凄く良い子なんですよね。本当に主人公には勿体ない子です。
天満 八純
チョイ悪目指す優等生。にゅふふ
相性はスミちゃん。メインの中で唯一レンタル依頼しない子ですね。
比較的常識人なのですが、相手が想い人とはいえ10万円(二度目の告白分を含めると計20万円)渡してしまう感性は如何なものか...。
月も言ってましたけど多少メンヘラの素質持ってますね。
序盤でこの子は元から主人公が好きなんだろうなってのが分かるので、後々彼氏依頼してる絵未とぶつかりそうやなって思って進めてました。そして来る中盤。
あっこれギスギスするやつやんけ...
と思ったらそこまで泥沼化しない優しい三角関係だったので見ていて安心しました。
満を持して明かされた八純が主人公を好きになった理由ですが、思いのほかあっさりしていてほーんって感じでしたけど本人の言う通り些細なきっかけだったとしても恋愛なんてそんなものだしあまり気にするべきじゃないのかもしれませんね。
ただ八純にしても絵未にしても皮肉なことに本人√より選ばれなかった√の方が面白かったです。
選ばれなくても絶対に諦めない執念素敵です。
絵未に対して「別れたぁ?しょうもないことで喧嘩してもう別れたぁ?」と煽りメッセ送るくらいには悪女してますね。こんなにも愛してもらえるなんて主人公は幸せ者ですよほんと。
(この後ちゃんと失恋の描写を描いてくれた点も高評価。)
因みにチーズ大好きっ子で僕もチーズは大好物なので分かりみが深かったですね。
『チーズに貴賤はない』うーん、名言だ。
泉ちなつ&泉こなつ
見た目は同じ、中身は反対のお兄ちゃん好き好きガールズ。
この手のゲームにしては珍しい2人合わせて1√スタイル。
とにかくお兄ちゃんにデレデレしたくてレンタル依頼。
この姉妹はもう何といっても妹が強すぎる。
欲求不満が服着て歩いてると言っても過言ではないくらいの淫乱具合である。
姉の方はお兄ちゃんとイチャイチャしたくて依頼という比較的まとも(?)な理由に対して妹に至ってはエッチできればそれでいいという有様。強い、本当に品がない。
これじゃあ姉の方も大変そう...
と思ったらおまえもおまえでやばいのね
なるほど双子だ。
2人で1人のお兄ちゃんを共有していこうとそういうお話ですね。
ちなつ(姉)が主人公と恋人兼妹、こなつ(妹)が主人公の義妹になるということでしたがこなつのほうは本当にそれでよかったのかという疑問はあります。淫グリッシュも大概ですけどこの子感性が人間離れしてるなと思いながら見てました。
面白い√ではありましたが、ずっと見てると頭おかしくなってきそうな会話の連続でしたね。
要しおりさんお疲れ様です。
空路 椿
予備校教師をやっているキリっとした大人女子......と見せかけて廃人ゲーマー。
20代も半ばに差し掛かり、親から配偶者の心配をされ鬱陶しくてレンタル依頼。
ただ今の生活(仕事及び家に帰ってからのぐーたらゲーム)も大切にしたいので"彼氏"ではなく"愛人"として主人公に頼むんですね。
こんな美人に何故彼氏がいないのかという問題に関しては、学生時代は田舎でがり勉趣味読書のドがつくほどの真面目ちゃんをやっていたというあるある展開。
見た目等に気を使いだしたのは一人暮らしを始めてからなんだとか。
こういうの見ると男にせよ女にせよ出会いがない社会人はマッチングアプリや出会い系に頼るのが手っ取り早いですよって言われてるような感じありますね。ちょっち切ない。
出会いから付き合うまでの過程は『依頼→接していくうちに互いの意外な面が見えてきて惹かれ合う』といった具合にメインヒロインの中で一番自然な形だったかなと思います。
本格的な関係に進展していくとやはり他の女の子のことが気になってくるようで分かりやすく嫉妬してくれます。可愛い。
教え子と生徒の関係って周りからとやかく言われそうですがそのあたりマイルドに収めてくれてるの角が立たない優しい仕様でしたね。
互いに愛を深めつつ金銭的に助けてもらいながら今後の生活を共にするといった結果的にヒモっぽい関係にはなりましたけど互いに納得して主人公の方もある程度筋を通したうえでの関係なので、落としどころとして無難なものに落ち着いた印象です。
悪くはないのですが、他√のインパクトが強烈なのでそれらと比較すると"無難"といった感じの√といった感想でした。
総括
色々書いては来ましたが、全部終わった感想としては中の下というのが正直なところです。
メインの方は椿√は引き込むほどのものを感じなかったですし、ちなこな√も下ネタ姉妹の絡みは面白かったですけどそれが全てって印象でした。
サブの方は咲希にせよ桃子にせよ身体の関係を持つまでの過程が強引でうーんと思わざるを得なかったです。咲希に至っては絵未と八純が主人公のことを好きなのを分かったうえで身体の誘いをしてるのが違和感というかなんだこいつといった感じでした。誘った理由もしょうもなかったですし本当に友達なのだろうか。
そしてなによりやはり主人公に対して好感が持てないというのが本作の一番辛いところだったかなと個人的に感じました。上記の通りどうしても性格面で好きになれませんでしたし、作品のコンセプト上仕方ないとはいえ複数の女性と同時に関係を持っている絵面がナンパな感じになってしまっていて、僕の中でヒロインたちはどうしてこいつに惚れたんだろうと終始疑問視してしまいました。
絵美と八純が同時に告白した際の返しも酷かったですしね。
もう○ねばいいのに...
