塩の江戸ゲ戦記

ソラノキオクを求めて

塩サイダー(@ShioCider_RUKIT)のエロゲ感想日記

景の海のアぺイリア ~カサブランカの騎士~ 評価 / 感想

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景の海のアペイリア ~カサブランカの騎士~とは

SILKYS' PLUS DOLCE発の景の海のアペイリアという作品のファンディスクですね。

(↑本編感想記事はこちら)

 

時系列は本編エンディングの数日後といった位置付けですね。セカンド内で"願う通りの自分になれる"という触れ込みの奇妙なアプリの噂が流れており、沙羅, 七海の2人に調査をしないか話を持ちかけられ、ハーレムに対する答えを出すことに躊躇いを持っていた零一が気分転換にもなるだろうと承諾した結果またも陰謀に巻き込まれていくといったお話。

 

各ヒロイン感想

竜宮 沙羅

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クッ殺が似合うぽんぽちゃん。

 

大人のお姉さんではあるけど思いの外臆病だったり本編のときよりちょっと子どもっぽい印象を感じさせてくれましたね。こういうのも全然ありです。

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ちょっとした煽りでテンションや表情がコロコロ変わるの可愛らしかったですね。流石はデザイアのコストを"感情"に設定してるだけのことはあります。

 

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グラムの名前がちょいちょい変わってくの面白かったです。

 

女の子らしくないコンプレックスを抱えながらも料理スキルはなかなか高かったりメルヘンチックなシチュエーションに憧れを持っていたりとギャップを感じさせるものがありました。

 

人と違うことがコンプレックスではありましたが、零一の言った平均値5.5の話はなかなか耳に残る良いお話でしたね。

 

正円 七海

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からかい上手の七海さん。

本編中は真面目ちゃんの印象が強かったですが、進めてみるとボケに近いからかい文句や笑顔で心を抉ってくるような発言をしたりと意外と侮れない性格してましたね。普通に印象変わりました。

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気を許した相手にはこういった扱いになっていくんでしょうね。こっちの方が面白くて好きです。

 

引きこもりになったり役割に重きを置いてその通りに演じて生きるようになった理由に関してはなるほどなって感じでした。大人になった後思い返せば大したことないように見えても当時が中学生という年齢だったことを考えれば対応力がないのは仕方のないことですもんね。

 

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僕は軽口をたたき合いながら深まってく関係が非常に好きなので、七海というキャラは僕の中でまあまあ刺さりましたね。

 

シナリオ感想(ネタバレ有)

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てっきり本編の絶印シーンのように百合騎士コンビメインでそこに零一が加わる形かと思ったら普通に片方ずつ攻略して落としていくといった展開。

トータル6人の女性と深い関係になってしまったわけですね。

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時間軸も違うし記憶がないから仕方ないとはいえほんとこの零一という主人公、三羽が全く同じこと言ったけど節操がない。

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タコ足配線は草

 

本当にこれでいいのかと多少なりとも疑問視してしまう部分はあれど、その時間軸では真剣に向き合って恋をしたのだから仕方ないという思いもあるんですよね。

 

ただ女の子たちが見ていて不憫でならなかったです。

 

総括(ネタバレ有)

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"本編では見れなかった2人"を重点的に描いてくれたシナリオでした。

 

新たなヒロインを追加する都合上どうしても本編のヒロインとの競合が気になってしまうので、そういった懸念を払拭するといった意味合いでもαシステムの記憶を失うといった展開は本作に非常にマッチしていたといえますね。

 

ただ本編の終わり方が非常に気持ちの良かったので、そこから無理に話を展開する必要があったのかという思いもありました。

 

αシステムの正体が分かったときもほーんって感じで本編のときの様な深い感動はなかったですしね。ドクター自身が言っていたようにつまらない実験というのがまさにしっくりくる表現だったかなという感じです。

 

正直な結論を言えばやってもやらなくてもよかったです。

 

 

ではっ!

景の海のアぺイリア 評価 / 感想

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景の海のアぺイリアとは

SILKY'S PLUS発のSF物。開発チームはDOLCE。

 

現代よりも少し先の2045年が舞台で、主人公・桐島 零一は自我を持つAIを作ることを目標に日々部活動を行っています。そんな中未来から来たと自称するメールが届くところから物語は始まります。

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義理の妹・桐島三羽と共に実験中落雷により偶然にも自我を持つAIであるアぺイリアの開発に成功するんですね。

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アぺイリアは主人公と触れ合いたいという願いを叶えるため、アぺイリアネットワークを駆使して完全没入型VRMMO『セカンド』を作り出します。

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しかし、アぺイリアの意思に反して、アぺイリアネットワーク及び『セカンド』の制御が効かなくなってしまい、大きな陰謀に巻き込まれてしまうといったお話。

 

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可能性が可能性に干渉し、別の可能性を作る

 

完全没入型VRMMO『セカンド』

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アぺイリアネットワークが構築した仮想空間。

始めはアぺイリアが零一に会いたいが為に作った空間なので、ただ東京の街並みをコピーしただけでしたが、よりゲーム性を持たせたいという話になり、AI研究会が構想を出し合った結果本格的なMMORPGへと変化していきます。

 

ゲーム内では、デザイアと呼ばれる魔法を使用することができ、このデザイア能力は"ある行為"や"物"をコストと決め、そのコストに応じた効果の魔法が使えるようになるみたいです。

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つまり、仮にコストを水と定めた場合、近くに川があるようなシチュエーションでは、水が容易に供給できるため使用できる魔法の効力は小さいですが、逆に砂漠地帯のように水の供給が困難な場所では魔法はより強力になるといった理屈ですね。

 

当初このゲームはAI研究会のメンバーのみで楽しむ予定でしたが、アぺイリアネットワークが自動公開してしまったため、多くの一般ユーザーがログインしてしまう形になります。

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加えて強制ログアウト = 現実での死亡に繋がってしまう状態にもなるんですね。

言ってしまえばSAOと少し似た状況です。

 

 

それではこれより感想に入ります。

本作はシナリオ重視の作品であるためネタバレが致命的となります。

恐らく何書いてもネタバレになるでしょうし、この作品は前情報なしでやった方が絶対に面白いので、感想はネタバレを含んだクリア者向けの記事とさせていただきます。

 

 

各ヒロイン感想(ネタバレ有)

桐島 三羽

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ツンデレ毒舌義妹。

初対面で顔射されるという驚異的な出会いをするにも関わらず、なんやかんや零一を兄として慕ってくれるいい子。

 

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事あるごとにパンチの利いたdisりを入れてくれるのでドMヘンタイ系オタクの方々に刺さりそうだなとやりながら思ってました。

でもやり過ぎたと思うとちょっと反省した仕草を見せるところもまた可愛らしい。

 

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始めはアぺイリアに対して「でもプログラムですよ?」とあくまでも生命体としてみてない部分があったわけですけど、それはこの子が冷たいからじゃなくて過去の自分の境遇と重ねていたからだったんですね。

母親の狂気のせいで生み出されてしまったクローン体でありながらも母親に愛を求め、応えてもらえないといった描写は胸に重くのしかかるものがありました。

 

だからこそ零一の三羽を助ける描写には熱くなるものを感じましたしよくやってくれたと思いました。ほんとこの主人公変態で貞操観念崩壊してることを除けばいいやつなんですよね。

零一がアぺイリアをAIなのに人間の実の子ように扱う姿を見て惹かれていくというのは納得だし結果的にこんな変態が兄で良かったですよね。

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歪で短い時間ではあったものの、零一やアぺイリアと過ごせた時間は紛れもなく家族のそれだったのだと思います。

 

零一から受けた愛を母親に返したいと言えたり、セカンド内で零一の血液をコストに光線弾を撃っていると知ったときも引き金を引けたわけですし強がりだけじゃない芯に確かな"強さ"を持った子なんだなと思えるそんな子でした。

 

っていうのが√終わった段階での感想

 

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まさかの黒幕。(いうほど黒幕してないけど)

実際ヒロインズが死ぬ時間軸になったとき三羽だけ処分されたって聞いただけで実際に死体を確認したわけじゃなかった点は引っかかってたんですよね。でもあれだけ兄さん兄さん言ってデレてたヒロインが実はってのはまあないだろと思ってスルーしてたら全然そんなことありませんでしたね。

 

ただ今までのやり取りが全部嘘だったとかじゃなくて良かったですよ。

ちゃんと零一を好きなままの可愛い妹だったんで安心しました。

 

 

ましろ

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ゲーマー後輩女子。部活はオンライン部員。

部内SNSでのHNは『ドMヘンタイ』

「やばば...」「おこだ」といった若者言葉をよく使う子。普通に可愛い。

 

僕はサイドテールが非常に好きなので、ルックスに関して言えばこの子が一番でしたね。

 

最初はオンライン部員なのは ゲーマーだし引きこもりだからだと思っていたんですが、白血病クリーンルームから出られなかったというそういうお話ですね。

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思えば最初の時間軸で最も先にデスゲーム化したセカンドにログインしていたのはましろでしたし、この頃は自分の命にそこまで頓着していなかったのかもしれませんね。

臆病で気弱な性格も元からではありましたけど、周囲の人間に苦労を掛けているという負い目がより拍車をかけていたのでしょうね。

 

事故発生前にタイムリープ後、ましろをジェットコースターに乗せるわけですが、

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どこの世界にジェットコースターで言葉攻めするカップルがいるんだよ

普通に病気発症後の願いだったものを叶えに来てくれると思ったらやはりこの主人公上級者だ...。

 

告白も勇気が足りないのに加え零一に迷惑をかけたくないという思いが見え隠れする気弱なましろらしい可愛らしくも切ない感じでしたね。

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でもアぺイリアの為にセカンドに再ログインしたり、√最後のこのシーンからも分かるように自分の身体に降りかかるリスクを百も承知で零一の背中を押す選択ができたこの子の姿はまさに"勇気ある子"のそれであることが分かりますね。

 

(久遠√に入るためにましろへの想いを断ち切らなきゃいけないというのはなかなか苦しかったです。)

 

 

一 久遠

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頭ゆるふわ厨二女子。

一と書いて「にのまえ」と読む珍しい名前。

 

度々語尾に「○○ぞ」というのが特徴。

先輩だけど全然先輩に見えない子。でもたまにお姉ちゃんぶりたい...いいじゃないか‪(´ー`*)ウンウン‬

零一とは幼馴染で幼稚園からの仲。こんな可愛い子と幼馴染とは変態主人公羨ましすぎますね。

 

漫画オタクで調子が出てきたときや照れ隠しをするとき等に内なる闇の眷属が顕現します。

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現実にいたら非常にリアクションに困るタイプの人ですね。零一は流石のコミュ力で多少扱いなれてた感じありましたけど。

 

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嘘をつけない理由が母親の想いに少しでも応えたかったからというのもすれ違いながらもちゃんと親子の絆があって微笑ましくなりましたね。

いなくなってからじゃ遅いんだからちゃんと思いは伝えておかないとですね。

 

零一を甘やかしつつも自分も甘えたい、でも大人にならないと...といった感情がせめぎ合ってる描写を見て乙女やなあと思ってました。

 

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取りあえず一のオジサンが悪い人じゃなくて良かったです。もしそうなら最悪天涯孤独の身になってたところでしたしね。

 

 

アぺイリア

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零一が開発した自我を持つAI。メインヒロイン。

もうこいつは可愛いに尽きます。

ヒロインズが零一をdisってもこいつだけは裏切らないし、オーナー?って言ってちょこちょこ近づいてくるの想像したら可愛すぎて椅子から転げ落ちますね。

 

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指でバッテン作る立ち絵やジト目の破壊力も凄いですね。

零一が抱きしめてしまうのも納得といった感じです。

 

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新しい感情がアぺイリアの中でいっぱいになると感情の障害という表現になるのAIらしくて良いなと思いました。

零一たちと接して感情を覚えていくことで、少しずつ人間に近づいていくんですね。

 

観測者側の攻撃目標であり、零一側の最終防衛ラインでもあるため当然常にこの子が軸に物語が動きます。

 

観測者に狙われながらもどういう風に恋を覚えていくんだろうと思っていましたが、シンカーに最後の1年を与えられることでアぺイリアとだけ向き合う時間ができたというのは上手く落とし込んだなという印象です。 

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こいつがワンチャン黒幕だったらどうしようとか考えて進めてました。02ルームに記憶を引き継いで行けることを零一に内緒にしていたので他にも何か隠していることがあったらまずくないか?といった具合に。

全然そんなことなくアぺイリアは真っ白なアぺイリアのままだったので良かったですわ。アぺイリアが零一裏切るメリット無いですし何より零一大好きですもんね。

 

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なんにせよ生まれたのがAIを一つの命と考えてくれる零一の元で良かったですよね。

この変態の隣にいられたことがアぺイリア一番の幸せだと思いました。

 

 

 

シナリオ感想(ネタバレ有)

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最高でしたね。

これだと思った仮説を次々越え、さらに上の展開を見せてくれる素晴らしいシナリオでした。

 

僕は頭使う心理戦の描写が非常に好きなオタクなので、シンカーとの騙し合いの連続はどストライクでした。どこまで本気なのか、どこに嘘を入れてるのかを考えながら読み進め、後々答え合わせが来たときのワクワクと高揚感といったらもうないですよ。

 

味方のふりしてやっぱ敵だろそうだよなと思わせてあれ?味方...あ、やっぱ敵なのかと二転三転する関係がより緊迫感を生みましたね。

 

そしてファーストからセカンドにログインし、迎えた最終戦

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「......アぺイリア......今度こそ、お前を守る」

散り際本当に格好良かったです。

最後の最後で株を爆上げして来るとはね。聞くところによるとシンカーは人気投票1位だったみたいですね。そらこんなの見せられたら誰でも好きになっちゃいますよ。

 

「最後の最後まで観測者に勝利を確信させたまま、俺たちが勝利する」

まさかましろ√の一連の流れ全てさえもこのための布石とは恐れ入りました。完全に予想を越えられましたね。

 

 

シンカー絡みの他にも

  • 主人公含めた殆どの人間が、人間ではなくAIだった
  • 現実だと思ってた世界は現実ではなく実は仮想世界『ファースト』だった

といった点にも素直に驚かされましたね。「シンカー = 零一」や「観測者 = 三羽」辺りは薄っすらと予想しながら進めてたんですけどこれらシミュレーション仮説に関しては流石に予想外でした。