勇気を出して告白してくれた女の子に対してこの仕打ち。しかもこの後二人を放って逃走って満貫通り越して跳満ですよ。誠意の欠片も感じない。絵未と八純の聖人っぷりが伺えますね。
とはいえ絵未, 八純の三角関係の描写は悪くなかったので、少々マイナス点が大きかっただけで何もかもがダメだったというわけではなかったです。
ただ前作の出来が良く、その分期待値も上がっていたのでそこを越えてほしかったという思いがあっただけに残念です。
一番好きなキャラはと聞かれたらこなつですかね。
無限に笑わせてくれるのでこういう子大好きです。(実際にいたらドン引きですけど。)
ではっ!
きまぐれテンプテーション 評価 / 感想
きまぐれテンプテーション とは
価格帯も¥3,000程度とロープライスなので手が出しやすい作品ですね。
見た目からして抜きゲーに見えますが、実は...。
物語は大学生の陰陽師である主人公・巽悠久が要請により不審な集団自殺が行われたアパートへ向かうところから始まります。
早速現れる。
イギリスから来た悪魔の"アンネリーゼ"という子らしいです。
とはいえこいつは敵というわけでなく、主人公が抱える案件を解決するのを手伝ってくれる相棒的なポジションのヒロインといった具合に落ち着くんですね。
二人でにゃんにゃんしながら進めていこうとなるほどね。
そしてこのゲームの目玉は何といってもこちら!
めっちゃ立ち絵が動く
ただでさえ大きいのに破壊力が数段増しますね(何がとは言わんが)。
(僕はスクショ勢なので、撮る際に瞬きされたりポーズが変わるせいで多少他作品よりやり辛さを多少感じましたけどね。)
色んな表情色んなポーズをしてくれるのですが、反面動作が非常に重くなりやすくなっており、パッチを入れない状態でフルスクリーンプレイしようとすると(あくまで僕の環境下では)カクカクでまともに動かない程だったので、それなりに容量を要していることが分かりますね。
システム面に関しましては、シルキーズプラスお馴染みのオートセーブや"前回からの続き"に加え(缶詰から実装されたという話の)バックログジャンプですね、こちらも使用可能になっています。
アぺイリアやバタフライシーカーはこれがないせいで非常にスクショを残しづらかったのでありがたい話ですね。
パロディネタ
いくつかあるんですけどすぐに元ネタ分かって普通に笑いました。
めっちゃ大地を踏みしめて君が目覚めそうなタイトルですね。
休載関連のネタやネットの玩具にされてる円の使い手"ノ○ナガ"の擁護があったりと「あーこれ作ってる人普通にハンター好きなんやな」ってのが伝わってきましたね。
王位継承戦ってワードを出してくる作品もなかなかないですしね。
他だとこんなのもありました。
印南(※)で草
ハンターやジョジョみたいな有名どころの漫画はちょいちょい江戸ゲのパロディとして用いられるところをみるのですが、哲也を出してきた作品は僕のプレイ歴では初なので普通に嬉しかったですね。
久々に房州さんの「行くぜ、坊や」を思い出しました。
というかアンネが哲也読んでたことに驚きですよ。
伊達にオタ文化好きを名乗ってないですね。
(※)..."哲也~雀聖と呼ばれた男~"という麻雀漫画の登場人物。ヒロポンを摂取したことで人として壊れてしまった代わりに人間離れした記憶力を得る。
こういった小さな笑いを誘うネタを仕込んでくれるのは僕個人としては非常に楽しめるので好きですね。
それではこれより感想に入ります。
シナリオ感想の項目には物語の結末を含む重大なネタバレが含まれますので、未プレイの方は閲覧をここまでで留めることをお勧めします。
気になった方は是非体験版にでも触れてみてください。
シナリオ感想(ネタバレ有)
短いながらも起承転結しっかりまとまった素敵なシナリオでした。
可愛らしいパケ絵から繰り出されるえげつない話、なかなかに良い衝撃です。
金銭的生活に余裕がない人たちを取り込み軟禁状態に陥れる鬼畜の所業。