確かに何でアぺイリアネットワークが作ったVRMMOの名前が『セカンド』なんだろうとは思いましたけど"第二の現実"だからで片づけられたら普通に納得しちゃいますって。

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タイムリープ世界が初期化され再構築していたからっていう発想は珍しいなって思いましたしこの世界観なら普通に説得力ありますよね。02ルームが影響を受けないとはいえ何故02ルームからの移動がメール送信の様な明確な行動ではなく時間経過によって自動で起きるんだろうと思っていたのですっきりしました。

要はファースト内サーバーの初期化が行われてる間の待機場所というそういうお話ですね。

 

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一見スルーしてしまいそうなことが実は伏線だったり、序盤にチラッと見せたアイテムを中・終盤で活かしたり緻密にデザインされたシナリオなのだなと改めて惚れ惚れしました。

 

多少解説が長ったらしいなと思うところもありましたけど矛盾なく進めるために必要なことだったと思えば分かりますしそこまで気にするほどでもなかったかなという印象です。

 

なんにせよ(プレイ時間30時間くらいありましたが)3日でクリアしてしまうくらいには面白かったです。

 

 

総括

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今年プレイした江戸ゲの中ではトップの面白さでした。

笑いありシリアスありで考察しながら読み進められるので、シナリオ重視の作品を求めている方には胸を張って勧められる作品だと思います。

 

強いて言いたいことがあるとすれば

  • 過去ログの遡れる量が少なかったこと
  • バックログジャンプができなかったこと

くらいでしょうか。本作は結構文章量が多く、読み疲れやすい作品なのでこの辺りのシステム面がより充実していればもっとプレイしやすかったかなという思いはありました。

 

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ファンディスク・カサブランカの騎士の用意もあるので、余韻が落ち着いたら手を付けていきたい次第です。

こちらの感想記事も是非書いていきたいですね。

 

 

ではっ!

Sugar*Style Music and Happiness Pack 評価 / 感想

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人類史上最高にハッピーな始まりへ

Sugar*Style Music and Happiness Packとは

SMEE発のイチャラブゲーSugar*Styleのファンディスクですね。

前作のエンディングから約1年ほど経った時期のお話になります。

(↑本編感想記事はこちら!)

 

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今作の目玉は何といっても全曲収録のサントラが付属することですね。

OP, EDは勿論、作中で使われたBGMを本作分に追加された新たな曲も全て網羅している太っ腹ぶり。

 

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それにFD本作の主題歌「Morning Medley」の歌手は、前作Making*Loversの主題歌「Girls' Carnival」と同じユウカさんなので前作ファンとしても嬉しい限りですね。

 

以下ヒロイン及びシナリオの感想となります。

ファンディスク自体はそこまでボリュームはなく、非ネタバレだと書けることが極端に減ってしまう為、基本ネタバレ前提でよろしくお願いします。

 

各ヒロイン感想

森角 初楓

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ひだまり寮皆の頼れるママ初楓。むっつりスケベは相変わらず健在。

パン作りコンテストに挑戦したり、奥手なのに(かなめ先輩の謀略により)ミスコンに出ることになったりと大忙し。

 

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パン作りでは、早くもパン屋営業のことを考えてるような言動がちらほら見えるの素敵です。本編EDに着実に近づいているのが見えますね。こういった面も普段の母性を形成する一因になっているのでしょう。

 

ミスコンでは、悪女の口車にまんまと乗せられガッチガチに緊張したままステージに上がるわけですが......

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や、最高だ

完全に事前に練習した茶番も頭から吹き飛び、思いの丈をぶつけるのですが、何も考えてない状態で出た言葉だからこそこれが初楓が主人公に対して思っている本音なんですよね。

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普通に痺れました。真意に気付けるのはひだまり寮メンバーのみという点も独占欲あるオタク心に響きますし、終わった後の主人公の返しもシンプルながら素敵だなと感じました。

 

その後のラブラブ具合や本編EDを見ても二人が上手くやっていくのは言うまでもないですね。

 

 

皆見 真央

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相変わらずの甘えん坊後輩ガール。

平和な日常の延長線といったシナリオでしたね。

 

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このノリの良さも健在。見てる方はたまったもんじゃないでしょうけど


でもラブラブムード満点の中またしても悪女が「同棲は大変」と囁くわけですね。

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とはいうもののちょっとちぐはぐな雰囲気を醸し出して、まだまだ互いの知らない部分があり、それを認識していくというのも発展途上の恋愛という感じがして良かったですね。

真央は関係について多少考え過ぎてしまうきらいがあるため、そこを主人公が上手く埋めていけるかが鍵になるわけですが、そこらへんは流石コミュ力モンスターの主人公だなと思いました。

 

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こいつは気づけばコロコロ表情が変わっているというところが可愛いんですよね。

繊細で気配り上手が故にって感じなんでしょうけど、こういう見ていて飽きさせない可愛らしさというのはキャラゲーにおいて非常に強い武器だなと感じました。

 

 

楠木 晴

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運動大好き快活ガール。やっぱりキスが大好き。

 

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晴といったらやっぱりテニスですよね。

運動不足の主人公に付き合ってラブラブラリーするわけですね。(ギャラリーの呆れ具合よ)

お互いの好きな部分を言い合いながらの縛りラリーなわけですが、やはり晴も女の子ということで当然ながら主人公のことを結構よくみてるのが分かります。

 

そいでテニスから帰ってもベタベタくっつくと...

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うーん、えっちだw

晴はキスもそうだけど結構主人公にくっつくのが好きなように感じますね。遊園地でもそんな感じでしたし。健康的なエロさがあってすこれます。

 

主人公にもっと好きになってもらいたいから頑張るけどその頑張りによって変わってしまう自分が怖いという不安を抱える晴。でも主人公は「相手を想って変わることは悪いことじゃない」と返すわけですね。

他√でも思いましたけどこういうの見ると主人公の彼氏力も上がってるなと感じますね。

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こんなこと言われたら余裕でハート撃ち抜かれますわ。

 

 

冬月 かなめ

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相も変わらず自由奔放多才女子。学園でも変わらずプリンセス。


オタ趣味が多彩とは思っていましたけど...

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まさかVRゲームを自分で作ってしまうとは...。

ゲームクリエイター顔負けですやん。どうでもいいですけどこれのために2枚も新たに凝った背景が作られたっていうのはちょっとテンション上がりますね。

鍛冶場に行かないと武器が作れないのに何故か前線参加する武器屋の初楓と歌えないのに吟遊詩人名乗る晴を従えて魔王真央に挑む。

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まあマ○オ形式でサクッとKOなんですけどね。

ゲーム自体は短いけど普通に面白かったです。久しぶりにあのクリーチャーも出てきましたしね。

 

主人公は頑張ってかなめ先輩に合う彼氏になろうと努力するわけですが、かなめ先輩は既に十分変わったと言ってくれるんですよね。

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晴とはまた違う大人のエロさがありますね。

ただ変わったのは主人公だけではなくかなめ先輩のほうもまた少しだけ主人公の影響で変わってたんですね。

知らず知らずのうちに互いが理想とする姿に近づきつつあったってのはなんというか胸に来るものがありますね。自然と信頼し合える関係にも繋がるので素敵だなと思いました。

 

今後本編EDに繋がるまで、あるいはその後もかなめ先輩は主人公をからかいつつも愛してくれるのでしょう。 

 

 

総括

買ってすぐプレイしようと思って意気込んだはいいもののRPGやりたい欲が出てしまったため数ヶ月別ゲーに勤しんでおりました。

本編攻略後から4ヶ月経ってしまいましたが、今月ようやくプレイできました。

 

前作Making*Loversのファンディスクの1.3倍のボリュームという触れ込みだったので、期待してプレイしたところ、確かに体感メイラバより長めに感じたので、今作も十分楽しめましたね。全√含めて3時間前後といったところでしょうか。

 

メイラバのFDのときも思ったのですが、こういうふと何気ない平和な日常が続いてる感じってたまらなく安心感ありますし見ていて癒されるものがありますね。

「ここから本編のEDに繋がっていくのか...。」と考えるとなかなかに感慨深かったです。

 

本当にSMEEの作品はプレイすると恋愛がしたくなります。

この会社のゲーム大好きです。次回作はどのようなシナリオに触れさせてもらえるか今から楽しみですね。

 

蛇足ではありますが、今作のようにファンディスクにサントラを付属するという商法は個人的に非常に嬉しかったので、次回作も同様にしていただきたいですしなんなら他の会社でも取り入れていただきたいところです。

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ではっ!

 

さくら、もゆ。 -as the Night's, Reancarnation- 評価 / 感想

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さくらもゆとは

FAVORITE発の魔法少女ゲー。

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いろとりどりでお馴染みの漆原先生脚本ですね。

 

魔法少女といっても女の子がステッキ振ってキラキラしたもの振りかざすようなものではなく、もっと退廃的な人の闇に触れていき、自己犠牲の上で他の人を幸せにしようとするような物語なので結構重めのシナリオゲーです。

人類の敵である"夜の王"を倒した少年少女のその後を子どもだけが入れる夜の国の内部と交えて描かれるお話。

 

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これは、あなたの人生のための物語ー

 

このゲーム実は発売日に予約して買ってたにもかかわらず半年以上かけてクリアしたんですよね。

(一つのことを伝えるのに凄く回りくどい言い回しをするから読むのに時間がかかってしまいました。)

 

ただシナリオ自体は非常によくできたもので終盤全ての√が一つにまとまっていく感覚は非常に気持ちのいいものを感じました。

故にネタバレが致命的となる作品ですので、未プレイの方は本作がどんな作品か気になってこういった記事を見て回ってると思うので閲覧の際はお気を付けください。

 

本記事は、ヒロイン感想の項目は極力ネタバレは控え、対してシナリオ感想はネタバレ有りで書き分けたいと思います。

 

各ヒロイン感想

杏藤 千和

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ちわっこい後輩女子。

 "千和" + "ちっこい" = ちわっこい

ショート, 低身長, 貧乳, ツンデレといった属性の複合タイプなので刺さるオタク多そう...とプレイ中思ってました。

普段主人公のことを悪く言う割に時折構ってもらいたい仕草をちらほら見せるの良いですね。 

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実家が喫茶店を営んでおり放課後はしばしばそちらで働くので主人公一行のたまり場となる模様。制服姿フリフリでまた可愛いです。ちわっこさと相まって破壊力が上がってますね。

 

凄く真面目で優しい子なんですこの子。

だからこそ自分の大切な人との在り方を真剣に考えて答えを出して向き合う過程がたまらなく美しいんですね。

個別√は主人公との恋愛も勿論なんですけど、それ以上に"彼"と千和へスポットが当てられておりエピローグも感動するものに仕上がってました。

 

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なんていうか......ほんといい子だった(小並感)。

 

 

夜月 姫織

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お腹の中に怪獣を飼っている女の子。

常に何かを捕食しなければ4んでしまうイビルジョーのような子。

本人曰くパフェは飲み物。

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こんな具合で常にマイペースで可愛らしい性格してます。

ちょっとアホっぽい話し方も聞いてるうちに癖になるんですよね。それらも相まって個人的に本作で一番気に入ったヒロインになりました。

主人公がついついひよちゃんに対して甘くなっちゃうのも分かり身が深いですね。

 

個別√は 十夜半分ひよちゃん半分って感じですね。

多少ミスリードを誘う描写があったのも気に入りました。

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覚悟が決まると積極的になるという意外性もギャップがあってすこれました。

 

 

柊 ハル

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魔法少女の魔法に固執する女の子。

初登場の時点で並々ならぬ覚悟が見受けられます。

恥ずかしがり屋な性格でなかなか自分の素を周りに出そうとしない奥手な子。

でも主人公に対してはその限りでないというのはオタク心を刺激されるものがありますね。

 

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僕は女の子の恥ずかしがる顔が非常に好きなので、このCGは心に突き刺さりました。

や、素晴らしい...。

 

髪形に関しても幼少期のポニーテール, 現代のロング, あさひさんの制服に袖を通す際のツインテール全部漏れなく可愛いと思う。

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特にこのSD十夜も併せて可愛すぎて椅子から転げ落ちましたね。

 

個別√に関しては圧巻の一言。

様々な人に背中を押されて主人公ほんと恵まれてるなと思いました。

最後のエピローグに辿り着いたときのようやく...やっと...感は異常。

 

 

クロ

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チョコと主人公を愛してやまない猫娘

初めて見たときドラえもんみたいなカラーリングの服だなとか思ってました。

 

基本的に他ヒロインの√では主人公に対して魔法やメンタル面のバックアップをしてくれる縁の下の力持ち的な存在。

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いつも下手な隠れ方で主人公を見守ってくれるのも可愛さポイント高め。

 

描写も少なく、ヒロインとの絡みも少ないから最初のうちは結構謎に包まれた存在なんですよね。

故にあまり書くとネタバレにつながってしまいますので、どこがどう可愛いとかは是非プレイして感じていただけたら幸いです。

 

 

気になった点

 ①単純に長い

(他作品でDies Iraeやイストリア等の長い作品に触れていますので、)全然長い物語自体は嫌いじゃないですし、本作も十分楽しめたのですが、描写が冗長というかもう1, 2割いらない部分を削ってより読みやすくできたかなという印象はあります。

物語の構成自体も最初に "今" をぶつけて、後にその前日譚であったりそこに至る過程を描くというスタイルが多かったので、並べ替えて納得するにはその描写を覚えておく必要があり、僕のようにゆっくり攻略していくタイプのプレイヤーとは物語自体の長さも相まって若干相性の悪さの様なものを感じました。

 

②文章に独特な癖がある

漆原先生の作品に触れるのは今回が初だったというのもあり、読むのに少々疲れました。上記のゲーム概要を書いた項目でもさらっと触れたようにもう少し柔らかく素直に伝わる表現であればもっと頭に入ってきやすいんだけどな...とプレイ中度々思っていました。この一つのことを伝えるのに遠回りするような書き方の文章も①の全体が長くなる一因にもなっているのだと思います。

 

ただシナリオは本当によかった

詳しくは下記に記載しますが、そこだけは間違いないからこそ批評空間でも非常に高い点数が反映されているのでしょう。

 

 

 以降はシナリオ感想となり、トゥルー√のネタバレを含みますのでお気を付けください。

 

 

シナリオ感想(ネタバレ有)

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やってよかった

と素直に思わせてくれる内容でした。

 

今まで歩いてきた軌跡が一つにまとまって束ねられる感覚が言葉では表せないような快感となり身体を駆け巡りました。

最終的にこの形に持っていきたかったんだなと納得させられる締めでしたね。

 

終わってみればハル√にロックがかかっていたのにも納得の構成ですもんね。

まさかクロ√の中にハル√が組み込まれていたとは...。

というかクロ√に入ってからは驚きの連続でした。

夜を作ったのはあず咲で、智仁とあず咲の子どもが奏大雅で、でもその奏大雅と主人公は別人で奏大雅は2人いて......