ただ家賃二万円は魅力的過ぎますね...。
(僕自身も新生活用に物件探しの途中なので、この広さこの綺麗さで二万はそそられるものがあります。)
身元保証人を用意できなかった人、両親に無理やり押し込められた人事情は色々ですが、皆一様に凄惨な結末をたどってしまったというのは何ともやるせないですね。
というかあれですね、やはり「過去に自分が虐められていたから僕は私は絶対に人を虐めたりしないぞ」となれる人はまあいないんだなというのが改めて分かりましたね。
人は人を映す鏡と言いますし、自分が受けた屈辱は誰かに返したいと思ってしまう卑しい思考というのは誰にでもあるものなんですよね。なんとも度し難い...。
ただこの作品に出てくる登場人物ってどうしようもないクズや何もできなかった子、努力の方向を間違えた子に後悔に蝕まれた子と色々いましたが、主人公やアンネも含めて詰まるところどの人たちも皆愛を求めてたんだなと思いました。
自分の内にある誰かからの寵愛を受けたい, 必要とされたいといったコンプレックスが浮き彫りにされる劇薬のようなお話でした。
因みにアンネの正体に関しては知ってたって感じです。
僕の中にある絶対的な理念の一つとして
『なんのイベントもなしに男女の仲が急速に深まるなんてあり得ない』
というのがあり、出会ったばかりのアンネが主人公にグイグイくるの妙だなあ...ってずっと思っていたしアンネの一人称がたまに変わるのも気になってました。
メタ的な読みで物語を一番綺麗に収めるにはアンネを黒幕にすることだろうなと考えていたので、BADで堕としに来る展開はなかなか良かったですね。
黒幕ではあったものの最後までアンネは可愛いアンネのままだったし、最後には悠久のことを本当に好きになれたというのが分かったので安心しました。サリィ以上のゲス展開でもそれはそれで好きになれたと思いますけどそうするとやはり結末が虚しいですし、何より派遣されたのが悠久である必要がなくなってしまいかねませんのでこの終わり方がベストな落としどころだったのかなといった感じです。
全体的によかったですが、強いてあげることがあるとすれば、僕はEND【解決】→【終幕】→【後悔】→【---------------】(BAD)→【 】(BAD2)→【約束】(TRUE)という順番に進めていたのですが、BAD2の段階でネタを出し切ってしまった感があり、TRUEを進めるうえでのハラハラ感が少々薄れ気味になってしまったので、そこだけ少し勿体なかったかなと思いました。
ですが、最初に書いた通りまとまり具合は非常に綺麗だったし価格帯を考慮すればそんなに気にするほどでもなかったですね。
総括
正直な話、元々本作品に関してはパケ絵の見た目で敬遠していて触れる気はなかったんですよね。
先日複数の友人から勧められ、かつ僕は直前まで景の海のアぺイリアをプレイしておりその友人たちの一人に「アぺイリアと同じくらい面白いよ」と言われアぺイリアを非常に面白く感じた身からしますと興味をそそられるものがありましたので始めてみたんですが、良い意味で裏切られましたね。
全体的に短く、10時間前後で全ENDの回収ができるくらいのプレイ時間ではありましたが、¥3,000といった価格帯を考えるとお釣りがくるくらいしっかりした内容でした。
立ち絵を動かす試みは非常に素敵でしたが、やはり僕のPCではグラボを積んでいても(アンネの立ち絵が出るシーンの)動作が不安定になりがちだったので、1280×720より大きい解像度でも変わらずプレイできるようにするかあるいは動かさない方が快適にプレイできたかなというところはあります。
コンフィグで動かすか動かさないかの切り替えができる仕様にしても良かったかもしれませんね。
新しいことに挑戦すること自体は良いことなので是非色々チャレンジはしてもらいたいですけどね。
なんにせよシルプラ初のロープラゲー、楽しませていただきました。
『さぁ行こうか、相棒!』
ではっ!