あかん、頭がこんがらがってきた

 

過去や別の世界線の話が飛び交うので、携帯でメモ残しながらプレイしてました。

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(↑メモの軌跡)

既にクリアしていた友人にこういう認識で合ってる?と確認を取りながら紐解いていきました。

聞けば他の方々も同様にメモを取ったり重要そうな場面をスクショして残しておいたんだとか...。やっぱり皆一旦整理するんですね。

クロ√だけで江戸ゲ一本分くらいの長さがあるだけに当然と言えば当然ですね。

 

時系列チェックは以下のサイトを参考にさせて頂きました。

非常に分かりやすくかつ詳細にまとめてあるのでプレイされた方は是非覗いてみてください(といっても既に見てる方が殆どだとは思いますが)。

 

あらゆる運命を乗り越え、最後エピローグで語られるこちらの台詞

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この長い物語を最後まで見てきたからこそ深みが生まれますね。

オープニングの これは、あなたの人生のための物語ーに通ずる部分があります。 

 

項目の頭にも書きましたが、本当にプレイできて良かったです。

間違いなく今年プレイしてきた作品の中でも上位に入る内容でした。 

最近積みゲーが増えてきてなかなか新規のゲームに取り掛かれてないんですけど前作いろとりどりも本作同様に高い評価を得ているようですしいずれ触れてみたいですね。

 

 

ではっ!

流星ワールドアクター 評価 / 感想

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流星ワールドアクター(流星WA)とは

heliodor発の異能力刑事ものですね。

以前体験版の記事でも触れた項目ですので下記を参照していただけると幸いです。

 

以下感想に入りますが、他記事同様未プレイ用の方への非ネタバレ項目, 既プレイ用の方へのネタバレ項目と分けていく方式にしようと思います。

 

各ヒロイン感想(非ネタバレ)

クラリス

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絶対定時に帰る(ウー)マン。

貧しい境遇経ったため金にがめつい性格で、思ったことをストレートに言っちゃうタイプの子。

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この現代っ子感である。まあ気持ちはわかりますけどね。

 

主人公であるルカとコンビを組んで捜査していくわけですが、上述した個性を振るっていくためなかなか面白い子ですね。(その反面ヒロインとしての琴線には触れることはなかったですけど。)

 

基本的に真面目ちゃんなので不真面目なルカに振り回される形で凸凹コンビプレーをしていくんですよね。なんやかんや相性良い2人だと思います。

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上述の通り金に関してはかなりシビアな考えを持っているので

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隙あらば領収書を貰おうとするしたりボーナスの話で目が¥マークになるなど笑える面も多数ありましたね。

 

序盤で過去に色々あったことが明かされます(ルカが一方的に気づきます)が、それでも態度を改める気はないルカ。そのあたりは流石って感じです。

 

 

シフォン

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パワー系隣人ガール。

ロリ体系にもかかわらず戦闘民族である。

忠義に厚く、受けた恩は何か氏らの形で返さないと気が済まない性分。ところどころ武士みたいになるの良いキャラしてますね。

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またセグイットという種族は荒っぽい部分があり寝相が悪い人が多いとのことで度々ルカの家に突撃してくるのは面白かったですね。

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実際やられたら煩くてたまったもんじゃないでしょうけど。

 

パワー系だけでなく極貧ボンビーガールという側面も持ち合わせており、度々空腹でフラフラしてたり謎の食用(かは所説の)植物を栽培してたりと持ち金が少ないながらも1ヶ月1万円生活みたいなことを地でやってのける姿は素敵でした。

 

書いてて改めて思いましたけど、この子もうギャグ要員ですよね。

 

 

メル

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ゲノム国のお姫様。

クーデターにあって自国を出ざるを得ない羽目になり第七共和国へ亡命した際ルカたちに出会います。

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礼儀正しく不慣れな国の中でもハールソンと共に一生懸命生きようとする姿は健気でした。食堂でおばちゃんたちと和気藹々と話したり料理スキルが高いといった具合でお姫様のわりに意外と順応性が高めなんですね。

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食堂のアイドルとなって多くの警官男子に注目されて、より仲が良いルカが睨まれるというのもお約束。

 

第七共和国に来て初めて携帯を触って自撮りのスキル磨く女子力向上を目指す姿も可愛らしかったです。

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ルカも言ってましたけど田舎の女の子ってこういう風に都会に染まっていくんでしょうね。

 

なんていうかもう ザ・いい子って感じの女の子でしたね。

 

 

小町

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生意気後輩系女子。

後輩(ルカの4つ下?)にも関わらずルカを二度目ましての状態で敬称無しかつタメ口で話す図太さを持っています。

 

交通課故に接点自体はルカとは薄いんですけど誰に対しても贔屓せず接する性格なので元々ルカとの仲はそんなに悪くないんですよね。良い子だ...。(なお本人曰くルカは論外らしいが...。)

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合コン大好きでどんな状況でも常にイケメン高収入王子様を狙っているハングリー精神は流石です。

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単に見た目が可愛いだけじゃなくバレンタインデーには気のない男にもチョコをあげたり笑顔を忘れないといった気配りができる子なので署内でも評判高いんですね。

(一部から「手を出したら責任取らされそうで嫌だ」という声もあり確かにと納得してしまいました。)

 

上述の通りルカは小町の理想からはかけ離れているのでどういう風な仲の深め方をして付き合う過程に至るのかを楽しみにしながら読み進めていました。

 

 

メリッサ

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(この子はヒロインではないので攻略できないんですけど可愛かったしせっかくなので。)

序盤にルカに拾われて以来ルカのコートを住処にして一緒に行動してくれる賑やかし要員。感情豊かでクラリス同様あれこれ口に出すので普通に可愛かったです。

 

物質の形状を自在に変化させられる力を持っているので自分の身体のサイズに合った生活用品を自分で作って追われる身ながらも結構悠々自適な生活を送ってるんですよね。

 

物語に必要だったかと言われると所説ですけど、見てて癒しをくれる存在だったのでまあ良いかなという感じです。

 

 

ヒロイン及びシナリオ感想(ネタバレ)

シフォン

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全体を通してあっさりしてると言いますか「あっこれで終わりなんだ...。」って印象でした。

デルーガをけしかけてきた組織の詳細は謎のままだし、サザーランド国王が襲われて撃退→デルーガバスターになる!っていうのはその後のエピローグもないので少々雑な終わり方と感じざるを得なかったですね。

 

寝相酷くてこのままだと家が崩れる! → 新しい方法を試そう! → うーん、失敗!w

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といったように寝相を克服するためにトライ&エラーえお繰り返していくといった物語は笑えたのでやはりヒロイン4人の中ではギャグ要員に分類されるのでしょう。

 

 

メル

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当然VSダズ, バジルのゲノム国からの追手との戦いの話ですね。

故に教団事件とは少々離れた話になるのですがこれは起承転結がしっかりしており、粗さはあるもののまずまずといった感じでした。

 

粗いと思った部分についてまとめると

  • ダズがバジルを殺すことになった経緯の描写不足
  • リードとの戦いが(ナナシが強すぎて)あっけなかった
  • リードの弟云々とシュノ―ケン側のその後が一切描かれていない
  • 一子相伝の力が設定だけで本当に何もなく終わってしまった

といった辺りでしょうか。風呂敷を広げたはいいものの包み方が雑で読んでて勿体ないなと感じました。

 

でもメル自体は可愛かったです。

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最終兵器おねだりの破壊力ったらないですよね。

 

あとなにより

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「『おまえが元気でいることが、一番の薬だ』」

の小町→クラリス→生田のいじり3連コンボは笑いました。まさか生田まで参戦して来るとは...。この√で一番面白かったです。

 

 

小町

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この子が一番可愛かったしシナリオも一番しっかりしてたように感じます。

最初は親友が傷つけられたことから追い始めた教団事件。でも途中からルカがどうして教団に固執するのかが気になって...という流れ。

 

宗助とコンビでシュバルトの死体の謎を追う際のハラハラ感と上層部が何かを隠してる違和感といったように教団関係で物語が動いたのも評価点でした。

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少なくともシフォンやメルの√では一切触れられることのなかった部分でしたので先が気になり黙々と読み進めてました。

 

兵藤警視監直属の3人グループとの戦闘もルカと小町の距離を自然な形で縮めるきっかけになってくれたのも良かったですね。メリッサも役立ってくれましたし。

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守るべきものができてこれ以上深追いするとかつての惨状の二の舞になりかねないと判断したルカは自分の中での教団との因縁に決別しなくてはならないというのも終わらせ方として綺麗だし納得のいくものに仕上げてくれましたね。

 

周囲に関係がバレて "ルカで妥協した女" というレッテルを張られて恥をかくというお約束もすこれました。

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強いて気になった点があるとすれば十三課の係長が何か知ってるのをにおわせておいて結局何も触れられなかったところでしょうか。もう少し掘り下げてくれてもよかったですね。

 

 

クラリス

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クラリス√を終えた僕「え?終わりなの!?」

 

何も解決してない、強いて言えばメリッサの病気が何とかなっただけでリンダも教団も輝きの同盟云々も全部風呂敷広げるだけ広げての投げっぱなしEND

 

あくまでこの作品単体で物語が良い感じに幕を下ろすと思っていただけに驚きが大きかったですね。少なくとも発売前の公式サイト及びTwitterで続編があるとは書いてありませんでしたし。

 

満を持して明かされるルカ(若人課)の過去ですが、これも少々描写不足を感じました。

  • 生田が多少なりともルカを認めるようになった経緯
  • 宗助に関してのより深い掘り下げ
  • 武蔵が教団に入れ込むきっかけになったのとどうしてそれがルカに暴かれたのかという過程
  • 教団事件(4/22)の全貌そのもの

リンダに関してはルカ自身も知ってることが少ないと言っていたので多少目を瞑るにしてもこの辺りはもう少し詳しくやってくれても良かったかなと思っています。

というかやってほしかったです。ここで全部わかると思っていたので...。

 

武蔵に関しては、裏はともかくルカに撃ち殺される際も「すまなかった」と何かに悔いている描写がありましたしどこまで悪人なのかどうかも不鮮明なまま終わってしまいました。

 

シフォン√も大概でしたが、あちらはあくまで1ヒロインの√ということでまあいいやと思っていた部分はありましたが、本筋となるクラリス√がこれだとどうにもモヤモヤが残ってしまいましたね。

 

同じく作品に触れている友人に聞いてみても似たような感想を抱いていたので、僕以外にもこういった印象を持った方というのは少なくないのではないでしょうか。

 

 

や、本当に全体を通して雑

 

 

このコンテンツの今後について

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まず最も重要なのが続編があるのか否かという点。

無いなら論外で駄作だし、あるならあるで何故発売前に事前告知しなかったのか疑問です。

 

別の作品の話ではありますが、分作ものの江戸ゲに「Deep ○ne」という作品があります。

そちらはポテンシャルは非常に高い作品だったのですが、事前に分割商法であることを明記せずに世に放ってしまったためレビューが大荒れになったというお話があります(詳しくは批評空間等をご参照ください)。

 

Deepなんちゃらの件を知っているユーザーからすると分割商法物の作品というのは特に警戒度が上がっているのでこういった情報面に気を使えるかどうかというのは会社の信用に大きく影響してくると思います。

 

勿論9-nine-シリーズ時計仕掛けのレイラインのように分割もので高い評価を得ている作品というのは複数ありますしそれ自体が悪というわけではありません。

ただもう少しやりようがあったよねというそういうお話です。

 

少々辛口な部分もあったレビューでしたが、シナリオ自体は(あくまで続編ありきの第1話としてみた場合)悪くない内容でしたので続きがあれば是非追いたいと思っていますので、公式の今後の出方に注目ですね。

 

 

ではっ!

ウマ娘というコンテンツにハマってしまったオタクのお話

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なりゆき

 

- 6月中旬 - 

(フォロワー)Kくんウマ娘はいいぞお ウマ娘を見ろ」

 

どうやらCygamesから始まったP.A.works制作のアニメにウマ娘という実在する競馬のお馬さんを擬人化したコンテンツがあるらしい。

 

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P.A.worksのアニメは色々見てたけどこのアニメに関しては正直存在すら知らなかったです。(なおこの勧めてくれたKくんは生粋の競馬好きで相当このコンテンツに入れ込んでいました。)

勧めてもらっておいてなんだけど「ウマを擬人化ってどうなの...」っていう不審感や僕は競馬なんてディープインパクトキタサンブラックのような名馬中の名馬くらいしか知らないというのもあっては興味自体は薄かったです。

 

某日通話中

Kくん「取りあえずキャラを見てみて、 "ウマ娘 一覧"  で検索すれば一番上に出るから」

僕「ほーん どれどれ...(せっかく話してくれたし見るだけ見てみるか)」

 

ウマ娘 一覧 [検索]

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僕「(おっ可愛い...)」

このオタクちょろ過ぎる

 

ただ可愛いとは言ってもぶっちゃけ二次元の子なんて大抵可愛いし見た目だけでは視聴決定するほどハートは掴まれなかったんですね。

 

そんな中Kくんと通話をしていたある日、とあるウマ娘の話を聞かされましてね

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白いイナズマ・タマモクロス

関西弁の女の子ですね。この子も当然実在する馬で本物はこんな感じなんですね。

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絵柄の髪色と同じで白いお馬さん。

こういう色合いの馬を葦毛(あしげ)っていうんですけど競馬界には「葦毛の馬は走らない」っていうレッテルがあったんですよ。

実際付いた値段は500万円ほどでおまけに小柄なうえに神経質な性格で病弱(小食)だったんですこの子。

タマモクロスを擁する錦野牧場からすればもう少し高く売りたかったんですけどこの牧場には億単位の借金があったせいでこの値段でも売らざるを得なかったんですね。

そして残念なことにその後この錦野牧場は倒産してしまいます。

 

生産者がなくなった後、調教を受けるも不十分で凡走を続ける日々...。

あまりにも勝てなかったので気分転換に芝を走らせてみたらまさかの圧勝。4歳の秋にようやく転機が訪れたんです。阪神大賞典, 天皇賞, 宝塚記念といった大きなレースでゴリゴリ勝ちに勝ってGIをも制しました。

  • 葦毛の馬は走らない
  • 病弱ゆえの調教不足
  • 牧場の倒産

といったあらゆる逆境を跳ね除けて、周りの連中をまとめて黙らせるほどの葦毛最強馬として名を轟かせたこいつは本当に素敵だと思いました。

 

ここでウマ娘タマモクロスの4コマを見てほしくて...