景の海のアぺイリア デザイア能力まとめ・感想
本記事では、景の海のアぺイリア内で登場するVRMMO『セカンド』における各キャラのデザイア能力に関しての考察や感想を書いていきたいと思います。
本編記事の項目の一つに入れようとも思ったのですが、あまりぐちゃぐちゃしても忍びないなと思い分けることにしました。
(↑本編感想記事はこちら!)
これより先は本編・FDクリア前提での知識で書いていきますので、ネタバレには気を付けて閲覧してください。
桐島 零一
コスト: 液体(+イチモツの刺激)
魔法効果: 理想の下半身の具現化
ふざけてる能力に見えて物凄く強力なデザイア。
精液(物)と手コキ(行動)の2つからなるハイブリッドコストにより通常のデザイアより威力が増してるという理屈ですね。
- 抜き手も見せぬ居合抜き(イニーツィオ・デッロ・スペッターコロ)
- 撒き散らす神速の八段突き(スタッカート・テンペストーソ)
- 先走る不死身の源泉(ダ・カーポ)
- 馬の駆け足の如く軽快な二拍子で(ギャロップ)
- 鍔迫り合う半身の剣舞(カンビアメント・アル・ブーイオ)
- 森羅万象穴穿つは生誕の剣(ラップレゼンタツィオーネ)
- 始めの勃起(プリモ・アット)
- 8/8勃起(セコンド・アット)
- 16/8勃起(テルツォ・アット)
- 絶印
といった多彩な技を使い分けます。
「抜き手も見せぬ居合抜き」は勃起状態にもよりますが、一呼吸の間に数十〜200回ほどの連撃を叩き込めるため直撃すると致命傷になります。
「先走る不死身の源泉」も非常に強力で、コストとなる精液が残ってさえいればHPが0になっても何度でも復活できるというデスゲームの概念を壊しかねない効果を持ちます。ですが、ダ・カーポ使用中は絶剣の展開ができなくなるため、一度防戦に入ってしまうとコストのじり貧になってしまうが故に万能というわけではないみたいです。また、あくまで使用のために必要なのは精液であり、液体がコストとはいっても血液では発動しないらしいですね。
本来絶剣での攻撃はオ○ニーを元としているため攻撃の際は動けないという欠点がありましたが、"カサブランカの騎士(ファンディスク)"にて、移動しながらオ○ニー(もはや動くこと自体がオ○ニー)を行える「馬の駆け足の如く軽快な二拍子で」で克服しており零距離で使用可能な技である「鍔迫り合う半身の剣舞」に繋げるといった動きを披露していましたね。
物語が進めば進むほど強くなっていくので見ててサイヤ人感ありました。
やってることアホなのにたまに格好よく見えてしまうのずるい。
戦闘描写を見てると感覚が麻痺してきますが、あくまでこの強さを実現できるのは零一が
- 無尽蔵に近い精液
- 戦いの最中にオ○ニーを始める勇気
- 常人とは比較にならない回復力
といった条件を満たしてるからなんですよね。うーん、変態だ...。
『脱衣(adlibitum)』
アぺイリア
コスト: オーナー(桐島 零一)による命令
魔法効果: アナライズ, 攻撃
零一を第一に考えるアぺイリアらしいコストですね。
出来ることの範囲が結構広く、(デザイアではないですが)システムセキュリティによるウィルスの駆除もできるためアぺイリアがパーティにいる時間軸は安心感がありました。
手に入れたアイテムも収納することなく効果を把握出来たり、絶印化すればフィールド内のあらゆる情報が手に取るように分かるというのも便利ですよね。
こう聞くと裏方向けに感じますが、命令さえあれば攻撃術式も使用可能で、ブックマンの胸を焼き尽くせるくらいの威力は出るみたいなので火力面もそれなりに期待できるんですね。
便利な能力ではありますが、全てが零一頼りになってしまっており、はぐれた際や別行動といったシチュエーションに陥ると全く役に立たなくなってしまうのでこれまた万能というわけではないバランスの取れた能力と言えますね。
桐島 三羽
コスト: 酸素
魔法効果: 弾丸への属性付与
酸素をコストとしているためあまり尽きる心配をすることなく弾丸を放てるのは精神的に楽ですね。良いコストだと思います。
「アデニン」「チミン」「グアニン」「シトシン」といった4体のお喋りマスコットの力を借りてセントラルドグマというものを書き換えることで弾丸に属性を持たせられるみたいです。