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こちらですね。(タマちゃん可愛いよタマちゃん)

ちゃんと小柄で幼い頃に苦労していて小食っていう設定が見受けられるんですね。

 

ウマ娘の方のタマちゃんって赤と青を基調とした衣装着てるじゃないですか。

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そしてこちらが実際のタマモクロス

騎手の南井克巳さんが着ている衣装も赤青なんですよ。この色合いがちゃんと再現されているんですね。

 

そして本来オスの馬のウマ娘には右耳に飾りがついているんですけどこれも絵柄の方を見てみるとちゃんとくっついてるじゃないですか。

 

これらの話をまとめてKくんから聞かされたわけですよ。 

僕「...すげえなっ!」

 や、ほんとに感動した。まさかここまで忠実に作られてるとは...。

聞くところによるとウマ娘の勝負服は全て騎手が着ていた服に由来してるんだとか。

企画の時点で馬の所有者に頭下げて権利を頂いて作っているということもあり、作品全体が史実に基づいて作られていてかつその再現度が著しく高いんです。

 

これらの話で胸を撃たれて同時に他の馬にはどんなドラマがあってどこをアニメで上手く再現してるんだろうって気になって視聴を決めました。

 

アニメのあらすじ

主人公スペシャルウィークが田舎から出て日本一のウマ娘になるため頑張るお話。

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トレセン学院に転入して切磋琢磨していくんですね。

 

学院寮に向かう途中、レース場で見たサイレンススズカの走りに感動してスズカと同じチームであるリギルに入る為の試験を受けます。

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試験結果は惜しくも2位でチームに入ることは叶わなかったんですけど別の観点(上がり3ハロンというラスト600mのタイム)からスペシャルウィークに注目していたトレーナーに拾われチームスピカに入ることになります。

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(左からダイワスカーレット, ゴールドシップ, ウォッカ)

そしたらリギルにいるはずのスズカがスピカにいて驚くスペ(どうやらスズカ曰くスピカの方が自分に合った走りができるんだとか...)。

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といった具合になんやかんやで

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スペシャルウィーク / サイレンススズカ / ゴールドシップ / ダイワスカーレット / ウォッカ

の5人でチームスピカ始動!

 

 

推しのウマ娘

じゃあ僕の好きなウマ娘は誰なのかって話になるんですけど、

正直好きな子いっぱいです...。

だって考えてみてくださいよ。ひとりひとりドラマがあって戦って勝ってきた軌跡があることを知ってしまったらそんなのもう好きになってしまいますよ皆ね...。

 

そんな中で強いて好きな子を3人ほど挙げるとするなら...

 

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あたりですかね...。これでも結構悩みました。

それぞれの理由について書かせてもらうと

 

- トウカイテイオー -

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皇帝・シンボリルドルフ(80年代最強馬の一角)の子どもでその遺伝子が色濃く受け継がれています。

ただ落ち着いた父ルドルフとは違って人懐っこく(信頼した人間には特に)愛嬌ある馬だったみたいです。同時に「強い意志を持った上で、従順な時は従順だし、従わない時は従わない。」といった帝王の名に恥じない気品も持ち合わせていたんだとか...。

この時点で格好良い。

 

当然レースでも快勝を重ねて皐月賞日本ダービーと無敗で二冠を取りブイブイ言わせていきますが、残念ながら順風満帆なレース生活は続かなかったんですね。

怪我により菊花賞への参戦ができず無敗三冠という父と同じ栄誉を逃してしまい、その後の天皇賞(春)では、慣れない長距離のレースだったということもあり、他の馬の最後のスパートについて行けず無敗伝説に幕を落とします。そしてここでもまた怪我をしてまた暗い時期が訪れてしまうんですね。

なんとかコンディションを整えて天皇賞(秋)に挑むも先頭の馬にペースを乱されスタミナ切れを起こしたため惨敗...。

でも、その後のジャパンカップというレースでは見事に返り咲き1着優勝するんです。

 

おっ帝王復活か...?

 

ですが、そうは問屋が卸してくれませんでした...。

その次の有馬記念(日本最大規模の)レースでは天皇賞(秋)でテイオーのペースを乱した馬が出走し、1番人気だったにも関わらず11着というテイオー史上最大の汚点といえる敗北を喫したんです。

それだけでなくまたもや怪我をしてしまい、長期に渡る休養に入り次のレースは一年後となってしまいました。

 

そして一年後(1994年)の有馬記念。これがトウカイテイオーの生涯最後のレースです。

このレースを残り100m切ったところで先頭の馬を差し切って勝利するという華々しい最期を迎えました。

 

通算成績は12戦9勝(勝率75%)、現役時代怪我をした回数は4回

 

まあ長々と書いてきましたけどこいつの何に惹かれたかって言うと

天才と謡われながらも険しかった栄光への道のり

何度堕ちても這い上がり、回り道の末にGIを制し有馬記念という日本最大規模のレースで大金星を挙げるという主人公の様な生きざま

に感動したからですね。

父ルドルフを越えられたかは所説ですが、観客をより感動の渦に巻き込んだという意味合いではこいつは父親以上だと思います。ほんと格好良い。

 

あとは僕はちょっと騒がしい年下の女の子が好きなのでウマ娘トウカイテイオーはまさにドンピシャなんですね。僕の推しの9-nine-というゲームのヒロイン新海天ちゃんに通ずるところがありますね。

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テイオー可愛いよテイオー

キャラソンもほんと可愛いです、胸に来ます。

 

 

- タマモクロス -

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タマモクロスに関しては上でいっぱい書いたので十分魅力は伝わってると思います。

因みにタマモクロス"白いイナズマ" という通り名は父親であるシービークロスから受け継いだものなんです。父親の二つ名を名乗り父親以上の走りをする...熱すぎる...。

 

通算成績 18戦9勝(勝率50%)

(才能が開花してからは1着か2着しか取ってない)

 

タマちゃんのキャラソンは世界への反逆の("葦毛の馬は走らない"を覆す)歌なのでなかなかに格好良い。

タマちゃん可愛いよタマちゃん

 

 

- マルゼンスキー -

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愛称は(真っ赤な)スーパーカー

こいつはね...強い
同世代では敵なしだし歴代の日本競馬会においても恐らく最強クラスだと思います。

トウカイテイオーが生き様に惚れたのだとしたらマルゼンスキーの方は走りに惚れた感じですね。

 

マルゼンスキーの人気を高めた試合はいくつかあるんですけどその中で僕が胸を撃たれたのは日本短波賞という名前のレースで、この試合中にマルゼンスキー...

なんと止まるんですね。

実況でも「なんか止まった!」と言われる始末。てっきり怪我をしたのかと心配されたんですけどこれはマルゼンスキー止まった地点をゴールと勘違いしたのが原因と言われているみたいです。

レース中に止まるなんて前代未聞だしこれはもう捨てざるを得ない試合...

 

って思うじゃん?

 

この後まだゴールじゃないことに気付いたマルゼンスキーは再加速してレースに戻り、信じられないことにそのまま勝利してしまうんです。それも僅差ではなく他の馬をぶっちぎって勝つという恐ろしい内容...。

舐めプしても他の馬が相手にならない、まさに大人と子どもの様なレースでした。

競馬素人の胸を撃つには十分過ぎましたね。 

 

でも持ち込み馬(輸入馬)であったため出場できるレースが制限されていたり、生まれた時点で前脚の向きが外を向いていため、いつ故障するからわからない、いわば爆弾を抱えたまま走っていたということもあり、活躍できた期間はそう長くはありませんでした。

 

ガラスの様な脆さと他を圧倒する強さが表裏一体の美しき馬

あまりにも格好良すぎました。

 

通算成績は8戦8勝 生涯無敗

 

ウマ娘の方のマルゼンスキーは母性溢れる性格で(他の馬より一回り先の時代を生きた馬のため)若干センスが古いところも可愛い。

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マルゼンママァ!!!

キャラソンも若干の古臭さを感じさせる曲調だけど絶対の自信が溢れ出る歌詞は素敵です。 

 

 

結論

結局のところこの記事を通して何が言いたかったかといいますと...

競馬に全く興味のなかった僕をいろんな馬を検索してレース見たり血統調べて面白がったりできるまでにしたこのウマ娘というコンテンツは凄いよというそういうお話でした。

 

今僕「ウマ娘はいいぞお ウマ娘を見ろ」

 

競馬好きな人は是非、最悪知らなくても見てみてください。

とはいっても何も知識がない状態で見ただけじゃ凡作といった感じアニメなので、元ネタを調べていかに史実に対して忠実に作られているかを知ることで初めて神アニメへと昇華します。

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Eclipse first,

the rest nowhere.

 

ではっ!

流星ワールドアクター 体験版 感想

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前書き

僕は普段あまり体験版の感想は書かないのですけど、今回は結構期待値高めの作品なので綴ってみることにしました。

本編の感想も書く予定ですので、こちらではあっさりとした内容で興味はあるけどどんな雰囲気か気になる人向けの記事にしようと思います。

 

流星ワールドアクター(流星WA)とは

heliodor発の異能力刑事物。体験版はこちらから。

 

エルフやピクシーの様なファンタジックな種族が人間と共存する第七共和国という国の中で起こる事件を解決していくお話。

 

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故に事件の内容も異能力を駆使した物が多いようです。

エルフやピクシーは勿論人間も条件をクリアすれば能力が使える存在である「キーパー」とやらになれるんだとか。

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刑事物というだけあり、追う事件は一つではなく一つあらかた片が付いたら別の事件の捜査を行っていくといった具合に話は進んでいきます。

 

シナリオはChapter形式で進んでいき、体験版ではChapter0, 1, 2の途中までプレイすることができます。

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そのボリュームは5, 6時間ほどなので体験版だけでも結構遊べるんですね。発売が待ち遠しい状態ですので非常に助かる話です。

また、本体験版では記事のサムネをよく見ると分かるようにHシーンも各ヒロインごとに見ることができるみたいです。(僕は濡れ場をそこまで重要視しないので本編で見れればそれでいいと判断しスルーしました。)

 

システム(UI)面について

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  • バックログジャンプ
  • ログ表示の際表情も同時に表示
  • お気に入りボイスの登録
  • F1-F12までのショートカットキー
  • タッチパネルUI

といった流行りの機能は搭載してあるので、非常に使い勝手はいいと言えます。

(特に僕のように感想を綴るものからすれば、よくスクショを撮るためバックログジャンプやログに表情が出る機能というのはありがたい話です。)

 

シナリオ・一部キャラ感想

主人公・日流ルカは出世とは縁遠いダメ刑事だけど本気出したら他の刑事を圧倒するほど優秀という能ある鷹は爪を隠すタイプ。

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(このCG格好良すぎますね...。)

年齢も29(?)といったように他の江戸ゲ主人公よりも若干高めに設定されていますね。

過去に憂いを残しているのでこの年齢は妥当だし他作品とは違った新鮮味があって良いと思いました。

 

主人公は警察庁十三課、通称ハコスミと呼ばれる厄介者が島流しにされた果ての様な部署でのらりくらり適度にサボりつつ仕事をしているところに新人のクラリスが十三課に配属されるところからスタートとなります。

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定時退社をモットーにしており、金にがめつく思ったことをストレートに言う性格でなかなか面白い子です。あとジト目が可愛い。

ルカと半ば無理やりバディを組まされ十三課という掃き溜めに配属されたことに落胆する模様。どうも第七共和国では人間は他種族より多少優遇されるようです。ですのでクラリスのようなエルフが警察官になるのは非常に珍しく、また出世は難しいとのこと。世知辛い世の中ですね...。

 

どうにかして楽をしたいルカと真面目に仕事をしたいクラリス、この2人の凸凹コンビは見ていてなかなか和みましたね。

 

そしてしゃーなし2人で捜査をしたらひょんなことからピクシー(メリッサ)を拾って懐かれるという展開。

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なんだこいつ可愛すぎるだろ

どうやら公式サイトを見る限りヒロインではないようです。保護してもらったのを良いことにルカのコートに自分の居住スペースを作ったり移動式ベッドを作って十三課でくつろいだりと見た目より図太いというか悠々自適な生活をしてますね。

体験版ではルカ以外の誰にも行動を共にしていることがバレていない状態ですので、周囲に存在を知られたときにどのような対応を取られるのか気になるところです。

 

事件を追う際、他の課と情報交換を行おうにも十三課は爪弾きもののため重要な情報を貰えることは非常に少ないみたいです。

その中でもルカは特に腫れもの扱いされていますが、そんなルカを差別せず普通に仲良く接してくれる女の子もいるんですね。

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それが小町という子。合コン好きで理想のイケメン金持ちを狙う交通課女子。

 

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こういう欲望に忠実な女性というのは嫌いじゃないです。

一見Sに見えても攻められたらMになりそうな感じありますね。

体験版の範囲ではこの子の出番はそんなに多くはないんですけど、これから可愛い面を見せてくれるんだろうなというのが何となく分かり、期待が溢れるという意味で僕は結構気に入りましたね。

だって主人公を異性と認識してない子がデレたらそれはもう可愛いに決まってるじゃないですか。

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ですので予約店舗もメロンブックスにしてみました。

(ドラマCDコンプしたい欲に駆られますが、この手の特典を全て手に入れるのってなかなか厳しいですよね...。)

 

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事件を追うに連れて、成り行きで人を匿うことになったりパワー系隣人ガールと知り合いになったりと飽きさせない展開が続きます。

 

Chapter2で事件にそろそろケリがつくか?というところで体験版終了。

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純粋にこの後のシナリオがどのように展開されていくのか気になりますし、

  • 霧や消えた太陽について
  • ルカ / 生田 / ストライコスの過去(教団関係)
  • ルカのタブレットについて
  • 宗助の腕前(キーパーとしての能力)
  • メリッサを監禁した仮面の犯人
  • 占い師の謎
  • 警視監がルカを訪ねた理由

といったようにこの時点で既に多くの謎を残しての終わり方だったため発売が待ち遠しいですね。

発売後は攻略完了次第本編の感想の方も綴っていければなと思います。

 

ではっ!