普段は強がってるけど友達のいない寂しがり屋の三羽だから無意識のうちにこういった能力になったってのなかなか可愛らしいですよね。
属性弾の中でも光線弾(レーザーバレット)は特に強力で、セカンドの端から端まで届いてしまうくらいの射程距離があるため遮蔽物さえなければスナイパーとしてこれ以上ないくらい心強いです。一生芋ってられますね。
回復弾も使えるためヒーラーの役割も担うことができます。パーティにいてくれると非常に助かる存在ですね。
『セントラルドグマを書き換えます。 コード・レッド (レ-ザ-バレット ヤッチャエ-!)』
東 ましろ
コスト: 課金(ゲーム内通貨)
魔法効果: 行動強化 + 等価交換
戦闘中に所持金が尽きてしまうと供給が困難であるため、使いやすいんだか使いづらいんだか判断に困るコスト。
セカンドがどれくらい金策しやすいかにもよりますね。ただ集金が楽だと効果も弱まってしまう仕様なので難しいところです。
魔法効果は戦闘面フィールドワーク面両方で有用なためこちらに関しては非常に使い勝手のいい能力と言えますね。
斬撃1回につき756イェーンらしいです。
雷霆も組み合わせれば雑魚殲滅に事欠く心配はなさそうです。
近接戦闘においては心強い味方ですね。
等価交換の方も本来は
- アイテムの正式名称
- アイテムの効果
- アイテムの価値(値段)
を把握していないと生成できないのですが、絶印化すれば、これらの制限を一切無視してお金さえあればドラゴンの卵のような存在が曖昧なものやウランのような核燃料といった欲しいもの何でも手に入るので軽くチートですね。
城下町のダンデライオンの奏様の能力思い出しましたね。
『21連撃 15876イェーン』
一 久遠
コスト: 詠唱
魔法効果: 盾(防御壁)の展開
闇の眷属に非常にマッチしたコストですね。結構好きです。
詠唱時間の長さに比例して展開される盾の大きさや強度も変化するといった理屈ですね。
余裕あるときは長めにしてどうしてもというときは短くすればいいので使いやすいコストだと思います。
防御力に関して言えば他の追随を許さない固さを誇り、絶印化すれば(威力が抑えられたとはいえ)原子爆弾さえも防いでしまうほど。
またこの盾は、単にダメージを軽減させるだけでなく、電波も同時に遮断できる性質を持つため建物を覆ってしまえばその中にいる人間と通話することができなくなったり、ウィルスを囲えばジャミング電波を防ぐことも可能という応用性の高さも見受けられます。
応用力に関してはこの限りではなく、盾を展開するときに盾と重なった物体を外に押し出す性質を持つので、ウィルスで塞がれてる場所に道を開いたり、人と重ねて高速移動させたりできるみたいです。これまた軽くチートですね。
非常に強力な防御能力ですが、反面攻撃力は一切持たず、大きなダメージを通すには他の味方が必要になるため、ゲーム的な観点からみるとソロ攻略には向かない能力と言えます。
正円 七海
コスト: 白いもの
魔法効果: 物体の重量操作
零一を封殺するためにあるかのようなコスト。
絶剣は白いので、「抜き手も見せぬ居合抜き」も「撒き散らす神速の八段突き」も吸収して自分のデザイアのコストに変換できるため零一に対しては無類の強さを誇ります。
能力は重量を増やしたり減らしたりできるといったもの。対象数に制限があるかは不明ですが、零一の両腕両足を動かせなくしてましたしユグドラシルに向かう際、複数プレイヤーの重量を軽くしていたことからも少なくともジョジョでいうところの康一が使うエコーズAct3のように一ヶ所しか操作できないといったことはなさそうです。
また、"カサブランカの騎士(ファンディスク)"では自前の武器を空中に放り投げ、ウェイトをかけることで威力を増した状態で敵に突き刺したり、反対にリデュースをかけることで軽くし、一振りの間に3回連撃を行うといったお洒落な戦術を用いていたので、戦闘における応用性は非常に高いと言えますね。
物を軽くできるということは持ち運びが容易になるので、戦闘のみならずフィールドワークの方でもある程度活躍が期待できそうです。
『ウェイトッ!』『リデュースッ!』
竜宮 沙羅
コスト: 感情
魔法効果: 攻撃強化
概念的コストであるため尽きる心配なく戦うことができます。
故に使いやすそうではありますが、状況によって強さが変わってしまい特に平時だと大した威力は期待できなさそうなので、外的要因に依存する分案外微妙かもしれません。
最も手っ取り早くダメージに繋げられる感情は"怒り"ですが、怒りの感情の昂ぶりに比例して威力も上がる反面、同時に冷静な判断が難しくなる点も考慮するとやはり少々使いにくい気がしました。
というのが本編での印象だったのですが、"カサブランカの騎士(ファンディスク)"にて、零一が沙羅に「パンツ見えてるぞ」と煽ることで、羞恥心と怒りのハイブリッドコストによるデスゲーム時と同等以上の超火力を実現していました。
よって外的要因を意図的に用意できる味方がいれば全然ありな能力なのかもしれませんね。
『斬り裂け、グラムッ!!』
ブックマン
コスト: 不明
魔法効果: 物体の改造
登場人物の中で唯一コストが不明なキャラ(僕が読み落としていただけの可能性あり)。
材料さえ揃っていれば好きなものの生成及び改造が行える能力。
作中では光学迷彩や爆弾、偽ウィルス等を作って戦闘に用いており果ては自分の身体までサイボーグにしてましたね。
本当に何でも作れるならましろの能力と非常に相性が良いですよね。実際手を組んだ際にウランを調達して原子爆弾を作ってましたし。
また、条件やコストは不明ですが、久遠のレイピアに触れた際爆弾に変化させていたので、ジョジョでいう吉良吉影のキラークイーンの様なこともできるんですね。
全体的に不意打ち性能が高いので、戦闘向きというよりは暗殺向きな能力だと思いました。
『一撃必殺の拳(ワンターン・キル)』
シンカー
コスト: ギリシャ文字による立方体の展開、及び起動ワード「ελπις」の宣言
魔法効果: 各立方体に設定されたデザイアテーブルの中からランダムに発動(という建前)
終盤まで能力の詳細がベールに包まれていたシンカーのデザイア。
ランダムで発動というのは建前で『セカンド』内におけるアイテムテーブルのバグ(色宝箱と同じ仕組み)を利用して本来数%程度でしか発生しない即死技を自在に繰り出せる能力。他のキャラでチートチート書いてましたけどこいつが1番チート。流石はラスボスですね。
ギリシャ文字を組み合わせて乱数テーブルを固定している一見無敵のPyxisですが、あくまでバグを利用したものであるためちょっとした外的要因でテーブルが崩れてしまうといった脆さも持ち合わせています。
零一の使用武器"凪一文字"はテーブルをずらす(唐突な裏設定)効果があるため、立方体を斬りつけると爆発が起きてしまいシンカーも巻き添えになってしまうみたいです。
ただ、それでも"凪一文字"が触れる前提でギリシャ文字の組み合わせを変更すれば変わらず即死技が出せるようなので、すぐに対策を思いつけるシンカーが使うからこそ真価が発揮される印象がありましたね。
また、立方体は展開位置も操作できるため、意図的に爆発を起こせるみたいです。零一の作戦を逆手に取ったシーンですね。描写はありませんでしたけどレーザーの射出角度とかも調整出来そうなので、好きな位置に出現させられるというのは応用性が高そうですね。
色々この能力の強さについて書いてきましたけど何が一番凄いってこの能力自体が『可能性が可能性に干渉し、別の可能性を作る』というシンカーから零一に向けたメッセージだったということですよね。
バグありきの能力とかずるいわといった思いもありましたが、これだけで許せます。
「ελπις」という言葉には「希望」という意味合いもありますので、必ずアペイリアを救ってみせるという意志が込められていたのかもしれませんね。
本当にこのシンカーという男、格好良かった。
『Pyxis α β δ η ι ξ σ φ ψ ω ελπις』
あとがき
僕はオタクなので、やはりこういった能力を考察するというのはやっていてなかなか楽しいですね。気づけば本編の感想記事よりも長くなってしまいました。
発売して2年ほど経った今言うのもあれですが、このアぺイリアというゲームは僕の江戸ゲ史に深く刻まれるくらいには面白かった作品なので、もっと多くの人に触れてもらいたいですね。
ではっ!